今年は受験の年なので学校が始まるとほとんど投稿できないかもしれません。
本当に申し訳ありません。
それでは、本編どうぞ
ベルディアを討伐したその次の日の事。
俺は、今回一番役立たずだったのは俺なんじゃないか、という思いを抱きながらギルドに向かっていた。
考えてみよう。俺がやったこと、それはアンデッドナイトの殲滅だけ。
しかもそれだってソフィの方がはるかに戦績を出している。
「錬金術師の能力がもうちょっとばかし分かってればなあ」
俺はやはり職種選びで失敗したようだ。
恨めしく思いながら『錬金術師』と書かれたギルドカードを見やる。
「あれ?」
スキルが増えてる?
スキル欄の習得可能スキルと書かれたところが少し光っており、そこには見たことのない三つのスキル。
「なになに……『研究』に『調合』、『錬金Lv2』?」
また意味のわからないスキルだこと。
死んでから貧乏くじしか弾いた覚えがない。
「錬金術師スキルのスキルポイントってなんでこんなに高いのばっかなんだよ」
研究 90ポイント
調合 20ポイント
錬金Lv2 60ポイント
「『研究』は今無理だし、とりあえずは『調合』と『錬金Lv2』でも覚えとくか」
結局、今持ってるスキルポイント全部使わなきゃだめなんだよな。
『調合』と『錬金Lv2』のスキルを習得し、俺はギルドの中に入った。
「あ、ミナト! 遅かったじゃないの! もう既に皆出来上がってるわよ!」
騒々しい。
ぐでんぐでんに酔っぱらったアクアが、俺に赤い顔で叫ぶ。
「こんにちは……ってなんだこれは!」
俺に続く形でもう一人ギルドに入ってきた。
和真である。
「なあ、この駄女神ってほっといて大丈夫なんだな?」
「ああ、もちろんだとも。まあ俺らも報酬受け取りに行こうぜ、ミナト」
ギルドのカウンターにはすでに、フィーネ、ソフィ、クリス、ダクネス、めぐみんの姿があった。
「聞いてくださいよカズマ! ダクネスが私にはまだお酒は早いってどケチなことを!」
「なっ……! あれはケチなどではない!」
「ねえミナト! クリスがお酒飲ましてくれないの! 私は子供じゃ無いのよ!」
「お前はこの前の事を忘れたのか! もうあんな大金、ごめんだからな!」
「俺も湊の二の舞は嫌だから今回はダクネスに賛成する」
「カズマ! それは暗に私はまだ子供だと言っているのですね? 良いでしょう、紅魔族は売られたケンカを全て買います」
「めぐみん、カズマに非は無い! やるならぜひこの私にっ……!」
「皆さん、落ち着いてください!」
「ソフィ、この喧騒はあたしたちじゃとめれないよ。嵐が去るのを待とう」
何諦めてるんだよ、お前ら。
しかもあの喧騒を作ってるのは和真たちだからな。
断じて俺は関係ない。
だって俺はいまフィーネにアルコール防止教育を施しているのだから。
「……だから、酒は駄目なんだ。分かったな?」
「きゅ、急性アルコール中毒なんていう怖いものがあるなんて知らなかったの。前飲んじゃったんだけど大丈夫かしら……」
「まあ、大丈夫だろ。今症状が出てないんだったら」
そこら辺は詳しく知らんよ。
「ああ、その……。サカキバラミナトさん、サトウカズマさん御一行ですね」
フィーネを説得し、和真もめぐみんの魔の手から逃れた時を見計らい、ギルドの受付の人が声を掛けてきた。
「……あの……。ですね。実はあなた方二人のパーティには特別報酬が出ています」
……特別報酬?
「え、なんで俺たちなんですか?」
俺が発した疑問に、ギルドにいる名も知らぬ冒険者が応えてくれた。
「おいおい、冗談よせよ。あんたらがいなかったら今頃俺らはお陀仏だ」
「そうだぜ。あんたのパーティメンバーと、そっちの紅魔族には感謝してもしきれねえ」
その声を皮切りに、周りの冒険者もそうだそうだと騒ぎ始める。
度重なる不幸に苛まれていたことも加わって、その優しさが胸に染みた。
そして、特別報酬は俺が代表で受け取ることに。
「えー。サカキバラミナトさん、サトウカズマさんの両パーティには、魔王軍幹部ベルディアを見事討ち取った功績をたたえて……。ここに、金三億エリスを与えます」
「「「「「「「「さっ!?」」」」」」」」
俺たちは、あまりの事に絶句した。
周りの冒険者たちもシンと静かになる。
そして……。
「マジかよ、三億ってなんだ、奢れよミナトー!」
「うひょー! カズマ様、奢って奢ってー!」
冒険者たちの奢れコール。
よし、ここは期待にこたえてy
「ん? どうしたんですか?」
申し訳なさそうな顔をした受付のお姉さんがいちまいの紙を手渡してくる。
嫌な予感が、する。
この紙を見たら終わりな気が、する。
それでも意を決して紙をめくると、そこには大量に並ぶ0という文字
「ええと、ですね。今回、ミナトさん御一行のソフィさん、カズマさん御一行のめぐみんさんの攻撃で……その、門や民家の一部が……ですね? それで、魔王幹部討伐の功績もありますし、全額とは言わないから、一部だけでも払ってくれ……と……」
そう言い残して、ギルドの奥に引っ込んでいく職員。
俺の手元の紙を見て、逃げ出そうとする和真をとらえ、めぐみん、ソフィも確保。
「報酬が三億で? 弁償額が三億四千万エリス? あ、あんまりだああぁぁあああ!!!!!」
いかがでしたか?
原作が好きな人、申し訳ありません。
前回、完全に原作を無視した展開にしてしまいました。
次回かその次からは原作二巻に入ります。
何とか頑張っていきますのでよろしくお願いします。
ご意見、感想、誤字脱字などお待ちしております。