ヴリトラザナドゥ   作:廉造

4 / 5
ちなみに時系列は4話のBLAZE事件後、5話の迷霧の果てに前ぐらいです。


第1章 異界、そして杜宮の地
第1話 初めての異界


 

 

....。

 

 

 

自分は眠っていたのだろうか。ヴリトラは目を覚ましそう思った。

 

自分は寝転がっている。何故?

ヴリトラは頭を整理させながら思い出していく。

 

 

 

仕事を放棄して、その後闇世界の空飛び回り、その途中半透明の少女が目の前に現れ、赤いヒビから生じた門に吸い込まれて、それから.....。

 

 

 

ヴリトラ「....はっ!?」

 

そこまで思い出してヴリトラはガバッと起き上がり辺りを見回す。

 

 

ヴリトラ「なんじゃこりゃ。」

 

ヴリトラが寝転がっていた空間。そこはまるで遺跡のような場所だった。神聖だけど、どこか不気味な空気。闇世界にはこのような遺跡はないうえ、闇エネルギーや魔力とは似て非なるような気配が漂っていたためヴリトラはここが闇世界ではない全く別の世界であると悟った。

 

 

 

ヴリトラ「...変な感じだ....。」

 

自分の体を構成している闇エネルギーと近い謎の気配を感じ、妙な気分になるのは当然。しかしヴリトラが言った「変な感じ」とは周りの空間の事ではなく自らの体の事である。

 

 

 

2mを軽く超えていたはずの体がだいぶ縮んでいる。全身黒色だったが手の色が肌色で手も爪があり筋がある5本指。いつの間にか着てある黒色の服。極めつけは頭を触るとフサッとする感触。(言うほどフサッとしないが)

 

 

 

つまり何が言いたいかと言うと。

 

黒い龍のような外見だったヴリトラが、

 

 

『人間』そのものになっていた。

 

 

 

 

 

ヴリトラ「うん、まぁ、こうなることは薄々気づいてたわ。」

 

ヴリトラはネックレスにハメられてる程まで小さくなった自分の核を触りながら呟く。

 

 

 

異世界に来た瞬間に人間化。これは異世界に来た時に絶対....とまではいかないがよくある事、特に初めてきた世界では。原因としては、宇宙を破壊しうる程のエネルギーの塊である通常体のままヴリトラの闇に適応できていない世界に入ろうとすると世界が拒絶するからだ。その気になれば無理矢理押し通れるがそうした場合その世界の境界線が滅茶苦茶になったり最悪滅びたりする。

 

そうなる事を防ぐためヴリトラは初めての世界行く時には闇エネルギーをほとんど減らした状態である人間体となる必要があるのだ。(長期間世界に滞在していればいずれヴリトラの闇エネルギーに世界が適応し通常体になれる。)

 

 

今回の場合は勝手に闇エネルギーが霧散した結果だろう。

 

 

 

 

 

ヴリトラ「仕方ない事だけど人間の姿ってどうも動かしにくいんだよなぁ。おまけに弱体化してるからほとんど力出ないし。」

 

なんて愚痴を言う。その時だ。

 

 

ヴリトラ「!」

 

 

 

元々この空間に漂っていた妙な気配。その気配がヴリトラの周りに色濃く感じ始めた。

 

 

ヴリトラ「なんだ?何か来るのか?」

 

 

 

ヴリトラの予想は的中。突如ヴリトラの周りに黒い小鬼のような化物が数体ヴリトラを囲うように現れた。

 

 

 

「ギギィ...!」

 

 

ヴリトラ「魔族...?いや、少し違う?なんだコイツら?」

 

 

 

目の前に現れた化物の正体が何なのか考えているうちに化物達は問答無用でヴリトラに襲いかかってきた。

 

 

....が、

 

 

 

ヴリトラ「ふん!」

ブオッ

 

「「「ギギャァアアアア!!!」」」

ドォォォォン

 

 

 

ヴリトラが腕を強めに一振りしただけで小鬼のような化物らは倒され消滅してしまった。消滅した化物達の代わりに床には宝石のようなものがいくつも落ちていた。

 

 

ヴリトラ「強めに腕振るっただけで終わりか?正体不明の奴らだったが結局魔族と変わらないな。」

 

 

 

ここがどんな所であの化物が何者なのかは分からない。とにかくヴリトラはここを出ようと考え目の前にある通路を真っ直ぐ進んでいった。

 

 

 

 

ちなみに道中先程の小鬼と同じ奴やそれと大きさ、見た目が違う同じ気配の化物達が襲ってきたが何の問題もなく蹴散らしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴリトラが移動し始めてから間もなく、ヴリトラが最初にいた所。

 

 

 

 

「ど、どうなってんのさコレ?」

 

「『ジェム』だけが散らばっている....。」

 

「『怪異(グリード)』の姿も見当たらねぇな。」

 

「何者かがここにいた?...まさか新しい『適格者』かそれとも....。」

 

「考えいたってしょうがない。それを知るためにも先に行くぞ!」

 

 

 

ヴリトラと違いこの場所を知っているような口振りの少年少女達。彼らは『今まで』と様子が違うこの空間の状況に戸惑いながらも奥を目指し走り去っていった。

 

 

 

続く




怪異に普通の攻撃は通用しない。

ヴリトラ「知らんなぁ!そんな設定はぁ!!」


弱体化しても怪異を素手で倒せるヴリトラマジ闇の王。
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