あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!「おれは何時ものようにベッドで寝たと思っていたらいつの間にかDIOになって山の中にいた」 な…何を言ってるのかわからねーと思うが(ry   作:しがない一般人

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とんでもない亀更新、申し訳ありません。
今回から、視点変更の時に多めに改行するだけになっています。これからもこの方法で書いていくかどうかは、感想を参考にして考えていきたいと思っています。
(追記)
感想を参考にとか言っておいて、ログイン状態でしか感想書けなくなっていたorz申し訳ありません。
しかも改めて見直すと誤字多すぎィ!相変わらずのアホくさい文ですが、よろしくお願いします。


神父

「さあな…何のことだ?わからないな永琳」

 

 恐らく、永琳は私のスタンド能力について感づいている。だが、私のザ・ワールドを決して永琳がわかることはない。

 

 スタンドはスタンド使いしかみることができない。また、そのスタンドを操る者(本体)の意思がなければ触れることもできない。

 つまるところ、いくら永琳が不審に思っても決してスタンドのことを知るはずはない。

 

 スタンドのことはそのうち話すつもりだったが、まだこの話をしたくなかった。

 

 永琳の屋敷に居候した日から、度々何者かに見られている気配を感じているからだ。

 ザ・ワールドの射程外なのか未だ確認できていないが、時折暗闇の中に感じる違和感のある気配、間違いなく監視されている。

 

 相手のしつこさを()るに、盗聴もしている可能性もあるから、この場はごまかそうと思ったのだが。

 

「そう。」

 

 短く返すその言葉には、間違いなく怒気を含んだものだった。

 

「少し長くなるけど、昔話をして良いかしら?」

 

 あ、はい。

 

「私達の種族は月の民と名乗ってるけど、元々地球に住んでいたことは話したわね。月夜見様を筆頭とした賢者が集まって月に移り住むようになるのだけれど、私を含めてあれらはほとんどは月夜見様の親族だけど、中には知を持つ流れ者も多くいたの。

 

 その中に『神父』と名乗る男がいたわ。

 その神父と初めて会ったのは、星が一段と輝く新月の夜で、ちょうど月への移住計画の会談中に突然現れたの。

 明らかに異様な彼を口封じに殺そうとした者がいたのだけど、

 

「君は『引力』を信じるか?人と人の間には『引力』があるということを・・・・・・・・・・ わたしは今それを信じた。君にはわたしは殺せないんだ。」

 

 驚くべきことに、彼は初対面の私達に『私達の使う言語』で、そう言い(はな)ったの。

 その知的な態度から彼は月夜見様に気に入られ、私達の仲間になったのだけど、奇妙なことに彼は発表していない賢者達の知恵、技術、魔法、そしておのおのが隠し持つ特殊な能力を知っていたのよ。

 

 そして彼はとんでもないことをやってくれたわ、研究者達や優れた能力持ちの隠し持っていた知識や技を後に月の民と言われる者達全員の前で全て発表したのよ。

 

 共に暮らす同族といえど、独占したい、とっておきの知恵や技は誰もが1つや2つあるものよ。それを彼は何の断りも無く暴露した。

 

 もちろん、彼を不審に思う者も多くいたのだけれど、その豊富な知識のおかげで月への移住計画に大きく貢献した彼を月夜見様はいたく気に入り、誰も手が出せなくなったの。

 

 しかし、月に移ってしばらく経ったある日、神父はぱったりその魔法や能力を使わなくなったの。だけど、その日から彼はその1つの新しい能力を使うようになったわ。」

 

「…その能力は、もしかして重力を操るものではないか?」

 

「よく分かったわね。何故分かったのか色々と聞きたいところだけど、それは後にするわ。

 私の観察したところ、正確には神父は重力を反転させる力を得たわ。確かに強力な力だけど、納得いかないのはそれまで手に入れた豊富な魔法や能力を捨てる程のものなのか、どう考えても答えはノーよ。

 1人の研究者としてそれがどうしても腑に落ちなくて、私は神父に直接わけを聞いてみたわ。

 

「ねぇ、あなたはどうしてその能力に固執するの?私にはそれに今までの膨大な技を失う程の価値があるとは思えないわ。」

 

「…1つ言っておこう。わたしは君達の技にこれっぽっちも興味はなかった。

 君達の知識を集めたのは天国に行く方法の為に過ぎない。」

 

 そう言った神父の物腰は柔らかいが、その眼はギラギラと野心を含んでいた。

 

「天国?」

 

「そう、天国だ。アクシデントによって本来の方法ではないが、ついに私のスタンドはCーMOONになった。あとはメイド・イン・ヘブンを手に入れるだけだ。」

 

 …突如出てきたスタンドという言葉に永琳はわざと反応しなかった。神父の間違いは、無意識にスタンドという言葉を使ってしまった事だった。

 

「そのCーMOONはあの重力の魔法のこと?あれが天国と何の関係があるの?そもそもあなたのいう天国ってどういう意味?」

 

「少しだけ教えてあげよう。まず天国とは「精神」の向かうところのことだ。死ねってことじゃあない。

 

 本当の幸福がそこにはある……「天国」へ行く事ができれば。

 幸福とは、無敵の肉体や、大金を持つ事や、

 人の頂点に立つ事では得られないということだ。

 真の勝利者とは、「天国」を見た者の事だ…………。

 どんな犠牲を払っても、わたしはそこへ行く。」

 

 そう言って神父は消えたわ。だが奴のいっていた天国の話に、嫌な予感がした私はなんとかしてもっと天国の情報を手に入れたかった。そして、神父の()っていた言葉を思い出した。

 

 神父は、スタンドという言葉を使った。それを意味通り捉えれば…神父の能力は直接的には神父による者では無く、式神などの彼に使えるものが作用しているのかもしれない。

 

 それから私は駄目元で魔力や、筋肉の流れ、生命力から脳波や空気の流れなど、あらゆる現象を捉える魔法を作ったの。スタンドについてなんの確証もなかったけど、これ以外に方法があるとも思えなかったのよ。

 

 何気ない挨拶を装って神父に近づき、魔法を使った。

 そこで気づいたわ。彼の意識、精神が、私ではなく遠くに向いている事に。

 咄嗟にその方向を向いて、言葉を失ったわ。

 

 強力な生命エネルギーの像、膨大なパワーの塊の化物が佇んでいたのよ。

 人の形をしているけど、その容姿は不気味で、その色彩は狂人が無理矢理つぎはぎした人形のようだったわ。

 

 だが、不思議な事にそれだけ目立つ姿の奴は、全く月人に気づかれず、あろうことか月人達をすり抜けていき、しまいには住人達の屋敷の壁をすり抜けて侵入していたの。奴が不自然な程に情報を持っていたのはアレのおかげだったのよ。

 

 私はすぐにこのことをツクヨミ様に知らせることを決意したわ。

 けど…

 

「(ドミネ・クオ・ヴァディス)どこに行かれるのですか?」

 

 それは許されなかった。

 私は神父の前だというのに、スタンドを見すぎてしまったから。

 美しい夜空の下で、神父の目は、満天の星の光も恐れをなすほどにギラギラと輝いていた。

 

「お前は磔刑だーーーーッ!!」

 

 私は、それこそ死に物狂いで逃げたわ。でも、不思議な事に神父は追ってこなかった、ツクヨミ様の屋敷に着いた時は、自分の勝ちを確信したわ。

 

 しかし、ツクヨミ様は居なかった。どこにいるのか?何をしているのか?いつ帰ってくるのか?神父はどこにいるのか?美しく広大な屋敷の中で、不安に押しつぶされそうなところにやっと、月夜見様は帰ってきた。

 

 神父を連れて。

 いや、神父だけではなかったわ。恐ろしいことに神父は死んだ月人を抱き抱えていたのよ。それもさっきまでとは人が変わったように、死人への憐れみに満ちた顔で!

 

 そしてこの時私は確信したわ。スタンドとは生命エネルギーの塊、それは、穢れの塊といっても過言では無く、生命力の強い月人の命を奪ったのは、間違いなくこの男だということを!

 

 では、何故皆はスタンドに気づくことが出来ないのか。それは私達月の民は穢れを何よりも忌み、毛嫌いしているから。

 いや、忌み嫌うからこそ穢れに対しては、それこそ研究を重ね、あらゆる生命体を超える知識を手に入れたけど、それ以上踏み出して研究することはなかった。

 

 だから穢れに近い存在にも関わらずスタンドという存在を私達は認識することが出来なかった。だけど、それも今終わる。スタンドというものを理解してしまえば、少し見方を変えるだけで認識することが出来た。私はその方法をツクヨミ様に教えて、それで神父は終わるとこの時は思っていたわ。

 

 しかし、ツクヨミ様が開口一番に言った言葉に、私は思考が停止した。その内容は、私の研究所でこの月の民は殺され、最近の私の行動をおかしく思った神父が、ツクヨミ様と私の家に向かった。私の家の近くに着くと悲鳴が聞こえ、無理やり突入した結果、拘束された月人が毒殺されていたというものだった。

 

 あまりにも酷い濡れ衣に開いた口が塞がらなかった。しかも、なんということ、ツクヨミ様は私をゴミを見る身で見下ろし、怒りがこもった、いや、殺意までもこもった目で私を睨みつけたわ。

 

 

 

 

 八意永琳は、月の民の中でもエリートといわれる地域にいた。しかし、天才的なその頭脳と優れた能力を持って権力を手に入れ、他の者に頼ることがない孤高な存在の彼女を妬む者は多かった。

 

 特に、長い寿命をもつ月の民という種族は、その性質上研究者である者がほとんどだった。しかし、長い年月をかけた研究がだった1人の八意永琳という者によって簡単に価値を失い、憎いほどに様々な新技術の発表をする彼女を憎む月の民は増えていった。

 

 対して神父は、最悪といっていい昔と違いほとんどの月の民から厚い人望があった。自分で1人で何でもこなせるため、あまりに他人と関わりを持たなかった八意永琳と比べ、神父は、積極的に月の民達と接触をとり、様々な知識を教えた。

 

 八意永琳は知らない。同族達の醜い妬み、僻み、嫉妬によって、彼女の信頼が理不尽に失われていることに…

 

 

 

 

 私はそれでもツクヨミ様にスタンドの事を教えようとしたわ。

 でも、その瞬間神父はツクヨミ様の目の前にスタンドを出し、首元にスタンドの手をかざした!

 あろうことか月の最高権力者を人質にした!それも私にしかわからない方法で!

 

「ふざけるな神父!貴方自分が何をしているのかわかっているの?!何が天国よ!貴様なぞ地獄に堕ちてしまえばいいわ!騙されてはいけませんツクヨミ様!奴の言ってることは全てでたらめなのです!」

 

 しかし、ツクヨミ様の私を見る目は依然変わらず、むしろより嫌悪感を露わにして私を睨みつける。

 

 神父は、しらじらしい憐れみの面をさらに強め、困った顔をしてこんなことを言いだしたわ。

 

「ほらご覧下さいツクヨミ様。情緒不安定で突然天国など訳のわからないことを叫び出す。ここのところ様子がおかしかったのですが、これはもう手遅れでしょう。」

 

 まるで巣から落ちた鳥のヒナを見捨てる母鳥のように、広大な屋敷の中心にいる私をツクヨミ様と神父が見下ろしていた。

 

 突然、神父が口角を不気味につり上げた。するとスタンドがゆっくりと動き出しツクヨミ様の身体に重なり、卑猥に動き出したのだ!透過しているとはいえ、あまりにもツクヨミ様を侮辱したその行動に気づけば私は魔法を使って弓矢を召喚してスタンドに向けて放っていたわ。

 

 

 それは、端から見れば私がツクヨミ様に向けて矢を放ったようにしか見えず、間一髪ツクヨミ様には当たらなかったけど、すぐにその騒ぎを聞いた月の民や玉兎達が駆けつけてきて私は取り押さえられたわ。その時も私はスタンドの事を彼等に説明しようとしたのだけど、誰も私の言うことには耳を傾けず、神父の言葉を信じた。

 

 そして私は地上に追放され、調査中の月人達とは離れた山奥に住むことになったわ。調査に来ている月人とは違い、遅れている機材では研究もままならず、穢れも独力で対処しなくてはならない生活を余儀なくされたわ。」

 

 

 

 そう言って、永琳はやっと一息ついた。色々と聞きたい事があるが、その前に私は永琳に答えなければならない、初めに誤魔化した私の秘密を、腹を割って全て打ち明けて、とにかくこの寂しそうな少女を安心させたかった。

 

 永琳は途方も無い年月をずっと独りで生きてきた。優秀すぎたのだ、彼女は。普通なら誰しも協力を得なければ出来ないことも、彼女は独力でこなしてしまった。 孤高は孤立となって、陰謀によって同胞に見捨てられる。それがどれ程の事なのか私には想像もつかない。

 

 ただ、私だけは、この誇り高い少女を信じよう。

 この混沌とした世界で初めて私と友達になってくれた、暗闇の世界から救ってくれたこの勇気ある少女を守ろう。

 

 

 

 

 八意永琳は恐れていた。それは方向性こそ違えど、月で神父の未知なる力に遭遇した時以上だった。

 

 彼女はDIOが思っている以上に彼を信頼していた。しかし、それはしょうがないことだった。億を超える程の年月をほとんど独りで生きてきた彼女にとって、友人となり、共に暮らす彼の存在は、それだけ大きなものだった。

 

 だからこそ、DIOが話を誤魔化したことが許せなかった。八意永琳はDIOと会って、初めこそ彼を警戒していたが、意外にもフレンドリーな彼の言動をみて、同居を始めてしばらく経つ今では、それこそとても打ち解けた関係になっていた。

 

 しかし、彼女は見てしまった。魔法の練習がうまくいかない彼から、あの憎き神父のスタンドに似た性質を持つ2メートルほどある屈強な黄金の戦士が、DIOの体から出て来たところを。その後、すぐにスタンドは消えたが、そのインパクトある姿が見間違いのはずがなく、彼女に1つの最悪な考えが浮かんだ。

 

 DIOは、あの神父の仲間なのではないか。

 

 思えば、どこかしら彼等2人の雰囲気は似ている。顔の造りも、2人ともこの辺りではみない堀が深いものだ。

 

 そして何より、DIOが出した守護霊のような者の性質が、生命エネルギーによるものであり、神父のスタンドと性質が一致しているのである。

 

 八意永琳はDIOと神父の関係性をはっきりさせるために、月にいた神父の話をした。途中から愚痴を溢してしまったが、それは、普段何気なく話す会話によるクセみたいなものだった。

 

 長い愚痴を終えた八意永琳は、ある程度落ち着いたようで、しばらく2人の間で沈黙が続いた。

 

 

 沈黙を破ったのはDIOだった。彼は突然ナイフを数本掴むと、永琳に向かっていつもの談笑の時の表情とは別人の、獲物を仕留める野獣の眼光で睨みつける。その突然の豹変ぶりに月の頭脳と呼ばれた彼女でさえ、彼のことを名前を呟くことしか出来ない。

 

「DIO…」

 

 彼女が思った以上に弱々しく呟かれたそれと同時に勢いよくDIOは立ち上がり、8本ものナイフを一度に投げつけたのだった。

 

 永琳の後ろにある窓に向かって。

 

「月人!きさま!見ているなッ!」

 

 そう叫ぶと同時に、ビュンッ!と風を大きく切って進むナイフはガシャンッと窓が割れたとほぼ同時に、どすどすどすどすびしびしびしびしと、何かの肉に刃物が突き刺さる音が聞こえる。すると男性の大きな悲鳴が聞こえ、八意永琳が窓から姿を確認すると急所に当たらなかったのか一目散に逃げ出していく男の月人の姿が確認できた。

 

 そしてDIOは、先程とは違い棘がないが、依存として真剣な目で彼女を見つめた。

 

「話をしよう。あれは今から…まぁいい、私にとっては過去の出来事だが、君にとっては多分未来の出来事だ

 

 これから話すことは、永琳、君以外の誰にも教えることはないだろう。盗み聞きはされたくない、防音性の高い部屋はあるだろうか?」

 

 そう言われて、ハッとした彼女は何故だかとても嬉しそうに、DIOの手を引いてぐいぐいと強引に案内していくのであった。

 

 




ジョジョ読んだことある人は多分お分かりだと思いますが、神父は素数の人です(笑)
今の所DIO以外のジョジョキャラは多分片手で足りるぐらいしか登場しないつもりです。…今後の展開によって変わるかもしれませんが^^;
相変わらずの遅い更新で申し訳ありませんが、よろしければ、暇つぶしにこの小説を読んでもらえれば、作者として嬉しいです。
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