定食屋兼居酒屋の店主になった俺の店に知り合いばかり来店するんだが 作:やましょー
一か月ぶりの投稿になります。
遂に10000uA突破させてもらいありがとうございます。
これからもどうかみなさんよろしくお願いします!
あ、どうも筑波隼人です。
今日はやっとこの前から来ようと思っていたかっぱ橋に来ました。
かっぱ橋といえばやはり調理器具や食器、はたまた食品サンプルなど様々な調理、厨房備品が集まる場所として有名ですね。
かっぱ橋の名前の由来は雨合羽の『合羽』と妖怪の『河童』のどちらからしいですがそんなことは置いといてそれよりも大事なことで今悩んでいます。
それは昼ごはんをどうするかです。
せっかく外に出かけたならおいしい昼ご飯でも食べて帰ろうと思ったけれどもこのあたりについてはよく知らないんだよな。
と今日の昼ごはんをどうするか考えていると、
「は~や~とさぁ~ん!!」
「痛ぁい!?」
よほど考え込んでいたのだろうか、俺の脇腹めがけて突っ込んできたオレンジ色のショートカットで、天真爛漫とは彼女のためにあるのだろうと思わせるほどの元気娘。星空凛の攻撃?に反応できず思わず変な声が出てしまった。
「り、凛か。げ、元気そうで何よりだ」
「隼人先輩も久しぶりだにゃ~!隼人先輩はこんな所で何していたの?」
「かっぱ橋でちょっと買い物をしてたんだ。で、昼ごはんどうしようかなって考えていたとこ」
無邪気に聞いてくる彼女は高校で出会った時と全く変わっていなくて、実のところを言うと凛には穂乃果と同じように劣等感とでも言えばよいのだろうか。俺なんかがどう足掻こうが絶対に追いつけない太陽のような存在って感じがして引け目を感じることがあったりして少し苦手というか…ネガティブに考えることがあるから少しだけ接しにくいというかまぁそんな感じです。
因みに凛の今の服装は赤いシャツにストライプ柄のジャケット。そしてふんわりとしたミニスカートというなんともかわいらしい服装だ。
「じゃあ凛と一緒にお昼なんてどうかな?」
「そうだな、よし。じゃあそうさせて貰おうかな」
「そうと決まれば早速行くにゃ~!」
俺がOKを出すと凛は俺の手を掴んで走り出した。
「ちょ、ちょっと待って」
「ほら速く行くにゃ~!」
これだから俺は凛がちょっぴり苦手だ。仕方なく彼女に引きずられないように走ることにした。
「流石現役陸上選手は速いな。スタミナあり過ぎじゃない?」
「でも隼人さんも意外と体力あったことは驚いたにゃ~」
「当たり前だ。体力なかったらこの年で店なんかやっていけないって」
一口水を飲みながら目の前に座る凛に目を向ける。
俺と凛が入った店は前から凛が目をつけていたラーメン屋らしく昼時という事もあり既に席は満席だった。
「で、凛は何か聞きたいことがあるんじゃないの?」
「え?い、いきなりどうしたのにゃ?」
「顔に書いてあるぞ。『嫌なことがありました』ってさ」
パシッと頬を両手で覆う凛だったがそこまで露骨に反応されると言ってみた甲斐があったかなと思わず頬が緩んだ。
「冗談だよ。でも何かあったことは間違いじゃないみたいだな」
「うん。実はね、この前リレーのメンバーを決めるための記録を図ったの。その時凛は結構調子が良くて『これなら絶対にリレーのメンバーに選ばれる!』って思ったんだけど凛はメンバーに選ばれなかったんだ」
「周りが速かったって訳じゃないのか?」
「その後先輩に聞きに行ったの。そしたら『確かに星空は速い。それに大勢の人たちの前で踊っていたお前なら緊張もしないかもしれない。でもお前はまだ部に入りたてのお前を出す訳にはいかない。有名人だからって調子に乗るなよ』って言われてそれでついカッとなって」
「口論になったのか」
「うん…凛なら絶対緊張もしない自信があるし速いもん!絶対凛が走った方がいいもん!それにμ’sを馬鹿にされたような気もして…」
落ち込む所をあまり見たことのない凛がここまで落ち込んでいるのを見るとどうしても放っておくことができなくてアドバイスをしてあげることにした。
「そうだな、凛は多分例え目上の人だろうがおかしいと思えばおかしいというタイプだよな」
「うん!だっておかしいことはおかしいんだもん!」
「でもな、それが通じる相手もいるけど、今回のように通じないタイプもいる。てか通じる方が少ないかもな」
「じゃあどうすればいいの?」
「まず、今回の事は100%相手が悪い。私情を挟むあたりおかしいからな」
「そうだよ!だから凛が」
「正しいって訳じゃないぞ」
「え?」
ここで否定されるとは思ってもいなかったらしく目をパチクリとさせた。
「なんで?凛が正しいんじゃないの!?」
「凛は正しいとか悪いとか決めてどうする?この先その先輩との付き合いはまだある訳だし、白黒つけたら寧ろ今後に響く。てかその先輩もわかっているんだよ『あ、コレ俺の負けだ』って。相手がいくら悪かろうがみんなの前で責めたりすることはむしろ逆効果なんだ」
「じゃあどうすればいいか教えてほしいにゃあ~」
眼を少し潤ませながらズイっと身を乗り出し凛は俺の手を掴んで助けを求めてきたが、
「お待たせしました~。醤油ラーメンと味噌ラーメンです。それではごゆっくり~」
店員さんがラーメンを運んで来たので割り箸をパキッと二つに割り食べようとすると臨が慌てた声を出した。
「ちょ、ちょっとまだどうすればいいかを聞いていないにゃ!」
「ラーメンが来たんだ。食べないと伸びるだろ?それに」
「それに?」
「美味しいものを食べれば少しは気が紛れるから大丈夫!」
左手でサムズアップをしてからこってりし過ぎずあっさりし過ぎずちょうどいい味噌のマイルドさと鶏がらが堪らない味噌スープと縮れ太麺を一緒にすすった。
「あの、先輩!」
「あ?なんだ星空?」
数日後、凛は隼人さんに教えてもらった方法を武器にまた先輩と話してみることにしたの。
「あ、あの!」
「この前はすみませんでした!」
「え?」
「ついカッとなって言い過ぎてしまいました!本当にすみませんでした!」
凛はガバっと勢いよく頭を下げた。隼人さんが教えてくれた方法のひとつ目がまずは謝ること。こちら側が親切な態度で接するごとが重要だって言ってた。
「…星空、俺も悪かった。言い過ぎた。あの後冷静になって考えたら大人げないなって思ってさ」
「悪いのは凛なんです!凛が一年生なのに口答えしたから」
μ’sでちょっぴり感覚が薄れていたのかわからないけど隼人さんに言われて凛は思い出したんだ。年上の人は年上の分だけ努力してきたから偉いんだって。
「やーめた!この話は俺が悪かったってことでおしまい!お詫びと言ったらなんだけど一個だけ俺のできる範囲で星空のお願い聞いてやるよ」
「えぇ?じゃ、じゃあ!」
「もっと速く走れるように教えてほしいにゃ!」
「ふっあはははははは!にゃって素でも出るんだな」
「それとこれとは関係ないにゃあ!」
さて、今回凛の先輩は物わかりの言い先輩でしたが、もしもこの先輩が厄介な先輩だったら面倒ですしさらに手が負えないので厄介ですよね~。先生や先輩、上司に反抗ばかりしている方がいるかもしれませんがそんなあなたは本当に厄介で面倒で手に負えない人が現れた時、それでも反抗し続けますか?
皆さんは教師や先輩に対してため口使いますか?使っていましたか?
作者はどんなに嫌いな教師や先輩でも使っている派です。
元バスケ部という事もあり、たっぷりと教え込まれましたからね。
そのせいか教師に敬語ではなく友達感覚で話している人正直印象結構下がりますね。
はっきり言うと嫌いです。
とまあ余計なことを話してしまいましたが、次回はちょこっとだけ早く投稿できるかもしれません。
というわけで今回も読んでくださってありがとうございました。