《総悟side》
龍「おー、おはよう、総悟。」
あれ?俺寝ぼけてんのかな?時計……時計……
【AM5時00分】
うん、デジタル時計見間違えねぇよな。
龍「何やってんだ、お前。」
総「こっちのセリフでさぁ。早起きすぎんだろ。」
神楽と帰った次の日、俺は珍しく朝練に行こうと早起きした。
もちろん部活をしてねぇ龍は、早く起きる意味もないはずで…、
龍「俺はいっつもこの時間だから。」
総「はぁ!?」
龍「……いつも食べてる朝飯、誰が作ってっと思ってたんだ。」
あぁ、確かに……、いつも用意されていたな。
龍「にしても、お前が早起きだなんて、この世もそろそろ終わるな。」
総「俺だってたまには、朝練ぐらい行くんでぃ。」
龍「…………。」
総「なんでぃ。」
龍「神楽のおかげか?」
総「ぶほっ!!」
龍「汚ねーよ。」
文句言いながらも、俺が盛大に吹き出したお茶を片付ける龍。……お前のせいだろ!
龍「だから、兄ちゃんなめんなって言ったろ。」
総「ちっ、死ねクソ兄貴。」
龍「おいっ……。」
突っ込んでる龍をシカトして、準備をする。
総「よしっ。」
龍「行くか。」
総「なんでお前いんだよっ!」
龍「だって銀子と行くし。銀子は、朝練だし。」
総「あっそ……。」
そうだった、忘れてたぜ。
龍「じゃっ、頑張れよ。」
総「……死ね。」
確かにあそこまで面倒見のいい兄貴なら、惚れるよな。
まっ、本人には死んでも言わねぇけど。
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総「よぉ。」
神「うわぁ!……って、なんだお前カかヨ。」
総「悪かったな俺で。そっくりでも、兄貴じゃなくて。」
神「そんな事言ってないダロ。」
一瞬だが、悲しそうな顔をした神楽を、総悟は見逃さなかった。
総「行こーぜ。」
神「はぁ!?」
総「何だよ。行く場所も目的も同じなんだから、一緒に行ってもおかしくねぇだろ。」
神「うぬぬ……、まぁ、神楽様は優しいから一緒に行ってやるヨ。」
総「もうちょっと可愛げのある言い方は、出来ねぇのかよ。」
神「無理ネ。」
何だかんだ言いながらも、一緒に行く2人だった。
総「おはようでさぁ。」
近「そっ、総悟!?」
総「……なんでぃ。」
近「トっ、トシーーー!!総悟が!総悟がぁぁぁ!!!」
神「あれ、何アルか?」
総「さぁ?」
入口付近で、首をかしげて佇む2人。
高「どっちも邪魔だ、どけ。」
後ろから蹴られ、前につんのめる総悟。
総「ってめぇ!!ふざけんじゃねぇぞ!」
高「邪魔な所に立ってるてめぇが悪ぃんだろ。」
総「あぁ!?だからって、蹴ることねぇだろーが!!」
喧嘩を始める2人。……が、よくあることなのか、誰も止めようとしない。
土「へぇ、総悟が朝練来るなんざ、珍しいな。」
ミ「そうなんですか?」
土「明日で地球は終わるかもな。」
ミ「十四郎さん…。」
妙「止めなくていいの?」
近「止めれたら、止めたいんだけどな……。あの2人が始めだしたら、止めれる奴なんて1人しかいないんでね。」
妙「1人?」
龍「お前ら朝から何やってんだ。」
銀「おはようございます。」
高・総「げっ……。」
龍「げっ、じゃねーよ。朝から喧嘩する元気あんなら、さっさと部活しやがれ。」
いつも悪ぃな、と近藤が龍に謝っている。
龍「じゃあな、銀子。また帰りな。」
銀「あっ、うん。」
なんとなく静かになってしまう部室。
そうだ、ここではこれが普通なんだ。
自分たちと過ごした二年前とは違う。
一緒に部活をする訳では無い。
そう思うと、なんとなく寂しい気持ちになった。
近「よしっ、やるかっ。」
そんな空気を感じてか、近藤が言う。
総「はぁ?もうやるんですかぃ?」
高「てめぇは来てねぇから知らねぇかもしれねぇが、俺らレギュラーは早く来てさっさとやんだよ。」
総「へー。」
土「へー、じゃねぇよ!!昨日LINEで言っただろ!」
総「あぁ、すいやせん。既読だけつけて未読無視でさぁ。」
てめぇ!と言いながら追いかける土方と、追いかける総悟。
放っとけ呆れる高杉と、止めろよ!と叫ぶ近藤。
中学生の時から変わらぬ光景に、笑顔になるミツバと妙。
神楽とまた子も、楽しい雰囲気に安心していた。
ただ、銀子だけは、
笑顔だったが、やはり少し寂しそうだった。
それに気づいた真選組中学のメンツ。
自分たちにはどうも出来ないことはわかっているが、やはり少しやりきれない気持ちだった。
ミ「大丈夫?銀子……。」
銀「へっ!?あっ、ごめん……。」
妙「無理しないでよ?」
銀「うん……、ありがと…。」
ま「……あたしらは、わかんないこともあるかもしれないっすけど、銀子ちゃんの味方っす!」
神「そうネ!とにかく今は、頑張るアル!!」
やっぱり、同じ女子同士には、男子には理解出来ない部分があるらしい。
…とはいえ、よかったと思う男子たちだった。