なんとか頑張ってペースを崩さずに投稿したいとは思っております。
それでは、本編どうぞ
突然現れたそいつは、アクアの入ったオリに駆け寄り、鉄格子を掴む。
誰だコイツ。少なくとも俺の知り合いではない。
和真を見ても、首を振って知らないということを示す。
じゃあ、アクアの知り合いか。女神様とか言ってたし。
考えている間に男はワニですら破壊できなかった鉄格子をいとも容易くグニャリと曲げた。
そして中にいるアクアに手を差し伸べ、
「……おい、私の仲間に馴れ馴れしく触るな。貴様、何者だ? 知り合いにしては、アクアがお前に反応していないのだが」
「そうよ! アクアはあなたの事を道端の石程度にしか認識していない目をしてるわ!」
どんな目だよ。まあ、フィーネとアクアは似たところがあるし、二人にしか理解できない何かがあるのだろう。
それにしても、ダクネスでもこんなまともなことが言えるんだな。
いつもはおかしなことばっかり言ってるけど。
「ん? 今誰か私に啼くことしかできない雌豚といったか」
「いうわけないだろ!」
前言撤回。変態はやはり変態だ。
そんな俺たちのやり取りを見て、イケメンはため息を吐きながら首を振る。
いかにも、自分は厄介事は好まないんだけどなあ、みたいな感じで。
それを見ていたフィーネ、ダクネス、クリス、ソフィまでもが明らかにイラッとした。
イケメン爆ぜろ。
「なあ、お前んとこの女神にアイツ殴ってもらえないか」
「……俺も同じ気分だ。……なあ、アクア、あれお前の知り合いなんだろ? 女神様とか言ってたし。お前があの男を何とかしろよ」
女神と聞き、アクアの目に生気が戻った。
「……ああっ! 女神! そう、そうよ、女神よ私は。それで? 女神の私にこの状況をどうにかしてほしいわけね? しょうがないわね!」
アクアが芋虫を彷彿とさせる動きでオリから這い出る。不安しかない。
そして、イケメンの前に立ち、
「……あんた誰?」
一発かました。
絶対に忘れているだけだが、この時ばかりはアクアに称賛の気持ちを送りたい。どうだイケメン、これがアクアのデフォルトスキル『馬鹿』だ。応えただろ!
一方、アクアにWho are you?されたイケメンは口を開け、唖然としていた。
「何言ってるんですか女神様! 僕です、
アクアはなおも首をかしげる。コイツ、馬鹿なのか? あ、馬鹿か。
ミツルギとかいうやつはきっと日本人だろう。
それも、アクアがまだ女神をやっていたころに転生して、ちゃんとした特典をもらった人間だ。
年齢は俺や和真と同じくらいだろうか。
そのくせ、背は俺より十センチくらい高い。不公平だ。
さらに、パーティメンバーとして後ろに二人の美少女を連れていた。
その服装から鑑みるに、職業は戦士と盗賊だろう。
一言で言うなら、そいつは王道少年漫画の主人公みたいなやつだった。
「……?……ああ! いたわね、そういえばそんな人も! ごめんね、すっかり忘れてたわ。だって結構な数の人を送ったし、忘れてたってしょうがないわよね!」
「ア、アクアさん! そこはもう少し気をつかってあげた方がいい気がしますけど……」
相変わらずソフィは優しいなあ。
アクアの言い方に若干顔をひきつらせつつも、ミツルギは無理に笑みを浮かべた。
「ええっと、お久しぶりですアクア様。あなたに選ばれた勇者として、日々頑張ってますよ。職業はソードマスター。レベルは三十七にまで上がりました。……ところで、アクア様は何故ここに? というか、どうしてオリの中に閉じ込められていたんですか?」
ミツルギは俺、和真をちらちらと見ながら言ってくる。
「いや、俺は関係ないぞ? 聞くなら和真にでも話を聞いてくれ」
「ちょっ!?」
それにしても、この年で選ばれたとか言ったら駄目だろ。厨ニ感丸出しだ。
和真に全責任を押しつけた俺は、パーティメンバーのところに戻る。
事情を聞いたミツルギが怒鳴り声をあげてるが無視。和真がこっちに救いを持てめてきても無視。無視だ無視。完全無視。
今まで静観してたクリスが、そっと俺にこんなことを言ってきた。
「ねえ、ミナト。あたし、あの人苦手かも」
「私は嫌いよ」
「私も少し……」
「爆裂しちゃっていいですか?」
フィーネとソフィ、めぐみんも続く。
イケメンでも、あの性格は女性的にOUTなようだ。
噂のイケメンは俺たちの事を興味深そうに観察する
「……クルセイダーにアークウィザード、ハイエンチャンターにランスマスターかい? それに、随分きれいな人達だな。君たちはパーティメンバーには恵まれているんだね。それなら尚更だよ。君たちは、アクア様やこんな優秀そうな人達を馬小屋で寝泊まりさせて、恥ずかしいとは思わないのか? さっきの話じゃ、男性陣はついている職業も、一番ましなものでも盗賊、そして能力の分からない錬金術師とかいう職業、それに最弱職の冒険者らしいじゃないか」
「あれ、あたし、男だと思われてる?」
「なんで俺もその話に含まれてるんだよ。和真とミツルギで完結させろよ」
それに、冒険者で馬小屋以外の場所で寝泊まりができるなんて、よほどの金持ちじゃないと無理だ。……ん? 俺、ソフィに頼めばホテル暮らしできるんじゃね?
まあ、こいつの場合、魔剣でいくらでも稼げたんだろうけど。天は二物を与えずっていうのに、天が二物目を与えてどうするんだよ。イケメンだけでいいだろ。
俺の苛立ちも知らず、ミツルギは話を進める。
「君達、今まで苦労したみたいだね。これからは、僕と一緒に来るといい。もちろん馬小屋なんかで寝かせないし、高級な装備品も買いそろえてあげよう……ん? なんだい?」
「あ、あの、私、王国で一番いい装備をそろえているんですけど、これ以上に良い装備なんてあるんでしょうか?」
ミツルギの言い分を遮ったのは、意外にもソフィだった。
丁寧ながらも、その声にははっきりとした拒絶が含まれている。
さらにこういう嫌味な言い方で断られると、好感度も下がるから、次に誘われにくいって寸法だな。
一方ミツルギは、改めてソフィを見て絶句する。
流石はお嬢様、ミツルギが着けてる装備より三段階位くらいグレードが上の装備を付けていた。
「え、えっと、と、というか、パーティの構成的にもバランスが取れていいじゃないか!」
「話をそらしたな」
「ええ、そらしたわね」
「う……ソ、ソードマスターの僕に、僕の仲間の戦士、ランスマスターのあなた、クルセイダーのあなた。僕の仲間の盗賊と、アークウィザードのその子にハイエンチャンターの君、そしてアクア様。まるであつらえたみたいにぴったりなパーティ構成じゃないか!……ってことでどうでしょうか……?」
もうぐだぐだだった。なんというか、俺のパーティって嫌いな人には結構言うんだな。特にソフィ。嫌われないように努力しよう。
いかがでしたか?
おそらく面白くないと思います。できる限り早く手直しを入れますので、どうかこれからもこの作品を読んで頂けると嬉しいです。
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