Z組からの俺らの人生   作:ゆう☆彡

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みんなの未来

 

《龍side》

 

龍「あー、その俺……、役に立ちませんよ。」

 

 

1年生のこの時期だけ教える。

それが出来るのは、短期間であり、口頭で説明できるから。

 

 

「龍先輩が、役に立たないわけないじゃないですか!」

「ぜひ、お願いしますっ!」

「お前の指導なら、みんな納得するぞ。」

 

――目、目、目、、、、、、。

あー、懐かしいな、この期待する目。

 

 

こうなってしまったのも、俺が悪い。

一部を除いて、誰にも納得できる説明をしていないからだ。

入部勧誘を断る時には『試合はしたくなくなった。』と言った。その言葉は、半分ホントウで半分ウソ。

 

 

龍「そうですね……、少し考えさせてください。」

 

そう伝えると、嬉しそうにする爽良先輩と喜ぶ部員たち。

 

 

――すいません、嘘をつくことを許してください。

 

 

 

―――俺はもう、剣道は出来ないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

近「なぁ……、どう思う?」

 

 

龍へのコーチ勧誘の騒ぎがおさまり、普段通りの練習が始まっており、端の方で1年生に教えている龍を見ていた近藤、土方、高杉が話していた。

 

高「どう思うも何も、『考えとく』ってのはぜってぇ嘘だろ。」

土「俺も同意見だな。あん時のあいつの顔、引き攣るなんてもんじゃなかったぜ。」

近「そうだな…。だが……、」

 

龍のことをよく知る3人は複雑だった。

 

近「龍がもし本当にコーチになったら…、」

土「心強ぇなんてレベルじゃねぇよ。」

 

 

龍に何があったのかは知っているし、もちろん理解もしている。

しかし、彼の能力をも知っているし、理解しているのだ。

 

土「まぁ、俺らが口出しできるようなことじゃねぇな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

近「……じゃあ、あいつらはどう思う?」

土「あっちは……、もう放っておこうぜ。」

 

土方と近藤の視線の先では、総悟と神楽がじゃれあっ(ケンカし)ていた。

 

神「お前、型の自己流、強すぎネ!もっとキレイに構えろヨ!!」

総「うっせぇぞ、チャイナぁ!テメぇは黙っとけ!!」

神「うっさいのはお前ネ、ドS!神楽様のありがたい助言はちゃんと聞くヨロシ!!」

総「テメぇ……、俺が先輩だってわかってんのかぁ!!」

神「そんなの関係ないネ!!」

 

休憩中にも関わらず、わざわざ疲れていく総悟。呆れる土方。

 

 

土「っつーか、あいつ(神楽)よく見てやがるな。」

龍「だよな。」

 

……………………。

土・近「うぉっ!!!!」

 

驚く2人を他所に、

 

龍「今年のマネージャーも全員使えるみたいでよかったじゃねぇか。……それに、、、」

 

あっちもな……と言いながら指さす方には、見学組の男子に囲まれる来島と、不機嫌オーラ全開でそれを見る高杉の姿だった。

 

 

龍「あっちも楽しそうだな、、、。」

近「龍…、笑顔が黒いぞ……。」

土「めんどくせぇ事になる前に、なんとかしやがれよ…。」

 

なんやかんや言いながら心配する近藤と土方の横で、

 

龍「高杉ー、早くしねぇと取られちまうぞー。」

 

 

龍は楽しそうに、黒い笑みを浮かべ、大声で叫んでいた。

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