この錬金術師に動物を!   作:薄翅蜉蝣

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どうも、七星天道です。

それでは、本編どうぞ


この魔王幹部に終焉を!
第十二話 魔王幹部襲来!


 馬車の御者に別れを告げ、街へと戻った俺たちの目に映ったのは、門の前にぼうぜんと立ち尽くす冒険者たちだった。

「何かあったのか?」

「き、騎士様が……」

 近くにいる少女にこの状況を尋ねるも、言葉を濁されてしまった。

 仕方ない、和真達を探すか。

「おーい、和真ー! これ、どうなってんの?」

「ダクネスに呪いが掛けられたんだ」

「私のせいです。だから、私が紅魔族随一の魔法使いとして、デュラハンを倒しに行かなければならないんです!」

 ま、まて、全く話が見えない。

「えっと、要するにめぐみんが何かやらかして、ダクネスが呪いを受けたってことか?……うん、よく分からない」

「実はな……」

 和真に聞いた話を要約すると、めぐみんが魔王の幹部を怒らせて呪いを撃たれたところを、ダクネスがかばったということらしい。

 ついでに、あの廃城にはデュラハンと愉快(?)な仲間たちが住んでいたらしい。これには、俺もソフィ安心した。

「本当に申し訳ない」

「い、いえ! ダクネスは悪くないです! 悪いのは全部私なんですから!」

 珍しくめぐみんがきちんと自分の罪を認めている。……まあ、人の命がかかっているし、当然か。

 そういうことなら、

「それなら俺たちも協力するよ。いいよな、ソフィ」

「はい、もちろんです!」

「あ、ミナト、こんなところにいた! おーい、フィーネ、いたよー!」

「もうっ! 遅いじゃない! あなたがいないとろくなクエストも受けられないのよ!」

 ちょうどいいところにクリスとフィーネがやってきた。

 探しに行く手間も省けた。俺が二人に事情を説明すると、

「私に任せておけば大丈夫よ!」

「微力ながらあたしも協力するよ」

 ここに、同じ目標を掲げた六人の即席チームが誕生した。

「よし、ダクネスを助けるために、頑張るぞ!」

「おー!」

「『セイクリッド・ブレイクスペル』!」

 俺たちが円陣を組むと同時、アクアが唱えた魔法を受け、ダクネスの体が淡く光る。

 そして、アクアは得意満面、俺たちに

「この私にかかれば、デュラハンの呪いの解除なんて楽勝よ! どう、どう? 私だって、たまにはプリーストっぽいでしょ?」

「「「「「「……えっ」」」」」」

 俺たちをも巻き込むほど必死だっためぐみんと和真のやる気をどうにかしろ、KY。

「あ、あれ、私、なんか行けないことした?」

「このKY」

「なんでっ!」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 ダクネスの呪い騒動から一週間ほど過ぎただろうか。

 魔王幹部襲来中とのことで、高難易度なクエストしか残っておらず(弱いモンスターは今日敵襲来に気付き、隠れるらしい)、適当に和真と駄弁っていたある日の事。

「クエストよ! キツくてもいいから、クエストを請けましょう!」

 アクアがそんなことお言い出した。

「「「「「えー……」」」」」

 提案するアクアに、俺、和真、フィーネ、めぐみん、クリスの五人から、即座に不満の声が上がる。

 アクア以外のメンバーは全員キャベツのおかげで懐が潤っている。

 ちなみに俺は今回二百万ほどの収入を得た。もっとも、そのほとんどが壺の弁償に回ったため、そこまで豊かでもないんだが。まあそれでもアクアに比べれば幾分ましだ。

 アクアが金欠なのは、収穫時にキャベツとレタスを間違えて収穫しまくっていたらしい。どんな間違いだよ! と思わず突っ込みたくなった俺をどうか許してほしい。

「私は構わないが。……だが、アクアと私では火力不足だろう」

「私もいいんですけど……私、流血恐怖症でして」

 ダクネスは自らの性癖を満たす為、ソフィはそのあふれ出る優しさ故に同じ行動をとった。

 同じことをしているはずなのに、何故見え方にここまで差があるんだろうな。

「お、お願いよおおおおおお! もうバイトばっかりするのは嫌なのよお! コロッケが売れ残ると店長が起こるの! 頑張るから! 今回は、私、全力で頑張るからあぁっ!!」

「それって、アクアがまじめにやらないからよね。……はあ、わかった。私も協力するわ」

「しょうがねえなあ……。じゃあ、ちょっとよさそうだと思うクエストを見つけてこいよ。悪くないのがあったらついてってやるから」

「俺もしんどくなさそうなのだったら手伝ってやる」

「あたしも右に同じだよ」

 その言葉を聞き、アクアは嬉々としてクエスト掲示板に向かって駆け出す。

「心配だから、和真も見てきてくんないか?」

「ですね。アクアに任せておくと、飛んでもないのを持ってきそうで……」

「できればモンスターが出ないクエストがいいわ」

「値を見ないクエストでお願いします」

「できるだけ簡単なのにしといてね。あたし、上級職じゃないから……」

「まあ私は別に、無茶なクエストでも構わないが」

「ああ、もう! 注文が多いわ! 分かったよ、見てくればいいんだろ!」

 俺たちのマシンガントークから逃げるように和真はアクアの方へ消えた。

「なあ、そう言えばダクネスとソフィって知りあいだったのか? ちょっと前、二人でいるところを見たんだけど」

「ええ、彼女は本当はダスティnむぐっ!?」

「いや、あはは。ソフィとは前に話したときに仲良くなってな。あはは」

 何かを言おうとしたソフィの言葉を遮り、ダクネスが説明してくれた。

 昔からの知り合いって感じだったから、てっきり知り合いだったのかと思ったけど、はずれたなあ。

 

 数分後、クエストを選んだアクアと和真が戻ってきた。

「水の浄化ってクエストを請けることになった」

「ふふん。水の浄化なんてこの私がいれば一発よ!」

 アクアが自信に充ち溢れた声で告げる。

 俺は、そんなアクアを見て、不安しかなかった。

 




いかがでしたか?

フィーネの口調を変えようか検討中です。今のままでは、あまりにもアクアに近すぎる気がしたので、少し子供っぽい口調に変更しようか悩んでいます。
今のままがいい、別の口調にしたほうがいい、など、ご意見をいただけると嬉しいです。

※誠に申し訳ないことですが、明日は投稿できない可能性があります。

ご意見、感想、誤字脱字などお待ちしております。
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