ネタまとめ   作:髪様

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ぎっち

 帝国歴1936年、砂漠と渓谷の中にポツリと存在するとある辺境伯領に一人の男児が生まれた。

彼の名をレオポルト・ゲーゲンバウアー、中身日本人の転生者である。

ゲーゲンバウアー辺境伯領とは広大な砂漠であるバルトレ砂漠、それを分かつ大地の壁と呼ばれる世界最大の台地、ドドニア台地、そしてそれより内にあり草原森林からなるヘルトリア地方に分かれる。

 

 人口230万と国内でも有数の貴族領、資源としては油田の他に金銀以外のレアメタル含む様々な鉱山などが存在するが残念、この世界まだレアメタルの価値はほとんど存在しない。

なにせ、自動車が登場したのが20年前であり、少し前に起こった第一次大陸大戦に戦車が導入、飛行船は存在するのに飛行機に至っては開発されるかも怪しい、船は普通に大型艦が存在する。

つまり何が言いたいとかというと、レアメタルを使うレベルまで技術が追いついていないのだ。

しかし、車両関係の進化には目を疑うものが存在する。

 

 

 そしてこのゲーゲンバウアー領があるのはロゴス帝国、通称大ロゴスなどと呼ばれる人口2億の国家である。

アルカトニ亜大陸の西側に存在、国家としては大規模、昔からの陸軍国家であり海に面した地域は国の外周の6分の1程度である。

当然、それらに展開防衛するためのそこそこの規模の海軍も存在するが、近隣国で島国である世界最大の海軍国家ロビニア王国には逆立ちしたって全くと言って敵わない。

総合的な国力は世界中でも五本指に入るほどであるが、ほとんどが技術的分野で農業的な部分では少々遅れている。

 

 逆に陸軍では圧倒的で、先の大戦でも戦車をいち早く投入したのはロゴスである。

機械化師団という車両をメインに構成された新しい概念部隊でこれらを用いた雷撃作戦にて大陸の覇者といかなくとも、終戦の際にそこそこの条件で講和することができている。

ちなみに先の大戦とは第一次大陸大戦、通称CWⅠと呼ばれる大戦であり、参加国家は世界に存在する国家大小合わせ121国家のうちの60カ国、約半分がアルカトニ亜大陸を舞台におこなった植民地問題を火種とする戦争だ。

 

 その中で大ロゴスはカサンドラ連合、陸軍勢力を主とする国家郡の同盟、通称連合に所属。

対するはトーリトニアン連邦、海軍国家を主とする国家軍同盟である。

ちなみに先に挙げたロビニアは海軍国ながらも連合所属であり、大戦では他の国家の他大陸への輸送派兵、海上戦のほとんどを受け持っていた。

この戦争でロビニア海軍は世界最大という二つ名のほかにあえなく世界最強の名もいただいてある。

戦争中に他の海軍国家を手玉に取り、翻弄撃破し続けたロビニアは陸戦主体の戦争であった大戦であったのに、一番目立った国であっただろう。

 

 

でもぶっちゃけ負けたの連合。

 

 

 連合の方が戦局優位であったが、連合の6割をしめる国家の国内での貴族反発が高まったために早期講和。

あちらは徹底抗戦を唱えていたが、こっちの負けでいいから戦争やめようとのお話であった。

もちろん普通はそれで済むはずがないのだが、連邦に所属する国民は勝つことに対して重きを置いていたのか、国家首脳及び政治家が頭を抱えることとなった。

かと言って戦争を続けていれば確実に負けていたので、本当に頭の痛いお話である。

勝てば官軍が常である戦争で実質的な勝者が出ないことは後の戦いの火種となる。

 

 

 

この世界も類に漏れず、14年後に再び大戦が勃発することとなる。

 

 

 

 

 12年、それが俺がこの世界に生まれ、過ごしてきた日々である。

前世でもそこまで悪い顔というわけではなかったが、しかし残念、かっこいいという訳でもなかったので、女性と関わることなんて両手の十本指で普通に事足りた。

だが、何の因果かこの世界では両親含め珍しいほどの美形な血族、トウヘッドで整った顔立ちにブルーアイと、ぶっちゃけ前世が虚しくなるほどの厨二病一歩手前のフェイスである。

まあ、12歳ということでまだ幼さが残る顔立ちだがな、今の時点で輪郭の形成がなんかこう、「あ、こいつ美形だわ」ってオーラがプンプンしてんの。

いや、本来なら喜ぶべきことなのかもしれないが前世の顔を全否定されたかの如く激しく欝だ。

 

 

「お初にお目にかかります、アリサ・アナスタシア・アドルフ・ルーマニャー王女殿下。ロゴス帝国、辺境伯アンドレアス・ゲーゲンバウアーが第一子、レオポルト・ゲーゲンバウアーと申します。どうぞお見知りおきを」

「ふん、これだけの数の者が居るのだ、一々これだけの貴族の顔を覚えてなどいられるか」

 

 

 急になんでこんな話をしているのか気になるであろう。

簡単なことである、我が父の辺境伯領のすぐ隣にルーマニャー皇国なる国があり、外交の一環として辺境伯領主である父は帝国議会の要請でルーマニャー皇家直轄領での第三王女の14歳の誕生会に参加しているのだ。

そしてようやく他のルーマニャー貴族から解放されたので王女に挨拶したというわけ。

この世界では別に皇家より先に他のものに挨拶するのは無礼ではない、なにせ面白い数が今この場にいるのだ、さすがに挨拶しないのは危ないが空いた人から挨拶に迎えばよい。

ちなみにルーマニャー貴族の貴族子女から声をかけられること早19回、羨ましいということなかれ。

全部が全部、貴族女性では行き遅れと呼ばれるで20歳過ぎである。

オレ、まだ十二歳なんですけどー。

ちなみに男には行き遅れに類する言葉はない。

帝国、皇国ともに貴族の男子は軍に一度は入るし、40過ぎになってようやく結婚って言う奴も結構いる。

それゆえもちろん、ほとんどの男性がそんな関係もあって年の差結婚である。

 

この、ロリコンどもめ。

 

 

「全く持って構いません。私とて、ただ一度の会合で覚えてもらえるなどと都合の良いことなど考えておりませんゆえに。

 それでは失礼いたします」

「まて、貴公、いささか無礼ではないか?童は王女であるぞ、謙るのが当然であろう。

 誰に向かってそのような言葉を吐いた、そこは覚えてもらおう努力とするのが当たり前であろう」

 

 

 

 ……なにやら地雷を踏んだようである、しかも他国の王女、あれ?結構やばくね?

 

 

「申し訳ございません、私は少々無知だったようでございます、では、」

 

「……逃すか、何当たり前のように立ち去ろうとしておる」

 

 

肩をガシッと擬音がしそうな程に掴まれる、レオポルトはさりげなく逃げ出した。

しかし残念、逃げられない。

 

 

「はぁ、ではどのようにいたしましょうか。土下座?土下座でございますか?

 それとも靴を舐めればよろしいでしょうか?」

「ほう、それはいい考えだ、では舐めろ、しかし靴ではない。

 これはお気に入りだからな、私の足を舐めろ、指の一本一本をだ」

 

 

 そう言いながら彼女は右足に履いていたヒールとガーターを取り付けたガーターストッキングをその場で脱ぎ、彼女の隣に常に待機していた侍女に手渡す。

誰かに見られている場所で王女様がそんなはしたないをして良いのか?と思うが残念、ほとんど他の人間は王女への挨拶を済ませた後は、「さっさとどこかに行け」と彼女自身に言われて追い払われているので、他のお友達貴族同士で会話中。

彼女が主役なのに壁の花となっているところをようやく見つけ挨拶しに来てこの騒ぎである。

 

 

何が、言いたい。

 

 

つまり誰も見ていねぇ。

 

 

「くくく、どうした、舐めんのか?」

 

 

え?いいのホントに舐めても?

 

 

「では、御御足を失礼」

「はっ?」

 

 

 何か戸惑った声が聞こえた気がしたが、知らん。

水虫なんかがあったら怖いが、見るがいい、この白く透き通るビスクドールのような肌と足を。

大変ご褒美です。

 

 

ぺろっ、くちゅ、ぺろ

 

 

「にゃ!?うぇ、うぇうぇ?」

 

 

 足の中指の付け根から一つ一つ、薬指、親指と舌を行き来させる。

普通、足の指の間に何かしら糸くずとか砂とか挟まっていそうだが、そんなことない綺麗である。

若干しょっぱいだけ、とりあえず指が終わったので足の裏も舐めようとちょっと顔を上げると、頬を薄く上気させ仰け反っている。

しかも、ピクピクしながら声を我慢するかのように。

隣ではりんごみたいに真っ赤染まった侍女、王女には及ばないがつり目系の美人である。

ちなみに王女は美少女一直線、さすが王女、なんてテンプレ。

金糸のような髪の毛に俺とはまた違った感じの瑠璃色の瞳、うん、これ以上はめんどくさいね。

 

 

「や、やめぇ」

 

 

あ~あ~、何も聞こえない。

ではふくらはぎ、すねと無駄毛が一切ない足に舌を這わせていく。

だが、さすがにこれ以上、上はダメだろう。

 

 

「あっ」

「これでよろしいでしょうか?」

 

 

強気な態度から一変、物欲しそうな、もしくは捨てられそうな子犬のような顔でこちらを見つめてくる。

こう、なんかドラクエ風にいえば「王女が仲間にしてほしそうな目でこちらを見ている、仲間にしますか?」だ。

もちろん、無理なので迷わずいいえ。

こちら一貴族、あちら他国の王族、普通うに考えて無理ゲー。

確かに好み一直線であるが、さすがに命を捨てる場所にまでは行きたくない。

彼女が俯くように小さく頷いたことを確認すると、そそくさと退散する。

 

 

 よかった、誰も見ていないようだ。

実際に舐めたら首はねられ処刑でもされるかと思ったが、何もお咎めなし。

あとが怖いが旅の恥は掻き捨て、忘れよう。

……書簡とかで正式な抗議とかしてこないよな?

そんなことされてみろ、確実に勘当な挙句、国外追放及び国際指名手配なんてのも夢じゃないぞ?

 

 

 

「レオポルト、レオポルト、レーオポルト……、ヤーナ私決めたわ。

 彼を手に入れるわ。どんなことをしてでも……。

 彼はロゴスの貴族だったわね、ならば話は簡単、お兄様方を蹴散らしてでも皇位を手に入れる。

 そしてロゴスを攻め落とす、クスクス、彼を私のものに絶対にしてみせる、待っていてね、レーオ」

 

 

 彼女は先ほどまで被っていた猫の皮を脱ぎ捨て、怪しく微笑む。

どこまでも冷たく、凍えるよな微笑みで……

それでいながら、どこまでも人を魅了するような乙女の顔で……

 

 

 

 

 

ピコンっ!『アリサ・アナスタシア・アドルフ・ルーマニャー』によるロゴス大侵攻、

第二次大陸大戦のフラグが立ちました。

 

 

 

 

あれから一ヶ月、どうやら講義の書簡は送られてこなかったようです。

 

マジで、いやほんと良かった。

今後は自重、その場のノリでもうこんなことは絶対にしない。

なにせ、心臓に悪すぎるしね。

 

 

まあ、それならそれでイイ。

という訳で趣味に走りたいと思います。

治金技術の発展及び、ぼくのかんがえた最高にかっこいい戦車計画を進めるのである。

エンジン開発から始まり、装甲、砲、整備技術まで。

とりあえずは今現在存在する戦車の改良からの発展である。

まさしく棺桶並みの能力、一式陸攻よりもワンショットライターの名にふさわしい現行の戦車。

走破能力もキュラキュラガタんっ!って感じにカスである、ぶっちゃけ戦車(笑)だ。

 

ならば足回りの開発であろう。

 

鋳造技術とボーリング技術、シリンダライナの埋込みから耐焼き付き性に耐摩耗、ピストンリングに金属疲労対策、果てはエンジンオイルの粘度指数や等の改良。

吸気系統から燃料供給装置、ガソリンエンジンにするか、ディーゼルエンジンにするか等様々なことを考えねばならない。

吸気系統は重要である、なにせ砂漠などでは吸気系統が雑だとすぐに車は故障する。

 

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