ウルトラマンレオ   作:桂ヒナギク

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第03話:偽物

 地球を離れること遥か彼方。

 アストラがマグマ星の牢獄に幽閉されていた。

「おい、いつまで僕を閉じ込めておくつもりだ?」

 アストラはマグマ星人に訊ねるが、「さあな」と、一蹴されてしまう。

「お前が我々の仲間になるのなら助けてやらんでもない」

「フン! 何があろうと僕はお前たちの仲間になんかならないぞ!」

「そうか。ま……いい」

 マグマ星人の手下のババルウ星人が現れる。

 ババルウはアストラの体をじっくり観察した。

「な、何だよ?」

「フッ」

 ババルウはアストラに擬態する。

「地球には確か、お前の兄貴がいたな」

「お前、何を考えてる!?」

 偽アストラが答える。

「襲いに行くんだ。この姿で」

「何!?」

 アストラはもがくが、手足を拘束しているマグマチックチェーンはびくともしない。

「では行きましょう」

 偽アストラはそう言って、マグマ星人と共に地球へと向けて飛んで行った。

 地上でゲンと百子がレストランで食事をしていると、雲行きが怪しくなってきた。

「雨でも降りそうな感じだな」

「速く食べて帰りましょう」

「そうだね」

 ゲンと百子がペースアップすると、外に巨大なマグマ星人が現れた。

 マグマ星人は破壊の限りを尽くし、地上の人々を襲う。

「マグマ星人!」

 ゲンは外へ飛び出した。

 マグマ星人がゲンに気付く。

「レオだな?」

 ゲンはレオに変身、巨大化した。

「マグマ星人、とっとと自分の星へ帰れ!」

「それはできない相談だ」

 レオは構えた。

「お前の相手は私じゃない」

 偽アストラが現れる。

「アストラ! 無事だったのか!?」

 偽アストラがレオに攻撃をした。

「な、何するんだ! アストラ!?」

「そいつはな、我々マグマ星人の仲間になったのだよ」

(アストラはそんなやつじゃない。きっと何か訳があるんだ)

「死ね、兄さん」

 偽アストラが至近距離で光弾を放つ。

 レオはバック転でかわす。

「やめるんだ、アストラ!」

 だが、偽アストラは聞く耳を持たず、レオを攻撃して追い詰める。

 レオのカラータイマーが点滅を始める。

「くっ……!」

 レオは倒れ、姿を消した。

「やった、レオを倒したぞ!」

 マグマ星人はレオの敗北に大喜びだ。

 ボロボロになったレオの下に百子がやってくる。

「おおとりさん」

 百子は偽アストラを()め付ける。

 偽アストラはマグマ星人と共に街を破壊して去っていった。

 MACではアストラに対する緊急会議が開かれた。

 ダンは次に彼が現れれば容赦なく攻撃をすると決定した。

 ゲンはその決定には乗り気ではなかった。

「ゲン、どうした?」

「アストラが、あんなことをするなんて……」

「私も信じられない。だが、やつは敵だ。倒さねばならない」

「でも!」

「お前は今回の山からは手を引け」

「……………………」

「隊長!」

 コンピュータの前に座っている隊員が叫ぶ。

「何だ?」

「マグマ星から電波が飛んできました」

「解析しろ」

 隊員が電波を解析すると、アストラの声が聞こえてきた。

「地球の皆さん、アストラです。僕は今、マグマ星に捕らえられています。先ほど、地球を襲った僕は、偽物です。どうかお願いです。助けて下さい」

「そういうことだったのか」

 と、マグマ星へ向かおうとするゲン。

「ゲン!」

 ゲンは立ち止まって振り返った。

「どこへ行くつもりだ」

「決まってるでしょ。アストラを助けに行くんです」

「そんなボロボロの体で無茶はよせ」

「……………………」

「あとで宇宙警備隊に連絡をしてみる。一人で乗り込むのは危険過ぎる」

「……わかりました」

 ゲンは椅子に腰掛けた。

 

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