この錬金術師に動物を!   作:薄翅蜉蝣

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お久しぶりです、七星天道です。

遅れた上、原作二巻に入ると言っておきながら、オリジナルの章をぶち込んでしまいました。
遅れた理由については、深く問わないことをお勧めします。

なんて冗談はさておき、本編どうぞ


この錬金術師に動物を!
プロローグ


「はぁ……」

「ミナト、ため息ついてると幸せが逃げるよ?」

 この状況にため息つかずにいられるかよ。

 せめてこの能力の使い道さえあればなあ……。

「気分転換する気はない? フィーネとソフィと王都に行こうって話をしているんだけど」

「あ~、俺も行くよ。この気分が少しでもましになるなら」

「じゃあ決まりだね。用意もできたし行こう」

「は?」

 今すぐ?

 

「皆さん、馬車の用意もできましたよ」

 三十分で行くとか全く聞いてない。

 早くても一週間後著華かと思ってた。

「ミナト、何してるのよ。早く行くわよ」

「俺、準備とかほとんどできてないんだけど」

「知ってるわ。さあ、行きましょう」

 人の話を聞こう。

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

――王都

 王都に来るのは二回目だな。

「来たはいいけど、どうしよう。お金はあんまり使えないし」

「私たち、借金してるんだったわね」

「考えればわかるだろ、そんなこと」

「えと、とりあえず私の家に来ますか?」

 まあ、それでいいか。

 そう言えば。

「なあ、ソフィの家って名門なんだろ? ルーツみたいなのは無いのか?」

 アルベールさん、自分の事はあんまり話してくれなかったし。

「えっ、る、ルーツですか? あることはありますが……」

 何だろう、話しにくいことなのだろうか。

 すごい気になる。

「綺麗な話じゃないですよ? 私の家は、昔からこの国にいたわけじゃないんです……」

 

 

 魔道技術大国『ノイズ』という国がありました。

 そこは、少しおかしな国で、とうの昔に滅びてしまったんですけどね。

 ノイズにはとある科学者のもとで働く女研究者がいました。

 女研究者を雇った科学者は、物凄く優秀な機械をたくさん作ったそうです。

 まあ、女研究者の手記によると、科学者は優秀だけど雑で適当な性格だったらしいんですが。

 そんなある日、科学者は国からの命でとあるものを作りました。

 なんだと思います?

 それは、機動要塞デストロイヤーです。

 え、ミナトさん知らないんですか?

 あれですよ、クモみたいな形でわしゃわしゃーって動くやつです。

 え、わからない?

 と、ともかくすごいものをつくったんですよ!

 でも、完成した機動要塞は、国の意思に反し、暴走を始めたんです。

 国は大混乱に陥りました。

 王も、国民も、国を捨て、逃げて行きました。

 でも、一人だけ逃げなかった人がいます。

 それが、その女研究者です。

 なぜ残ったのか、ですか?

 その部分は古代文字で書かれた文献しか残っておらず良く分かりません。

 とにかく、デストロイヤーは破壊の限りを尽くしました。

 デストロイヤーが去った後、残ったのはただの廃墟でした。

 そこで彼女は考えました。

 『この国の持ち主って今いないんじゃない?』と。

 かくして彼女は、元ノイズだった国の持ち主となりました。

 しばらくして、国は女研究者一人の手で復興して行きました。

 そして、国民と王が戻ってきたのです。

 しかし王はその女研究者に追い払われました。

 そして、その女研究者が女王になったそうです。

 それから長い時がたって、この国と合併されたらしいですよ。

 

 

「ちなみに、古代文字で書かれた文献も家にありますが、見てみますか?」

「なんか歴史を感じられていいかもな。よし、ソフィ。見せてくれ」

「じゃあ家に来てください。お父さんには連絡をとっておきますから」

「サンキューソフィ。じゃあ、行くか!」

「「おー!」」




いかがでしたか?

この章では今まで意味をなしていなかったミナトの能力、動物大好きが覚醒(?)します。
次回の更新も早めにしたいとは思っていますが、どうなるかは分かりません……
気長に待って頂けると幸いです。

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