噛ませ犬でも頑張りたい   作:とるびす

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病床ながら投稿します
さっさと修行したいのでペースアップ!病みながら変なテンションで書いたので自分でもクオリティはよく分かりません。
たくさんのお気に入り登録ありがとうございます‼︎
誤字報告ありがとうございます‼︎ホイポイカプセルなんですね…うっかりしてました。




これが本場のかめはめ波!

 さてさて、現在俺たちは悟空一行をストーキンg…追っているわけだが…。

 フライパン山はそれなりに離れているらしい。まあ、あげた車もそこまで速いやつじゃないからね。時間がかかるのは仕方ない。

 よってなにぶん暇だ。

 

 ああ…早く修行がしたい。

 ヤムチャらしからぬ発言だと思うが俺はこれから先の展開をよく知ってるからな。多少無理してでも早く強くならないとサイヤ人勢に置いていかれてしまう。下手したら死ぬ可能性もあるわけだし、例えば栽培男戦とかに。

 だが原作の流れを変えるわけにはいかないからな。我慢我慢…。

 しかし、ただ時間を浪費するのは憚られる。

 何か運転しながらできることはないだろうか……。

 

 あ、そうだ。プーアルになんで飛べるのか聞いてみるか。舞空術なのか、そういう種族なのか、南部変化幼稚園で習ったのか…。結構ダメ元だったりするが。

 

「なあプーアル。ふと思ったんだがお前どーやって飛んでるんだ?あの噂に聞く鶴仙流奥義の舞空術か?」

 

「そ、そんな大それたものじゃないですよ。ちょっとした妖術の応用で、南部変身幼稚園で習ったんです」

 

 むぅ…舞空術ではなかったか。教えてもらおうと思ったんだが…。まあそうだよな。

 ……てかなんだよその幼稚園。凄まじいな…。

 よくよく考えれば変化の術もかなり凄いもんな。

 …待てよ、妖術ってことはプーアルやウーロンは妖怪にカテゴリーされるのか?アニマルタイプとばかり思っていたが…。

 

「あ、ヤムチャさま!見えてきましたよ、フライパン山!」

 

 む、着いたか。おーおー燃えてる燃えてる。あっこからでも十分熱気が伝わってきそうな勢いだ。

 あんな所にドラゴンボールがあるなんて分かったら取りに行こうなんて普通思わないよな。

 

「むむむ…奴ら本当にフライパン山に行くつもりか…!」

 

「あわわわ…本当に燃えてるんですねえ」

 

「ああそうだな。そしてあの山の麓には恐怖の悪魔、牛魔王が住んでいるのか…。

 いいかプーアル、万が一にでも牛魔王に出くわしたら逃げることだけを考えろ。流石の俺でも少々骨が折れるかもしれん…」

 

「は、はいぃ…!流石のヤムチャさまでも相手が悪いんですね」

 

 うーん…さすがに今の時期に牛魔王と戦う気にはなれんな。

 初期の悟空じゃ相手にならなかったし、腐っても亀仙人の二番弟子。多分勝てないし下手したら殺される。

 

「さてと奴らも動き出したようだし俺たちもーー」

 

「あんれーーーーー‼︎」

 

 何、女の悲鳴⁉︎……あ、あのイベントか。

 俺たちの後ろでずいぶんと奇抜なデザインをした鎧?を着ている少女が恐竜に追いかけられていた。

 見るからに絶体絶命のピンチだ。

 しかしながら助ける必要はない。なぜなら…

 

「来ねーでけろーー‼︎」

 

 少女の放ったアイスラッガーのようなものが恐竜の首を両断。

 さらに恐竜の死体に恐怖した少女は額のかぶとからエメリウム光線のようなものを放ち死体を消失させてしまった。

 そう、ウルトラセブ……じゃない、心が水洗便所のように綺麗だった頃のチチだ。

 

「こ、怖がってる割にメチャクチャしますね…」

 

 チチは叫びながらこちら側に走ってくる。そして俺と目が合った。

 

「ど、どーも…」

 

「いんやーー‼︎一難去ってまた一難だべー‼︎」

 

 やっぱこうくるよな。

 チチは俺に向かってエメリウム光線みたいなのを放つが俺は予備動作の間にしゃがみ込み、光線をかわす。

 こいつマジに殺しにきてやがる‼︎

 

「はいやァァ‼︎」

 

 チチの首に手刀を打ち込み気絶させる。なんかかっこええよな当て身って。

 

「ふう…驚かせやがって…。さあ、さっさとフライパン山に向かおう」

 

 車に乗り込み再びフライパン山を目指す。チチは放置だ。

 

「それにしてもヤムチャさま、女の子でもああいう子なら平気なんですね」

 

「ああ、俺はロリコンじゃないからな」

 

 生前はどうだったとかの話は無しの方向で。昔は昔、今は今、ヤムチャはヤムチャだ。

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 現在俺たちはフライパン山の麓にて悟空の亀仙人を連れての帰還を待っている。

 

 ああ、チチ?原作通りに起こしに行こうと思ったんだが…何でかな。

 俺が起こすよりも先に悟空がチチを起こしてしまい、そのまま一緒に亀仙人の元に行ってしまった。

 こんな事は初めてだったから少し戸惑ったが、今思えばこれは俺の…ヤムチャの自尊心の結果だった。

 本来あの後ヤムチャはチチを起こすとひょうきんな顔と言われてしまうわけだが。

 ぶっちゃけチチを起こすという行動には意味がない。なぜならどうせそこを悟空が通るからだ。

 意味がないのにただそんな事を言われるためだけに俺はチチを起こしに行かなきゃならないのか?俺が起こさなくても原作関係ないよな?

 そうやって少し渋っているうちに悟空は出発し、慌てて俺たちも出発したが間に合わなかった。

 だが、過ぎてしまったことはどうしようもないのだ。

 今回のこれは恐らく原作にはなんの影響も無い。そう自分を納得させて今張り込んでいるわけだ。

 

 

 しばらくすると悟空とチチが戻ってくる。肝心の亀仙人はクルクル回る亀に乗ってやってきた。

 今の子供たちはガメラなんて知らないんだろうな。

 なんて思っているとさっそく亀仙人はかめはめ波を披露してくれるようだ。

 亀仙人は服を脱ぐと筋肉を肥大化させていく。その様子はさながらザーボンさんやトランクス、ブロリーの変身を彷彿させる。

 漲る気力。迸る闘気。俺の目にも見えるほどにエネルギーが溢れ出している…!

 

「で、出るだ!武天老師様のかめはめ波!」

 

 牛魔王が叫ぶ。それほどまでに興奮しているのだろう。かくいう俺もだが。

 

「や、ヤムチャさま…かめはめ波とは?」

 

「体内の潜在エネルギーを凝縮して撃ち出すという武天老師の大技だ…!」

 

 ついに亀仙人がかめはめ波を撃つあのモーションに入り始める。

 ついに見せてくれるのか…伝説の技を…!

 

 

 

 

 

 

 

 俺は亀仙人がやり過ぎてフライパン山を消し飛ばすことは知っていた。

 だがいざその光景を目にして俺は絶句ししばらく呆然としてしまった。

 たったの今まで明らかに存在していた山が消えたのだ。なんという威力だろうか!なんという凄まじさだろうか!

 そしてますます思った。俺はかめはめ波を、撃ちたい!

 今は撃てないかもしれない。亀仙人も習得には何十年だか必要だと言っていた。

 だが絶対にいつかあの技を撃ってみせる!

 

 

 悟空が初見でかめはめ波を出せてしまったことにこうなることは分かっていながらも酷くショックを受けたのは内緒だ。

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 さて、その後とある町に着いたのだが…

 

「ふむむ…慣れてきているな…」

 

 見張りながらブルマを見ていたのだが、段々とヤムチャが女に慣れてきていた。まあ、まだ泡吹く程度に苦手だが。

 

 しばらくすると町にウサ耳をつけたガラの悪い男二人が現れ好き放題にやり始める。

 恐喝、強盗、暴力。なんでもありだ。はっきり言ってかなり見苦しい。おっさんのウサ耳など誰に需要があるというのか。

 

 やがて二人はブルマに目をつける。どうやら二人はウサギ団という組織に入っておりそこそこ…ヤムチャの記憶に存在する程度には有名なようだ。

 だが二人は銃を向けてブルマを脅すが悟空に一瞬でのされてしまった。

 

「ふ…バカな奴らだ。悟空じゃ相手が悪すぎるぜ」

 

  しかしそのうちの一人が無線機を使って親分を呼び出し、それにより町は恐慌状態になる。

 

 やがて変なダンプカーが現れ中からウサギのアニマルタイプが出てくる。兎人参化だ。

 兎人参化は触った相手を人参にしてしまうという恐ろしい能力を持っており、アックマンのアクマイト光線と並ぶくらいよく議論されているキャラだ。

 

「あいつは…確か兎人参化。触った相手を人参にするとかなんとか…」

 

「えぇ⁉︎」

 

 さて、この兎人参化戦において悟空が苦戦した理由はブルマが人参にされ尚且つ人質になっていたからだ。これさえ無ければ楽勝だろう。

 兎人参化は危険だ。下手すればここで冒険終了なんてこともありえる。

 ここでは俺の働きが今回の闘いを左右する…!ならばなるべく確率の高い方法を取っていく…失敗は許されない。

 

「プーアル…あいつは危険だ。悟空たちがやられればドラゴンボールを集めることができなくなってしまうからな。助太刀に行く。お前はあの兎野郎に変身して俺の合図とともに奴らの気をそらしてくれ」

 

「分かりました!変化!(POM!)」

 

 俺はその間に民家の屋根にのぼって奇襲の用意を済ませる。

 

「今だ。行け!」

 

 合図とともにプーアルが飛び出す。いきなり現れたもう一人の兎人参化にウサギ団は戸惑いブルマと握手をしようとしていた兎人参化もギョッとする。

 

「な、なぜ私が…⁉︎」

 

 今だ!

 俺は屋根から飛び上がり鞘をつけた剣で兎人参化の脳天を叩く。その衝撃に兎人参化は目を回して倒れ、残るウサギ団の二人もそのままの勢いで回し蹴りと肘打ちでKO

 うん、我ながら完璧だった。

 悟空たちが状況を飲み込めてなかったのでウサギ団を縛りながら説明する。

 

「この兎の親玉は触った相手を人参にする能力を持っている。たまたま通りかかったから助けてやったが、危なかったな」

 

「ヤムチャさまーー‼︎」

 

 …なんかブルマからヤムチャさまとか呼ばれるのが違和感を感じてしかたない。てか近寄るな!まだ女は無理なんだ!

 

「よし、プーアル撤収‼︎」

 

「はい!」

 

「あーん待ってーー!」

 

「やっぱいい奴なんだなー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヤムチャ現在 3勝1敗(ウサギ団は1勝とする)




ヤムチャはチチを起こさなかったことを影響は無いと判断しましたが…?バタフライエフェクトとは恐ろしいものです。

牛魔王
チチの父であり、悟空の養父。初期の頃はかなりヤバイですよね。ブルマたちに「お”めえら全員ぶっ殺してやる”!」とか言ってましたもん。
ていうか性格変わりすぎでしょう。何があったんですか.…。

チチ
悟空の奥さんであり悟飯、悟天の母。意外と強い。てかあのエメリウム光線はどうやって出してるんですか…。
ブルマや18号もいいですが作者は一番チチがいい女だと思っております。異論は認めます。

亀仙人
Z戦士の基礎を作った偉人。この人いなかったら色々と終わってますね。ドラゴンボール超で参戦したときとても感動しました。やっぱり亀仙人って強いんだなあと思いましたよ。ヤムチャより強い可能性が微レ存…。

兎人参化
子供の頃夢に出てきて本当に怖かった記憶があります。やっぱり強力ですよねこの能力。まあ、実力差がありすぎたら世界一強い人参になるんでしょうが…。
なお、兎人参化及びウサギ団の二人はあの後悟空に月に送られた模様。そしてジャッキーチュンのかめはめ波で…。この話はやめよう。

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