この錬金術師に動物を!   作:薄翅蜉蝣

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どうも、七星天道です

前書きに書くことがなかなか見つかりません

それでは、本編どうぞ


第四話 このパーティメンバーとクエストを!

「あ、きたきた。おーい、ミナトー! ……ってその人誰だい?」

 店に戻ると、クリスが駆け寄ってきた。

 どうやらちょっと遅かったらしい。

「なんかパーティ組みたいって言われたから連れてきた」

「ど、どうも。フィーネです」

「へえ、この子、職業は?」

 そういや、聞いてなかったな。

「フィーネ、お前の職業は何なんだ?」

「ハイエンチャンターよ。一応これでも上級職」

 ハイエンチャンターってなんだろうか。

「……ミナト、一応言っとくけどハイエンチャンターっていうのはエンチャンターの上位互換よ。一応軽い精霊術と剣術くらいは出来るけど、どっちかというとサポート職だから」

「ハイエンチャンターなんだ。珍しいね。エルフみたいだからエレメンタルマスターかと思ったんだけど。フィーネ……だったっけ? あたしはクリス。よろしくね!」

「なあ、ずっと気になってたんだけど、フィーネはエルフなんだろ? もしかして、俺より年上だったりすんの?」

 エルフは長寿で、年をとってもそれほど顔が変わらないとか聞くけど。

「うーん、たぶんないと思うわ。私、まだ十四歳だし」

「え? 十四歳なのに冒険者になりに来たのかい?」

 何かおかしいんだろうか。

 クリスは目を見開いてフィーネに質問していた。

「まあ、どうでもいいからクエスト早く行こうぜ」

「そ、そうだね。って、ミナト、コレ装備と杖!」

「おお、サンキューな、クリス!」

 さあ、どんな装備なんだ……って。

 白スーツじゃんか、コレ。

 杖はまともだけど、コレじゃ白くしただけのとあるタキシードの仮面だ。……いや、仮面は付けないけど。

「まあいっか。じゃあクエスト行くか!」

「分かったわ! 私、クエストに出るのは初めてなの!」

「それじゃ、レッツゴー」

「おー!」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

――街の外・巨大平原

 青空の下、俺たち三人は、大量に湧いて出た巨大なカエルと相対していた。

「ごめんなさいごめんなさい、私のせいで……」

 フィーネは俺の背中に顔をうずめ、必死に謝っていた。

 フィーネが謝っているのにはわけがある。

 彼女、なんとカエルが大の苦手だったらしいのだ。

 というか、モンスターの姿形が気持ち悪すぎて、ほとんどのモンスターは見たくもないらしい。

 ……おい、なんで冒険者になったんだよ。

 そんなフィーネの事情で、一匹目のカエルが顔を出した瞬間に、自分の剣に爆発を付与(エンチャント)してぶった切り、そこからまき起こった爆発によって周囲のカエルが次々に目を覚まし……今に至る。

 ハイエンチャンターってすげー、と思う間もなく囲まれたってわけだ。

 そうだ! 俺の動物と会話できる能力って、こういうときの為に使うんじゃないのか!?

「ゲコッ、ゲコゲコッ(お前ら、話を聞け)」

『ゲココ、ゲコゲコゲコ(腹減った、お前ら食う)』

「ゲッコゲコッコゲコ(いいから話聞け)」

『ゲココ、ゲコゲコゲコ(腹減った、お前ら食う)』

 うわっ、こいつら理性ねー!?

「ねえクリス、ミナトの馬鹿はこの大変な時に何遊んでんのかしら」

「さ、さあ、私にもよく分からないかな……?」

「いや、距離とるのやめてくれ! そう言うんじゃないから!」

 ああもう、今は誤解といてる暇はない!!

「クリス、なんとかならないか!?」

「こんなに大量にいるとあたしじゃちょっと無理そう……ごめんね、ミナト」

「いや、クリスはよくやってくれたし、大丈夫だ」

 十匹出たカエルのうち、三匹を盗賊スキルで封殺してくれたし。

 そんなことを考えている間にも、残った七匹のカエルはじりじりと近寄ってくる。おそらく距離は十五メートルくらいだろうか。

 クソッ……どうしたら……?

「そうだ、『錬金』!」

 効果不明な自分のスキルを思い出し、とりあえずスキルを使ってみる。

 俺が唱えたその瞬間、俺が踏んでいた土くれが、剣に変わった。

 何だかこういう展開はいいな、なんだか主人公みたいで。

「お、おぉー! すげー!」

 でも、ここで問題が発生する。

「……俺、筋力のパラメータ、他の人より低いんだけど」

「ウソでしょ、こういうところはキミが何とかしてくれるシーンじゃないの!?」

 いやはや、全くその通り。申し訳が立たないな、こりゃ。

 どうしたものかと迷っていると、震えていたフィーネが立ち上がり、得意気にこう言った。

「それなら私に任せなさいよ! 『付与(エンチャント)』、筋力(パワー)!」

 放たれたその付与魔法は、俺に当たって淡く光った。

 なんだか、いつもより体が動く気がする。

「よし、行ってくる!」

 カエルの前に立ち、手に持った剣を一振り……

 その瞬間、ズドコオオオン、と音が響き渡り、半径十メートルにクレーターができた。

「……いや、これ、筋力上がりすぎじゃね?」

 結局、俺たちの初クエストは、俺の剣一振りにて終わった。

 その時……

「ああああああああ! 助けてくれ! アクア、助けてくれえええええ!」

「プークスクス! やばい、超受けるんですけど! カズマったら、顔真っ赤で涙目で、超必死なんですけど!」

 先ほど別れたアクアと和真がジャイアントトードと戦っていた。

 どうも、和真はカエルに追われているようで、逃げ回る。

「アクアー! アクアー!! お前いつまでも笑ってないで助けろよおおおおおお!」

「まずは、この私をさん付けするところから始めましょうか」

「アクア様ー!」

 必至だな。

「……俺らも加勢しよう」

「え、いや、またカエルのとこにいくの嫌なんだけど!」

「ミナト、知り合いかい?」

「ああ」

 とりあえず、和真に借りてた千エリスの貸しを返せそう。

「よし行くぞ!」

「おおー!」

「え、私嫌よ、いやああああああ!」

 三人の気持ちを(無理矢理)合わせて、和真の方を振り向くと、カエルが青いものを食っていた。

 というか、アクアを食っていた。

「あいつ、食われんなよ!!」

 俺と仲間たちは、そのカエルに向かって駆け出した。

 

「ぐすっ……うぅ……ありがとうね、ミナト……っ!」

 アクアを助け出すと、あられもなく泣きじゃくっていた。

「すまん、ミナト。うちの駄女神が……。お、おいアクア、しっかりしろ……、その、今日はもう帰ろう。請けたクエストは俺たちの手には負えない。もっと準備を整えてから挑もう」

 和真がなだめるも、アクアはカエルの方を恨めしげに見つめ、呟く。

「……女神が、たかがカエルにここまでの目にあわされて、黙って引き下がったら、信仰心なんてダダ下がりよ!」

 アクアは、少し遠くにいるカエルめがけて走りだした。

「ねえ、あの人馬鹿なの?」

「……否定はしない」

 フィーネと話してるうちに、アクアは拳に白い光を宿らせ、カエルの腹に殴りかかった。

「神の力、思い知れ! 私の前に立ちふさがったこと、そして神に牙を剝いたこと! 地獄で後悔しながら懺悔なさい! ゴッドブローッ!」

 クリスの話だと、ジャイアントトードに打撃攻撃はほとんどダメージがないんだとか。

 光を放ちながらカエルの腹にぶよんとめり込んだアクアの拳は、やわらかく跳ね返った。

 カエルは、何事もなかったようにアクアを見おろし……。

「……カ、カエルって、よく見ると可愛いと思うの……ひゅぐっ!?」

「「うおおおおおおい、アクアー!?」」

 俺と和真は、本日二度目になる捕食を経験したアクアを助け出し、街へ戻ることにした。




いかがでしたか?

クリスの口調が掴めません……

ご意見、感想、誤字脱字など、お待ちしております
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