グリッドマンの世界で、ウルトラマンレオが怪獣と戦っている。
地上からは、レオを応援する人々の声が聞こえてくる。
声援を聞いたレオは、最後の力を振り絞って、レオキックを怪獣に叩き込む。
怪獣は地に伏し、爆裂霧散した。
レオは小さくなり、ゲンの姿になった。
そこへ、直人たちがやってくる。
「にいちゃん、大丈夫か?」
と、直人が言う。
「あ……ああ、なんとか」
と、右肩を押さえながら言うゲン。
「現れる怪獣、日に日に強くなってるよな」
と、一平。
「そうね」
ゆか。
「僕はもうダメだ。戦いたくない」
「そんなこと言うなよ! 怪獣倒せるのはにいちゃんだけなんだぜ!」
「そ、そうだよな……」
倒れるゲン。
「にいちゃん!」
直人たちがゲンを一平の部屋へ運ぶ。
ゲンを介抱する直人たち。
「う……うう……」
目を開けるゲン。
「気がついたのか?」
「直人くん、一平くんにゆかちゃん。僕は?」
「怪獣倒した後倒れたんだ」
「……そうか」
「ここんとこ連戦だったからな」
「現実世界の怪獣はグリッドマンには?」
「現実世界に出るにはマシンのパワーが必要なんだ。現実世界に出るときにマシンのパワーを使うから、グリッドマンにも影響される」
「そうか。やはり僕が頑張るしかないのか」
「無理すんなよ、にいちゃん」
「ありがとう、直人くん」
その時、ジャンクに映像が現れる。
「レオ兄さん」
アストラからの通信だった。
「アストラ!」
と、ゲン。
「そっちの世界に怪獣が現れる原因がわかったよ。元々そっちの世界にもいたんだ。それが、ジャッコフロストの影響で暴れるようになって」
「そうか。それで、手がかりは?」
「僕と父さんで倒したよ」
「そうなのか。ということは、僕はもう戻れるのかい?」
「兄さんがそっちの世界に行って最初に訪れた場所に出入り口があるはずだよ」
「わかった」
通信が切れる。
「行くのか、にいちゃん」
「ああ」
ゲンはレオに変身すると、ジャンクの中に光となって入り込み、体をモニターの向こうで再構築する。
「三人とも、世話になった」
レオはコンピュータワールドに向かい、元の世界への入り口を探す。
「あった」
入り口はすぐに見つかった。
レオは入り口に進み入る。
すると。
いつもの。
世界……ではなかった。
「どこだ?」
どことなく江戸時代風の街並み。
レオはとりあえず、ゲンの姿になると、その世界の服装に合わせた。
(江戸時代……だよな? 京都の
太秦ならスマホの電波が飛んでるはず。
ゲンはスマホを取り出すが、圏外だった。
その時。
「おい、あなたの持ってるそれはなにかしら?」
「スマホです」
ゲンは声の方を振り返る。
「スマホ?」
その声の主は、どことなく百子にそっくりだった。
「君は?」
「私? おもも。あなたは?」
「おおとり ゲン」
「おおとり ゲン?」
「うん。遠いところから来て、ここはどこなのかなって」
「もしかして、行くあてがないの?」
「うん」
「それじゃ、うちへ来るといいわ。うち、旅館をやってるの。安くしとくから」
「だけど、僕、この国のお金がないんだ」
「もしかして、外国の方かしら?」
「うん、まあ……」
「そうなのね。とりあえず、ついて来て」
おももについて行くゲン。