星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

98 / 198
どうもジョースターです

なんで急にじっじもとい山の翁ピックアップが来るんだ
石が溜まってねぇよ

愚痴はスルーしてどうぞーーー


第90話 剣士として

前回のあらすじ

 

信頼って重要だよね

 

 

 

霊夢らが、離れてから俺は妖夢に改めて向き合った

妖夢は不思議そうな表情を浮かべていた

 

承「ふむ…………」

 

承太郎がしばらく考えたのち刀を二刀とも鞘に納めた

 

妖「刀を何故収めました?」

承「………………刀は…………使わない。それどころか、能力も、他の武器も要らん」

妖「ふざけているのですか?まさか、この私には刀を抜く価値がないとでも?」

 

妖夢の目が鋭くなる

しかし、俺は動じることなく、言葉を続けた

 

承「これは敬意だ。お前を剣士と認めているからこそ、使わない。まぁ間違いなく、俺はこのままじゃ殺される。故に、俺に剣を抜かせてみろ『殺戮』から『死闘』にしてみろ。お前が一流の剣士ということは知っている。だがお前が殺す気で来なければ、俺は刀は抜かない」

 

俺は刀を武器の一つとして戦う事は多い

しかし、それは単に一番しっくりきたから

刀一本のみでの戦闘は、滅多にしない

する時は、余程の剣士と戦う時のみと決めている

 

妖「私が、峰打ちで気絶させるかもしれませんよ?」

承「バカ言え、一応俺とて、無抵抗な訳ねぇよ、勿論俺は抵抗するよ?拳で」

 

俺はそう言い顔の前に拳を出した

 

妖(承太郎さんと刀で一戦交わってみたい。そのために全力で、殺しに行く。成る程、そう言うことですか、私から未練を断ち切るために、本気で行かせるために敢えてあぁ言ったのですか。ならば)

 

妖夢は刀を構え直す

 

妖「全力で戦うのが礼儀!」

 

そう言いながら妖夢は俺に飛びかかる

そして俺の頭上で刀を振り落とす

当たれば一刀両断だろう

 

承「ふむ、筋はいい、だが攻撃が単調すぎる!」

妖「ガハッ!」

 

俺はそう言い、刀の側面を触り、軌道を逸らす

そしてガラ空きのボディに拳を叩き込む

妖夢はゴロゴロとぶっ飛ぶ

 

承「終わりか?」

妖「ケホ、ま、まだです」

 

そう言いフラフラと立ち上がる

そして、即座に俺に突っ込み刀を振るう

しかし、どれも俺には当たらない

 

承「殺す気でこいよ。それじゃまだ、真剣勝負する価値はないぞ」

妖「ぐっ!」

 

俺はそういい妖夢に腕に蹴りを入れた

妖夢は倒れそうになったが、踏みとどまる

 

承「お前はまだ俺を絶対に殺すって言う覚悟がない。その気概がなければ、俺に傷一つつけられないぞ」

妖「…………………………そう言うことですか」

 

そう言い妖夢は距離を取り、深呼吸をし、目つきが変わった

 

妖「行きます。お覚悟を」

 

そう言い冷徹な口調で言い

妖夢はさっきと比べられないほどのスピードで俺の背後に回り込み刀を振った

 

ガキンッ!

 

妖「………………抜きましたね」

承「あぁ、抜いたな。さっきまでの無礼、詫びよう。こっからは真剣勝負だ」

 

そう言い俺は距離を取る

両手に刀、右には漆黒の刀身

左には刀身の真ん中が透明な刀

今持ちうる最高の刀だ

対する妖夢は刀を二本持っているはずだが、一本のみ

長刀と短刀があるが長刀しか抜刀していない

もう片方は使う気がないのか?

いいだろう、抜かせてやろう

 

承「我流、空条 承太郎。いざ参る」

 

そう言い、俺は妖夢に向かう

妖夢も俺に近付く

俺は右の刀で斬りかかる

妖夢はそれに対応して刀で弾く

俺は弾かれた勢いを利用して、回転するように左の刀を振った

妖夢は防御ができないと判断して、後ろに一歩下がり回避

俺は即座に対応し、妖夢に反撃の隙を与えないまま、また右の刀を振るう

しばらく似たようなことを繰り返していた

妖夢はギリギリ防御しか出来ずなかなか反撃ができない

そして一旦距離を取った

 

承「もう一本抜かないのか?」

妖「………………どうやら、抜かないといかないようですね」

 

楼観剣

今、妖夢が持っている二本の刀のうちの長刀のほうで、一振りで幽霊10匹分の殺傷力を持っている。

妖怪が鍛えた刀らしいが、具体的に鍛えた妖怪が誰かというのは不明。

 

そしてもう片方の方が白楼剣

妖夢が使う二本の刀のうちの短刀のほうで、魂魄家の家宝。

人の迷いを断ち切る刀で、幽霊に対して使えば天界へと成仏させることが出来るほどの名刀

その刀を妖夢は今ようやく抜いた

 

承「さて、これで刀数はおあいこだ。じゃ仕切り直そうか」

妖「はい」

(長期戦はマズイ、こうなったら一瞬で決めるしかない)

 

そう言い一定の距離に詰める

そして自分が呼吸が落ち着いた時

 

ガキンッ!

 

刹那だった

俺と妖夢が、刀を振るい、刀がぶつかり合うまでは

 

承「速いな、正直驚いた」

妖(速さだけは自慢だったのにあっさり止められた!?)

 

妖夢は驚愕の表情を浮かべた

 

承「何を驚いている?俺はこれぐらいに速度なら普通に出せるぞ」

妖「やっぱりそうでしたか。自分は甘かったみたいですね」

(こうなったらやるしかない、スペルカードを使うしか、でもそんな暇がない。そんなことをしている間にやられてしまう。一瞬、一瞬さえあればいける。

なんとかしてその一瞬を作らないと)

 

こんな会話をしている間にもお互いに刀を振り合っている

さて、そろそろ妖夢は何かしらの技を使って来る

どう対処するか

ここは技を打たせないことが重要だな

打ったら流石に対処が難しい

 

妖「くっ!」

 

激しい応酬の中若干押されてきた妖夢は大きくバックステップを取った

しかし俺は即座に詰め、妖夢の呼吸を整えないようにした

俺は右の大振りをして、妖夢はそれを後ろに下がり回避、俺は続け様に左で上から振り下ろした

 

妖(今だ!)

 

妖夢はそれを躱して、振り下ろした刀を足で踏みつけてきた

俺は急の事で、動きが止まる

その隙をついてきた

 

妖「スペル!《人鬼•未来永劫斬》!!」

 

妖夢は、俺を切り上げるように上に飛ばしてきた、ギリギリ刀でガード出来たが空中に投げ飛ばされた

そして妖夢の姿が消えた

と同時にザシュッ!と俺の肩が切れた

その直後にまた別のところが

成る程、超高速で斬りつけているのか

不味いな、こうなったら回避が出来ねぇ

 

承「グッ」

妖「これで留めです!」

 

そう言い妖夢は、ドドメというだけはあって重い一撃を与えてきた

 

俺は成すすべなくくらい、地面に落ちた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方霊夢達は

 

咲「大丈夫なのでしょうか」

霊「何がよ」

咲「承太郎さんですよ」

 

飛んで移動しながら三人はそんな会話をする

 

霊「承太郎が負けるはず無いでしょ」

咲「でも、向こうは何かしら対策してる筈です。それに対して承太郎さんは全く相手の情報を持ってないのですよ?」

魔「た、確かに一理あるな」

霊「大丈夫、大丈夫。あいつは即死しなければ勝てるから」

魔「どういう意味だぜ?」

 

魔理沙は霊夢に尋ねる

 

 

 

妖「やった!」

 

妖夢は承太郎が倒れたことを確認するとそう言いガッツポーズをする

 

承「……………………あーまさかここまで速いとはね〜〜〜」

妖「え?」

 

妖夢は驚きの表情をする。無理もない自分のとっておきの技をほとんどモロにくらい傷だらけにもかかわらず、彼は立った

 

妖「なん…………で」

承「これくらいじゃ、まだ俺は倒せん」

妖「でも、その体じゃ、もう何も出来ないはずです、ならばもう一度ッ!《人鬼•未来永劫斬》!」

 

そう言い妖夢は、さっきと同じように俺を切り上げる、まぁ回避なんかしない

そしてこのまま、切り刻まれる

 

ガキンッ!

ガキン、ガキン!

 

妖(うそ、弾いた?目で追えないはずなのに、どうして!)

 

妖夢はそう驚きながら攻撃を続ける

しかし全て弾き返されている

 

承「右腕左足左肩背中右太もも」

妖(私が切りかかる前にガードする場所を決めている、これは反応ってレベルじゃないもう未来よりのレベルです)

 

そして承太郎は全て捌ききった

 

妖「一体何故…………」

承「一回見て喰らったから」

妖「え?」

承「だから覚えたの」

妖「全て、あの一回だけで!?」

 

俺は無言で頷く

 

 

 

 

霊「あいつは一度見た攻撃はどんな技でも対処出来るのよ」

魔「え?でもあいつはいつもお仕置きの時」

 

魔理沙はそう言い霊夢や茜が頻繁に同じことをしてるのに、もろ食らっている承太郎を思い出す

 

霊「それはそうよ、あいつ自身。罰は罰としてしっかり受けるタイプだから、理不尽だった場合以外は基本敢えて罰としてボコられてるわ」

咲「でも、そんなこといつの間に」

霊「いや、若干こっちに非がある時に承太郎にお仕置きしようとすると、いつも避けられるから気になって聞いたことあるのよ。

その時に『一回見たことあれば大体は回避できるから』って言われたわ」

 

 

 

 

承「俺は一回受けた攻撃は絶対に回避できる自信はある」

妖(あれがとっておきだったのに、でもダメージは結構入ってる。まだ希望はある)

承「さて、そろそろ。俺も反撃するか」

 

そう言い俺は刀を構え直す、妖夢はそれを見て同じく構え直す

そして、二人とも攻撃圏内に相手を入れるために近付く

しかし、俺は急に止まった、妖夢は少々驚いたが即座に持ち直し近付く

 

承「よっと」

妖「えっ!?」

 

何を思ったか承太郎は右手に持った刀をはるか高くに投げた

妖夢はそれに目線がいく

俺はその隙に左の方の刀で攻撃する

妖夢は少し反応が遅れたがギリギリガードする

 

妖「あっ危なかった」

 

俺は刀に力を入れてそのまま突き抜けようとする、妖夢も負けじと力を込める

よし、これで詰みだ

 

承「てい」

 

俺は急に左の刀を離した

妖夢は急に離されたことによりふらつく、俺はその隙に背後につき足を引っ掛けコケさせる

そしてそれと同時に投げた刀が丁度俺の手に戻ってくる

俺はそれを妖夢に向ける

 

承「さて、チェックメイトだ」

妖「そうですね。参りました」

承「そうか?じゃ先に進んでもいいか?」

妖「えぇ、もちろんですよ」

 

俺は刀をしまい、傷を治しながら尋ねる

妖夢はそういい立ち上がる

 

妖「色々と話したいことがありますが、お急ぎでしょう。早く行ってください」

承「そうだな、今から行けば追いつくか」

 

俺はそういいエアライドに乗り、最大速度で階段を上る

 

 

 

一方霊夢達は

 

霊「そろそろね」

魔「何がだぜ?」

霊「来るわ」

咲「ですから何が?」

霊「見れば分かる」

 

霊夢は何かが来ることを察して、そういう

 

魔「一体どういうこと、だ」

 

承「ただいまアァアアアアアアアアア!」

 

チュドーン

承太郎は魔理沙の前を物凄いで後ろから通り過ぎ

そのまま近くにあった木に激突した

 

魔「いや、えぇええ!?帰って来たと思ったらそのままあの世に逝って来やがった!」

霊「スピードには気をつけよう!」

咲「確かにそうですが」

 

承「危なかった、咄嗟に飛び降りてよかった」

魔「よかった、生きてた!」

 

上から承太郎が降ってきて、承太郎はスタッと着地した

エアライドを犠牲に、承太郎はなんとか追いついた

 

承「さて、追いついたのはいいんだが、もう終点みたいだな」

 

そう言い俺は周りを見渡す、眼前には桜の巨木があった

見ただけでその禍々しさが伺える

 

パチン

 

俺はドサリと音を立てて倒れる

動けない、体が痺れる

これは、師匠の奥義だ。なぜ………………まさか

 

 

霊「そうね。じゃあさっさと元凶倒しましょうか」

「そうだね、でも倒せるのかな?君達に?」

魔「倒せるぜ、いざとなったら承太郎がいるし」

「あぁ、承太郎ならさっき()()()()()()()

咲「そんな筈は………………え?」

 

咲夜は何か異変に気が付き周りを見渡した

それ以前に何故、誰も知らないこの小柄な男に、全員普通に会話をしているきと自体におかしかった

 

咲「承太郎さ………………」

 

咲夜は石畳に寝転がったいる承太郎を見つけた

起き上がる気配は見えない

まさかやられた?そう思ったが承太郎に限ってそれはないと、その考えをなくした

2人の承太郎に気付き目を疑った

 

霊「なんで承太郎が倒れてるの?」

魔「一体、何があったんだ!」

承「………………グッ……………………先に行け。3人で異変を解決してこい」

 

俺はそう言い3人に先に行くよう言った

この技に覚えがあった、もし、もしあの人がここにいるなら

非常にまずい

 

魔「でも!」

霊「分かったわ、あとで来なさいよ」

承「あぁ分かった」

 

三人は俺を動けない俺を置いていき先に行った

 

 

1人になった、場所で承太郎は呟く

 

承「なんで…………いるんですか。あなたは………………もう」

「ここは冥界、死んだ魂が住む場所。僕は死人だよ?いるのは当然でしょ?」

承「確かにそうですね、()()

 

俺はようやく麻痺が収まりフラフラと立ち上がった

目の前にはツインテールのような独特の髪形

アカデミックドレスに三日月のネクタイを締めた小柄な少年だった

容姿は中性的で、女と言われれば納得してしまうほどである

 

承「お久しぶりです。師匠」

渚「そうだね、久し振り承太郎」

承「なんか、若返ってません?」

渚「あぁこれは、僕の全盛期がコレだったからかな?服装は僕の尊敬する先生の衣装だよ」

 

そう言いスゴイでしょと言い見せびらかす

 

承「それで何の用ですか?」

渚「もちろん、君を()()()()()()。」

承「師匠は不殺主義でしょう」

 

そう師匠は一回しか人を殺したことがない

その一回は中学生に先生を殺したらしい

 

渚「そうだね。でも、僕は君を止めてくれって頼まれたんだ。でも、君を止めるためには、殺す気でいかないと務まらないよ」

 

そう言い師匠はナイフを取り出す

マジで殺す気だ

 

承「成る程そういうことですか」

渚「さぁ、成長した君の力見せてみて。遅めの卒業試験だ」

承「はい、潮田渚の一番弟子 空条 承太郎。いきます!」

 

そう言い俺は刀を構えて、師匠に向かった

 

To be continued ーーーーーーー>

 




この世界の渚君は笑えないくらいぶっ壊れてます
本気で暗殺をしたら承太郎が成すしべなく殺されます
まぁ戦闘では、それほどではないですけどね。まぁそれでも普通に強いけど

感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくおねがいいたします

次回もお楽しみにーーー

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。