《龍side》
―今日の一言―
昨日、剣道部にお邪魔した。
総「てめぇ、マネージャーの仕事してねぇのか!!」
神「何でそうなるネ!?お前の目は腐ってるダロ!そうダロ!!」
総「あぁ!?さっきから、龍と話してるだけじゃねぇか!」
神「なっ……!?お前もこっち見てないで、練習しろヨ!!」
総「~~~~~っっ//うっ、うるせーよ!!」
面白そうなので、これからも見守ってあげてほしい。
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?「……。」
帰りのHRの前に、龍からもらった“学級日誌”。
?「沖田ぁ〜。」
龍・総「「なんすか?」」
?「……、、、学級委員長、後で職員室来い。」
龍「(仮)つけてください。」
「「「「「「「さようならー。」」」」」」」
近「頑張れよー、学級委員長ー。」
龍「(仮)な……。」
土「お前が呼ばれるなんて、珍しいこともあんだな。」
高「いつもは、問題児の弟の方だしなぁ。」
総「うっせぇぞ!高杉!!」
そう言って、剣道部メンバーは部活に向かった。
龍「はぁ……、行くか…。」
龍は自分が呼ばれた理由を、なんとなく分かっていた。
自分の書いた学級日誌を見て、呼び出しだろう。
龍「別に間違った事書いてねぇけどなぁ。」
―――そもそも部活のことを“学級日誌”に書く時点で間違っている
龍「失礼します。」
?「おぉ、おせぇぞ。」
龍「まだ、さよならしてから五分もたっていませんが。」
?「で……、なんで呼ばれたかわかってるよな?」
龍「……俺に、日誌押し付けたから悪いんですよ。俺、学級委員長とかやる気ありませんから。
それに、部活のことがわかるんですから、お得じゃないですか。」
?「はぁーーー。」
盛大なため息をつくのは、龍たちの担任であり、剣道部顧問の松平片栗虎先生。
龍「とにかく、俺に書かせんなら諦めてください。」
龍は、仮の学級委員長。
銀魂高校は、一番始めの期末テストでクラストップの者が、学級委員長をやる事になっている。つまり、それまでその席は空白なので、(仮)という事で、進級試験で学年トップだった龍に、松平は任せたのだ。
松「どうせ、次の試験でもお前がトップだろ。」
龍「俺、学校のテスト苦手なんで。使える知識限られるし…。」
松「そうだった……、この教師泣かせが。」
龍「変なあだ名で呼ばないでください。」
松「今日、お前を呼んだのはな……、」
これ以上言い合っても、意味がないと判断したのか、松平は本題に入った。
龍「日誌のことじゃないんすか?」
松「違うな。……剣道部の話だ。」
龍「…………なんすか?」
龍の『剣道部』と言った時の、表情と僅かな間を、松平は見逃さない。
松「……来週の土曜日にな、練習試合があんだ。」
龍「…………。」
松「相手は、
松平は、龍の過去に何があったか知っている。
それをわかった上で、この話をしているのだ。
龍「……俺に…どうしろと??」
松「…………。」
龍「俺はもう、剣道部じゃないですし、剣道できる身体でもないんです。先生が思ってるようなことは出来ませんよ。」
―――暗い。悲しい。悔しい。辛い。
剣道の話をする時の龍の顔は、見るに耐えない。
いつもの龍からは考えられないような顔をする。
松「別にやれってわけじゃねぇよ。
ただ、バカ弟の試合を兄として見に来てやれって言ってるだけだ。どうだ?」
龍「……別に暇ですし、いいんですけど。総悟、俺が来んの嫌がりますよ。一回だけ行った時、めっちゃ怒られたし。」
高校に入学して半年ほどたった頃。
心の整理がついてきた頃に、久しぶりに剣道が見たくなって、総悟の応援に行った。
その時に『何で来たんだ!』と、言われた。
それからは、総悟の試合がない日だけを選んで行くようにしていた。
松「そりゃあ、強がってるだけだな。」
龍「はぁ……。」
松「その試合、勝ったのか?」
龍「……いや、、、たしか負けてた気がします。」
何せその日の試合は朝一だったのだ。いくら総悟が強くても、朝には負ける……そのことに驚いて、何とかしようと龍は頑張ったのだ。
龍「すっげぇ、とんでもない負け方でしたよ。ここまで悪くなんのか、ってぐらい、、、。」
松「あいつは、それを二度と見せたくねぇんだよ。特に…お前にはな、、、。」
龍「俺に……??」
松「お前、知らねぇかもしれねーが、
龍「……はぁ!?」
松「やっぱり、知らなかったのか。
最近は言わねぇが、入部したての頃は、他中の奴らにお前の自慢ばっかしてたんだぞ。」
―――全く知らなかった。総悟がそんなふうに思ってたなんて
帰って来たら、ほとんどすぐ寝るし…。
松「そんな憧れの対象に、無様な姿見せたくねぇ、って思ったんじゃねぇの?」
龍「ただいまー。」
総「おぅ。龍ー、腹減ったー。」
龍「すぐ作るから待ってろ。」
銀子を送ってから、帰ってきた龍。
松『今回の練習試合は、午後だし来てやれよ。それから、急に来たらびっくりすっから、言っといてやれ。』
学校で松平に言われた言葉を思い出して……
松『ちゃんと“頑張れ”って言ってやれ。』
龍「総悟ー。」
総「んあっ?出来たのか!?」
龍「……ちげーよ。もうちょっと待てや。
来週、試合だろ?」
総「!!」
龍「……応援行くから、頑張れよ。」
総「なっ……!?」
龍「ん??」
総「いっ、いや!!なんでもねぇよ!
ちゃんと見とけよ!俺の成長をっ!!」
龍「……わーった、わーった。頑張れ。」
総「おぅ!」
笑顔で素直に承諾した総悟に、龍は驚いた。
―――頑張れ、って初めて言われた…!
総悟は、意外と単純で幼いことには、龍も気づかなかった。