Z組からの俺らの人生   作:ゆう☆彡

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兄を慕う弟は強がってるだけで、純粋で可愛いもんだ

《龍side》

 

―今日の一言―

 

昨日、剣道部にお邪魔した。

 

総「てめぇ、マネージャーの仕事してねぇのか!!」

神「何でそうなるネ!?お前の目は腐ってるダロ!そうダロ!!」

総「あぁ!?さっきから、龍と話してるだけじゃねぇか!」

神「なっ……!?お前もこっち見てないで、練習しろヨ!!」

総「~~~~~っっ//うっ、うるせーよ!!」

 

 

面白そうなので、これからも見守ってあげてほしい。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

?「……。」

 

帰りのHRの前に、龍からもらった“学級日誌”。

 

?「沖田ぁ〜。」

龍・総「「なんすか?」」

?「……、、、学級委員長、後で職員室来い。」

龍「(仮)つけてください。」

 

 

 

「「「「「「「さようならー。」」」」」」」

 

 

 

近「頑張れよー、学級委員長ー。」

龍「(仮)な……。」

土「お前が呼ばれるなんて、珍しいこともあんだな。」

高「いつもは、問題児の弟の方だしなぁ。」

総「うっせぇぞ!高杉!!」

 

そう言って、剣道部メンバーは部活に向かった。

 

 

龍「はぁ……、行くか…。」

 

龍は自分が呼ばれた理由を、なんとなく分かっていた。

自分の書いた学級日誌を見て、呼び出しだろう。

 

龍「別に間違った事書いてねぇけどなぁ。」

―――そもそも部活のことを“学級日誌”に書く時点で間違っている

 

 

 

 

 

龍「失礼します。」

?「おぉ、おせぇぞ。」

龍「まだ、さよならしてから五分もたっていませんが。」

 

 

 

?「で……、なんで呼ばれたかわかってるよな?」

龍「……俺に、日誌押し付けたから悪いんですよ。俺、学級委員長とかやる気ありませんから。

 

それに、部活のことがわかるんですから、お得じゃないですか。」

?「はぁーーー。」

 

盛大なため息をつくのは、龍たちの担任であり、剣道部顧問の松平片栗虎先生。

 

龍「とにかく、俺に書かせんなら諦めてください。」

 

龍は、仮の学級委員長。

銀魂高校は、一番始めの期末テストでクラストップの者が、学級委員長をやる事になっている。つまり、それまでその席は空白なので、(仮)という事で、進級試験で学年トップだった龍に、松平は任せたのだ。

 

松「どうせ、次の試験でもお前がトップだろ。」

龍「俺、学校のテスト苦手なんで。使える知識限られるし…。」

松「そうだった……、この教師泣かせが。」

龍「変なあだ名で呼ばないでください。」

 

 

 

松「今日、お前を呼んだのはな……、」

 

これ以上言い合っても、意味がないと判断したのか、松平は本題に入った。

 

龍「日誌のことじゃないんすか?」

松「違うな。……剣道部の話だ。」

龍「…………なんすか?」

 

 

龍の『剣道部』と言った時の、表情と僅かな間を、松平は見逃さない。

 

松「……来週の土曜日にな、練習試合があんだ。」

龍「…………。」

松「相手は、天高(あまこう)。桂と坂本んとこだ。」

 

 

松平は、龍の過去に何があったか知っている。

それをわかった上で、この話をしているのだ。

 

龍「……俺に…どうしろと??」

松「…………。」

龍「俺はもう、剣道部じゃないですし、剣道できる身体でもないんです。先生が思ってるようなことは出来ませんよ。」

 

 

―――暗い。悲しい。悔しい。辛い。

 

剣道の話をする時の龍の顔は、見るに耐えない。

いつもの龍からは考えられないような顔をする。

 

松「別にやれってわけじゃねぇよ。

 

ただ、バカ弟の試合を兄として見に来てやれって言ってるだけだ。どうだ?」

龍「……別に暇ですし、いいんですけど。総悟、俺が来んの嫌がりますよ。一回だけ行った時、めっちゃ怒られたし。」

 

高校に入学して半年ほどたった頃。

心の整理がついてきた頃に、久しぶりに剣道が見たくなって、総悟の応援に行った。

その時に『何で来たんだ!』と、言われた。

それからは、総悟の試合がない日だけを選んで行くようにしていた。

 

 

松「そりゃあ、強がってるだけだな。」

龍「はぁ……。」

松「その試合、勝ったのか?」

龍「……いや、、、たしか負けてた気がします。」

 

何せその日の試合は朝一だったのだ。いくら総悟が強くても、朝には負ける……そのことに驚いて、何とかしようと龍は頑張ったのだ。

 

龍「すっげぇ、とんでもない負け方でしたよ。ここまで悪くなんのか、ってぐらい、、、。」

松「あいつは、それを二度と見せたくねぇんだよ。特に…お前にはな、、、。」

龍「俺に……??」

松「お前、知らねぇかもしれねーが、総悟(あいつ)は誰よりもお前のこと尊敬してんだぞ。」

龍「……はぁ!?」

松「やっぱり、知らなかったのか。

最近は言わねぇが、入部したての頃は、他中の奴らにお前の自慢ばっかしてたんだぞ。」

 

 

―――全く知らなかった。総悟がそんなふうに思ってたなんて

 

帰って来たら、ほとんどすぐ寝るし…。

 

松「そんな憧れの対象に、無様な姿見せたくねぇ、って思ったんじゃねぇの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍「ただいまー。」

総「おぅ。龍ー、腹減ったー。」

龍「すぐ作るから待ってろ。」

 

銀子を送ってから、帰ってきた龍。

 

松『今回の練習試合は、午後だし来てやれよ。それから、急に来たらびっくりすっから、言っといてやれ。』

 

学校で松平に言われた言葉を思い出して……

 

松『ちゃんと“頑張れ”って言ってやれ。』

 

 

龍「総悟ー。」

総「んあっ?出来たのか!?」

龍「……ちげーよ。もうちょっと待てや。

 

来週、試合だろ?」

総「!!」

龍「……応援行くから、頑張れよ。」

総「なっ……!?」

龍「ん??」

総「いっ、いや!!なんでもねぇよ!

 

ちゃんと見とけよ!俺の成長をっ!!」

龍「……わーった、わーった。頑張れ。」

総「おぅ!」

 

笑顔で素直に承諾した総悟に、龍は驚いた。

 

 

―――頑張れ、って初めて言われた…!

 

 

 

総悟は、意外と単純で幼いことには、龍も気づかなかった。

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