秘書艦Верныйくん   作:mkdn

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許しは請わん。
ただ地に這いつくばり、頭を擦りつけて謝罪するのみ。


いや、ほんっとすみませんでした………。

約一年半ぶりの秘書艦Верный君第4話です、お収めください。




11/11、挿絵を入れ忘れていたので挿入。



4,Верный君の休日、秋晴れを添えて

「おい、Верный、ちょっと面貸せ」

 

今日は久しぶりのオフ日。

最近倉庫から引っ張り出してきたストーブをつけた談話室で暇を持て余していた昼下がり、ソファーの上でごろごろしていると、司令官がそんな風に声をかけてきた。

とりあえず…

 

「見ての通り忙しいので拒否します(キリッ」

 

「見ての通り忙しそうじゃねぇから言ってんだよ。それにお前1時間位前に通りがかった時と体勢一緒じゃねぇか」

 

っち、見られてたか。

ていうか…

 

「何?僕ぶん殴られるの?」

 

僕何かやったかなぁ…。

 

「なんでその結論に至った…。ちょっと付き合えって言ってんだよ」

 

「は?ついにホモに堕ちたの?」

 

そっとお尻を手で隠す僕。

 

「おう、マジでぶん殴るぞ?…買い物だよ買い物。最近急に冷え込んできたし、新しいアウターでも買いに行こうと思ってな。お前も『コートがボロボロになってきたから新しいの欲しい』とか言ってなかったか?」

 

「あ、なるほどそういう…。そうなのよ、合皮のとことかハゲてきちゃってさー、まだ機能的には使えるんだけど見た目的にどうしてもね…」

 

僕としてはまだ機能的にはなんともないから使おうとしてるんだけど、暁たちがうるさいのだ。

曰く、「司令官の秘書官なんだからいつもちゃんとした格好をしとかないと立派な『れでぃー』にはなれないのよ!」とのこと。

そもそも僕は女性じゃないってとこから突っ込みを入れたいけど、確かに暁の言うことも一理ある。

いくら司令官がバッチリ決めてても秘書官がぼろっぼろの格好してたら何の意味もないもんね。

 

「だろ?ついでだから一緒にどうかと思ってな」

 

「まぁ誘ってくれたのはうれしいし僕は構わないけど…酒保で注文するんじゃダメなの?」

 

確か酒保で注文すれば内地のものでも届けてくれたはずだけど…。

 

「んー、まぁそれでもいいんだが、なんかそれだと味気ないだろ?折角の休みでしかも最近にしては珍しくあったかいんだ。内地まで行って羽伸ばして来ようぜ」

 

「…それもそうだね、じゃあご一緒させてもらおうかな。」

 

この前内地に行ったのはゴールデンウィークの時だったから、大体半年ぶりぐらいの内地だ。街並みはどんな風に変わっているんだろうか。

 

「あ、そういえば内地まではどうやって行くの?電車?」

 

「いや、俺の車で行こうと思う。そっちのほうが何か買ったとき楽に持って帰ってこれるしな」

 

「おぉ…久しぶりの内地、しかも送迎に司令官(サイフ)までついてくるとは…」

 

「おいこら、お前今なんて書いてなんて読んだ」

 

「さーて急いで準備しなきゃー忙しい忙しいー(棒)」

 

「おい、送り迎えはしてやるが財布になる気はねぇからな、聞いてんのか、おい」

 

「分かってるよ、冗談だって。自分のものは自分で買うさ」

 

「頼むぞまったく…んじゃ、30分後に着替えて正面の門のとこで集合な」

 

「あいあいさー。精一杯おめかししていくよ」

 

そう言うと司令官は手をひらひら振りながら自室のほうへ去っていった。おそらく着替えに行ったんだろう。

さて、僕もさっさと準備しなきゃ。

 

「…と、いっても…」

 

さて、どんな服を着ていこうか。

おめかししていく、とは言ったものの、まったくコーディネートが思い浮かばない。

 

…あ。

 

「そういえば、今年の福袋でまだ開けてないのがあったはず…あれ確か一式のセットだったし、そのまま着てけばいっか」

 

まぁ、気づいたらタンスの中がパーカーだらけになる僕のファッションセンスよりはショップの店員さんのファッションセンスの方が何倍も上だろう。

いや、これでまさかのどっこいどっこいだったらその店側に問題があるのだけども。

 

「…わ、すごい。これ靴まで付いてる」

 

一式ってほんとに一式なんだね。

まさか靴に帽子まで付いてくるとは思ってなかった。まさに「福袋」だね、これ。

 

「これはこう着て…あ、もしかしてこれ裾はこの中に入れる感じかな?」

 

なんとか着替えが完了し、部屋にある姿見を見て思う。

これもしかして僕が手を出しちゃいけないシャレオツな奴だったのでは…?

 

「…ま、まぁうん。せっかくのお休みだし。今から街行くし。これぐらいおしゃれしてても問題ない…はず……」

 

急に不安になってきた。

でも着替えちゃったものは仕方ない。時間もあまりないしこのまま行くことにする。

 

「はぁ、司令官に笑われないといいけど…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…っと、これで良し。いやぁ、ホンットに久々に使うからバッテリーとか心配だったがよかったぜ」

 

これでバッテリー上がってて車使えませんでした、じゃВерныйに何言われるかわかったもんじゃねぇ…

下手すりゃ今日の飯代から服代から全部俺持ちとか…

 

 

「おーこわっ…もう良い時間だし、そろそろ行くか」

 

キーを差し込んでエンジンをかけ、待ち合わせ場所の正門の前に向かう。

少しして正門の前に着くと、そこに見覚えのない中性的な美少女が立っていた。

素朴感のある大きめの白いTシャツの上にシンプルな薄手のダークグレーのベストを羽織り、タイトな黒いパンツにえんじ色のロッキングブーツを合わせ、手入れの行き届いているであろう綺麗な水色の髪の毛の上から小さめの黒いハットを被っている。全体的にボーイッシュで無駄な装飾のない、しかし地味になっている訳では無いスッキリとした印象を感じる。

 

 

【挿絵表示】

 

 

そいつは俺を見ると、

 

「あ、財布が来た」

 

とのたまいやがった。

 

「…はぁ………」

 

「こっちきた瞬間ため息?!笑われるのは覚悟してたけどその反応は予想外だ!?え、何、そんなにこの格好ダサい?!」

 

一瞬で熱が冷めた。冷静に考えたらそうだわな、いくら見てくれが変わっても中身は同じなんだからこうなるわな、うん、知ってた知ってた。

俺知ってるよ、こういうのを「残念美人」って言うって。…こんなナリでも男だから「残念なイケメン」の方が正しいのか?

え、え、マジかよ…ウッソだろお前…とか呟きながら自分の姿をあちこち確認するВерный(バカ)を尻目に見ながらそんなことを考える。

 

「…どうでもいいからとっとと車に乗れ。昼時まで時間ねぇんだから」

 

「僕のファッションをどうでもいいとか…。誠に遺憾である。そんなんだからいつまで経っても彼女が出来ないんだ」

 

「やっかましいわ!おまえ、明日のおやつ抜きにしてやるからな!」

 

「おいこら、痛いとこつかれたからって明日のおやつ人質に取るとか大人気ないぞ司令官?!」

 

「いーからはよ乗れ、出発すんぞ!」

 

「良くない、良くないよ司令官!分かってるか、僕にとってはそれ死活問題なんだぞ?!」

 

そんな様に2人でギャーギャーと騒ぎながら車に乗りこみ出発する。

オフだってのに、あいも変わらずうるさい一日になりそうだ…。

 




如何だったでしょうか、文章力の拙さに磨きがかかった文章でしたね。
次回は来週中にもう一方のSSと同時投稿する予定です。
興味があるという奇特な方は私の活動報告の方にURLがありますのでそちらからご覧になってみてください。FGOのSSを仲間4人で週一で交代で投稿していこう、という企画です。

次回の内容としては出かけて行った先での司令官とВерный君のお話を予定しております。

それではまた来週お会いしましょう。
待て、次回!!!
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