そうだ、モブをやろう!   作:爆弾ボーイ

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本編に入ると言ったな、あれは嘘だ。
最初に主人公の日常を書いてから原作主人公と会合させます。
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転生したけど毎日が苦痛すぎる

「おーい!ヒーローごっこしようぜ!!」

「いいぜ!俺ヒーローな!」

「あっずるいぞ!俺がヒーローやるんだ!」

「ひめちゃん、おにごっこやろう」

「う、うん」

 

「......」

 

俺が生まれ変わって早5年、このトンデモボディにも慣れてきた。

俺は今、幼稚園児に混ざって絵を描いて遊んでいた。絵を描いている理由は身体能力が高いが故にこれしか出来ないのだ。神様なんてものには碌な奴がいないな、全く。

そんなことを考えていると、泣き声が聞こえてきた。保母さんが泣いているその子に駆け寄った。

 

「びえええええええん!!」

「桜ちゃん、なんで姫ちゃんが泣いているの?」

「わ、分からないです。突然ひめちゃんが泣いて...それで...」

 

保母さんに詰め寄られてしどろもどろしている桜ちゃん(仮)、更に彼女に他の子ども達の言葉が襲い掛かる。

 

「せんせー!クズミが泣かしたー!」

「ちっ違う、私は泣かしてなんか」

「なーかした!なーかした!」

「私は...わたしは、なかしてなんか....ううぅ...」

 

桜ちゃんは泣きそうになっていた。そろそろ止めないといじめになりそうだなと思い、俺はその場に介入した。

 

「......ちょっと失礼」

「あ...何してるの!?」

 

保母さんが何か言っているが、俺は泣いている姫ちゃんの体に触れる。頭、腕、背中、足に触れたその時手に生暖かい湿り気を感じ悟った。

俺はこの事を保母さんに伝えた。

 

「....先生、こいつ漏らしてる。早く着替えさせた方がいいです」

「えっそうね!ほら姫ちゃん、着替えてきましょうね」

 

保母さんが姫ちゃんを連れて行くと、他の園児もその場を離れて行き俺と桜ちゃんが取り残された。俺も絵を描くために元の位置に戻ろうとすると、桜ちゃんに服を捕まれた。

 

「......」

「...なんだ?文句があるなら言えよ」

「ちっちが...その...あの...」

「......」

「えと...うんと...」

「......」

「あの、あのね...?」

 

「駿君!お迎え来たわよ」

 

タイミング悪く俺の迎えが来たらしい。俺は桜ちゃんの肩に手を置いてその場を去った。

......やっべ、漏らしたションベン触った手で肩触っちゃった。気づかれてませんように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の名前は高町なのは。4歳です。

 

今、お父さんがお仕事で事故にあってしまい入院中です。

お母さんたちは始めたばかりのお店が忙しくて最近笑顔を見ていないし私にかまってくれない。お母さんがいい子にしてればお父さんが早く帰ってきてくれるって言ってたの。だから、私は家族の迷惑にならないように一人でいい子にしてないといけないの。

 

そんなある時、公園で知らない子が声をかけてきた。

 

「やあお嬢さん、どうしてそんな悲しそうな顔をするんだい?」

 

その子を見たときは、何処にでも居そうな印象の男の子だった。

正直ほっておいて欲しかったが、私は何故かその男の子に話してしまった。

私のことを聞いたその子は笑顔でこう言った。

 

「君は悪い子だな。迷惑をかけないようにして君の役割を果たそうとしないでいる」

「なんで?私はいい子でいるのに」

「君の役割は家族を笑顔にすることなんだ。迷惑をかけることは家族や親しい人にしかできないんだよ。今、俺達子供がすることは笑顔にさせることなんだ。迷惑をかけたなら大人になってから恩返しをすればいいんだ」

「笑顔に?わかったの。でも、どうすれば?」

「簡単さ、自分を笑顔にさせればいい。そうすればおのずとやり方は分かるよ、お嬢さん」

 

私はその子の名前を聞いた。

 

「お嬢さんじゃない、私の名前は高町なのは。あなたの名前は?」

 

私がその男の子に聞くと、突然強い風が吹いて私の視界が奪われた。目を開けるとその男の子は居なくなっていた。私は辺りを見回したけど男の子が現れることはなかった。

 

家に帰ると空は暗くなっていて、家の前にお母さん達が待っていた。私は怒られたけど、嬉しくて笑ってしまった。お兄ちゃんやお姉ちゃんが可笑しな顔をして何で笑うかを聞かれたので「久しぶりにお母さん達と話せたから嬉しくて」と答えると、お母さんに抱きしめられた。その後は皆でご飯を食べたりして私は嬉しくて笑顔になれた。その時、男の子の言葉が私の中で蘇った。

 

私も、お母さんも、お兄ちゃんも、お姉ちゃんも笑顔になれた。

あの男の子はいったい何者なのだろう?風みたいに消える姿はまるで魔法使いみたいに思えた。会えるのならまた会いたいな、あの男の子に。

私は、私を救ってくれた魔法使いのことを考えながら一日が終わった。




次回、主人公の設定と転生者の設定になります。
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