ウルトラマンレオ   作:桂ヒナギク

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第10話:He Gridman

 ゲンは不思議な空間へと迷い込んでいた。

「ここは……?」

 そこは、コンピュータワールドである。

 突如、コンピュータワールドに怪獣が出現した。

 ゲンがレオに変身しようとすると、ハイパーワールドから来た、ハイパーエージェントの電光超人グリッドマンが現れた。

 グリッドマンが怪獣と戦い始める。

 彼は怪獣に圧されていたが、最後は怪獣に光線を浴びせて勝利を得た。

 グリッドマンはジャンクという自作パソコンへと帰還しようとする。

「待ってくれ!」

 ゲンの声に気づいたグリッドマンが振り返る。

「ここはどこなんだ?」

「ここはコンピュータワールドだが。君は?」

「僕はウルトラマンレオだ」

「ウルトラマンレオ?」

「とりあえず、ここを出たい」

「では私について来てくれ」

「うん」

 ゲンはグリッドマンの手に乗ってコンピュータワールドから出た。

「うわああああ!」

 ジャンクというパソコンから飛び出し、壁に激突するゲン。

「だ、大丈夫ですか?」

 そう訊ねるのは、井上(いのうえ) ゆかという少女だ。

「だ、大丈夫だけど……痛て!」

 頭を押さえながら起き上がるゲン。

「君たちは?」

「俺は翔 直人(しょう なおと)

「私は井上 ゆか」

「俺は馬場 一平(ばば いっぺい)だ」

 と、三人の少年たちが自己紹介をしたのち、グリッドマンが声を発した。

「そして私が、ハイパーエージェントのグリッドマンだ」

「あなただけなぜコンピュータの中に?」

「それは説明すると長くなるから割愛する」

「そう。で、ここは一体?」

「ここは俺たちの秘密基地だ」

「秘密基地?」

「今、この世界のコンピュータワールドは、魔王カーンデジファーにより侵略されつつある。それを阻止しているのが、俺たちってわけだ」

「あなたは直人と一緒にジャンクから飛び出して来たけど、何者なの?」

「僕はおおとり ゲン。又の名をウルトラマンレオだ」

「ウルトラマンレオってあれだよな? 円谷プロダクションの特撮ドラマの巨大ヒーローの」

「あなた、おかしいんじゃない? ウルトラマンレオは架空の人物よ」

「え?」

「ウルトラマンはテレビの中だけの存在ってこと」

「俺たちいい医者知ってるから紹介してやるよ」

「ちょ、ちょっと待ってくれ! ウルトラマンがテレビの中だけの存在?」

「ああ」

「でも、僕は実際に」

 ゲンはレオリングを見る。

「すげえ、レオリングだ!」

「これプロップレプリカだろ? 俺たちには高すぎて買えねえよけどよ」

「兄ちゃん、リッチなんだな」

「みんな、待ってくれ。私の話を聞いてくれないか?」

 と、グリッドマンが言う。

 三人はジャンクを見た。

「なんだよ、グリッドマン?」

「彼がウルトラマンレオというのは本当のことのようだ」

「どういうこと?」

「彼は異世界、つまりウルトラマンが存在する世界から来たのだろう」

「え?」

「そんなバカな」

「でも、グリッドマンだって異世界から来たのよ。有り得るかもしれないわ」

 三人はゲンの方を振り返る。

「よく見れば、兄ちゃん真夏(まなつ) (りゅう)じゃん」

「ま、真夏の竜?」

「グリッドマンのいうことを信じよう」

「あなた、本当にウルトラマンなの?」

「変身してみせてくれ」

 ゲンは等身大のままレオに変身した。

「か、変わった!?」

「本物のウルトラマンだ!」

「レオが来たってっことは、怪獣も来てるのかな?」

「見てみたいぜ」

「何言ってるのよ。あんなのがいたら踏み潰されそうで危ないわ」

「グリッドマン……だったね。あなたはどうやって異世界から?」

「私は異世界というより、異次元からと言った方がいいだろう」

「異次元人? ヤプールとかがいる?」

「や、ヤプールだと!?」

 激昂するグリッドマン。

「奴らのせいでカーンデジファーが逃げたんだ!」

「やはり、世界がリンクし始めてるのか」

 パソコンの画面が変わる。そこには、アルスの姿が映っていた。

「と、父さん! どうやって?」

「ウルトラの科学力をなめてもらっちゃ困るよ」

「なるほど」

 

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