噛ませ犬でも頑張りたい   作:とるびす

21 / 71
次の章に向けてのヤムチャの計画回です。

原作カテゴリーにドラゴンボールが追加されましたね!嬉しや嬉しや。

狼牙風風蹴を狼牙風風脚に変更しました。


ヤムチャ改造計画Ⅱ

 よう、俺ヤムチャ。

 

 最後のはガチで危なかった…。

 あんな土壇場でアクマイト光線使ってくるか普通?原作では結構早めに使ってきたから序盤こそは警戒していたが…。俺の反射神経がクソだったら間違いなく即死だった。

 アクマイト光線が飛んでくるや否や舌から飛び降りて回避、その後舞空術でアックマンの後ろに回り込んで首を絞めてやったんだが…火事場の馬鹿力というかご都合主義というか何というか…舞空術が無事に使えて良かったよ。イメージトレーニングのおかげか問題なく移動もできた。中々収穫の多い戦いだったと言える。

 しかしミイラくんといい、アックマンといい…我ながらよく倒せたもんだ。本来の俺ならミイラくんでボコボコだからね?

 

 さて、第5戦といきたいところだが…残念、俺の戦いはここで終わってしまった。

 第5戦といえばあの人だからな。ここで悟空に譲らなかったらドラゴンボールファンからのブーイングは免れない。かく言う俺もこのシーンはドラゴンボール屈指の名シーンだと思っている。俺じゃお役不足みたいだ。イケメンヤムチャはクールに去るぜ…。

 まあ、戦ったところで勝てる気はしないがな。ほら、右腕もこの通り、貫かれて動きやしねぇ。

 

「さて、五人目の戦士を…」

 

「待ってくれ。降参だ、降参。選手交代を頼む」

 

「ふむ…まあ、その怪我なら仕方ないの。観客席まで戻るといいじゃろ」

 

 というわけで俺の役目は終わった。後は真打の悟空に頑張ってもらうとしよう。

 観客席まで登るとみんなから称賛の言葉を貰った。嬉しいもんだ。ブルマとプーアルなんて半泣きだったからな…。途中、武天老師様が訝しげな視線を俺に送っていた。やめろよ照れるじゃねぇか……っていうのは冗談で、多分舞空術の件についてだな。後でテキトーに返しておこう。

 

 俺の負け……ということで出番がきた悟空は意気揚々と悪魔の便所へと向かうが、お面を被った謎の老師からの申し出により外の広いリングで戦うことになった。

 外のリングに向かう途中、何度も悟空が首を傾げていた。鼻が利くって言っても、よく分かるもんだよなぁ。

 

「なんか…あいつから懐かしい匂いがする」

 

「そうか。お前に限って気のせい…なんてことはないよな。多分どっかで会ったことがあるんだろう、それも昔にな。戦ってみれば分かるんじゃないか?なんなら仮面をひんむいて直接確かめてやればいい。な?」

 

「…おう」

 

 それとなく悟空に助言っぽい何かを出してやることにした。

 いずれ悟空があの謎の老師の正体に気づくことは分かってるんだが…なんだかなぁ……言ってやらずにはいられなかった。なんだかんだで悟空は俺の弟分みたいなものだからな。支えてやりたい気持ちもあるものだ。ま、弟分と言っても俺より強いけどな!尻尾掴んだら勝てるかもしれないけどな!けどその弱点3年後に無くなるな!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA‼︎

 

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 試合は途中悟空が尻尾を掴まれ形勢逆転したが、途中で悟空の尻尾が千切れる。そしてなんだかんだで悟空が勝利したのだった。

 そして謎の仮面を被った老師の正体は悟空の義祖父、孫 悟飯だった。まあ、知ってたけどね!

 悟空は正体が悟飯だと分かると、泣きながら悟飯に抱きついた。あそこまで泣き喚く悟空は原作でも、この世界でもこれが最初で最後かもしれない。ん?ベジータ?あいつめちゃくちゃ泣いてたよな。

 まあ、それは置いといて…それほど悟飯の存在というものは大きかったんだろう。そりゃそうだ。物心ついた時からずっと一緒にいた家族だもんな。血の繋がった親族がいない悟空には悟飯が祖父であり、父だったのだろう。……いや、血の繋がった親族は一応あいつがいるけどさ…あいつをカウントするのはなんか違う気がするんだよなぁ…。ごめんな、ラディッツ君。

 

 その後悟飯は一頻り悟空との再会を喜んだ後、あの世へ帰っていった。感動の名シーンに立ち会えて俺、超感激だ。

 あ、そうそう、悟飯は帰る前に俺のところに来て「悟空のあの変身を二回も止めてくれてありがとう」と言い、握手した。うーん…感慨深い。

 

 悟空は悟飯と別れるや否や、占いババに詰め寄り最後のドラゴンボールの在り処を占ってもらった。そしてとある車の中にある事が分かるとすぐに筋斗雲に乗って飛んでいくのだった。取り敢えず、ピラフ一味御愁傷様。

 

 

 

 さて、すぐに悟空は帰ってくるだろうが…これからどうしたもんかねぇ。

 第22回天下一武闘会まであと3年もある。今までの修行期間と比較すれば比べ物にならないほどの時間があると言えよう。しかし、だ。これからの展開がわかる俺からすればあと3年しかないのだ。3年後からは…地獄が始まる。

 

 さてさて、これからの俺に必要な技能はなんだ?答えは全部だ。力、速さ、硬さ、技、気、経験、反射神経、頭…etc…とにかく全部!

 身体能力は重力室に入れば解決なんだが…気の上手い使い方や戦闘技術、戦闘経験なんかは流石に一人でやるには辛い。

 だがだ、それらを解消できるいい案がある。そう、亀仙流に入るという手だ。最高の師に、競い合えるライバルまでいる。これからの修行環境にこれほど適した場所もないだろう。

 しかしだ。それで俺が今から亀仙流に入るかといえばそうではない。俺には立ち寄らねばならない場所があるんだ。

 

「武天老師様。1年後あたりに俺を亀仙流の門弟に加えてはいただけないでしょうか?どんな修行でもこなす覚悟はできています。もちろん、武天老師様の名に泥を塗るようなことも絶対にしません」

 

 取り敢えず今のうちに言い方は悪いが亀仙流入りの予約を取らせてもらう。

 

「ふむ…それは良いが、何故1年後からなのじゃ?なんなら今からでもよかろうに」

 

「ごもっともです。しかし俺には武天老師様の元で修行するよりも先に行かねばならぬ場所があるのです。カリン様との修行、まだ終わってませんから」

 

 そう、行かねばならぬ場所とはカリン塔のことだ。理由としては大きく二つ。第一にカリン様との修行が終わってない。次に仙豆の確保だ。

 仙豆は桃白白との戦いの前にカリン塔を登った時に5粒確保していたが、うち4粒は戦いの最中に消費し、残る1粒は諸事情により持ち合わせていないのだ。ほら…なんにせよアックマンとの戦いでの右腕の負傷を治さないといけないし。

 

「ふむ…カリン塔か。それなら仕方あるまい。儂らはカメハウスにおるからいつでも尋ねるとよかろう」

 

「はい!ご好意感謝します!」

 

「ほっほっほ。そうかしこまらんでもええよ」

 

 そうもいかない。武天老師様はドラゴンボールにおける偉人だからな。その功績はどの脇役キャラにも匹敵すると思う。俺なんかとは比べ物にならないほどにな。

 

「ちょ、ちょっと!あんた達何決めてんのよ⁉︎ていうかヤムチャはまた修行の旅に出るわけ⁉︎」

 

「ああ。暫く留守にするけど大丈夫か?多分2年後くらいに帰ってーーーー」

 

 ーーパァーンっ

 

「もういいわ!あんたなんかどっかでのたれ死ねばいいのよ!ヤムチャのバカバカ‼︎いーーっだ‼︎プーアル行くわよ‼︎」

 

「は、はいぃ!そ、それではヤムチャさま頑張ってくださいね!応援してますから‼︎」

 

 俺に一発強いのをぶち当てたブルマはプーアルと共に飛行機に乗るとそのままトップスピードで西の都に飛んでいってしまった…。

 えっと…ごめんな?うう…修行とブルマの両立が難しすぎる…。

 

「…ヤムチャよ…弟子入りは許可したがこのままでは彼女に愛想を尽かされるぞい?」

 

「ヤムチャさん…僕から見てもヤバイと思いますよ?」

 

 ええい、みなまで言うな!特にクリリン、お前に言われるとなんか腹立つ!流石、勝ち組は説得力が違いますねこのチビハゲ野郎!コンチクショウ!

 

「おーい!ただいまー!」

 

 んで悟空が帰ってきた。いや、早い。早いよ悟空さん。

 

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 その後悟空はウパを聖地カリンまで連れて行き、神龍の力によってボラさんを生き返らせた。やったぜ。

 そして悟空が帰ってくると武天老師様からのありがたいお言葉を受けて3年後の天下一武闘会を目指して修行すべくどこかへ飛んでいってしまった。

 そうそう、悟空にはちゃんとカリン塔を勧めておいた。パワーアップした悟空でもあそこで学べることは多いだろうからな!

 

「それでは1年後によろしくお願いします!」

 

「うむ」

 

「楽しみにしてますよ。いつか手合わせお願いしますね!」

 

 と、いうわけで武天老師様、クリリンと別れ俺は再び一人となった。クリリンはこれからカメハウスまで走ることになるんだよな。ハッハッハ、ザマァ。さて、俺は早速文明の機器である飛行機を使ってカリン塔を目指そうかね。

 えっと…飛行機のホイポイカプセルはどこに…………………あ、ブルマが乗って行ってんじゃん…。

 え、カリン塔まで走りになるのか?地球の裏側だぜ?

 ……うそだろおい。

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 ヤムチャの長く、そしてキツイ修行の日々が始まった。

 目指すは打倒、天津飯。

 地球人と三つ目星人、種族の差を彼は覆し、白目をむかせることができるのだろうか。

 そして復活する大魔王。ヤムチャはうまく原作に絡むことができるのだろうか?

 

 




次回「遥かなる旅路 さらばヤムチャ」

嘘です。次話はなるべく早く投稿します。
恐らくこの3年間を次の1話で済ますかと。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。