MAC基地。
ゲンが基地の外を窓越しに見ている。
「隊長!」
居眠りしていたダンが、ゲンの元へ移動した。
「仲間喧嘩でしょうか?」
「……………………」
「助けてやりましょうか?」
「いや、我々の任務は地球の防衛だ。他のことで動くわけにはいかん」
戻ろうとするダン。
ゲンは再度ダンを呼んだ。
「隊長!」
「ん?」
窓越しに外を見るダン。
宇宙空間で二つの球体が地球へ向かっていく。
「全員出動!……というところだが、我々二人だけか」
「マッキー二号を用意します」
「うん、こっちは自動に切り替えておこう」
二人はマッキー二号で、地球の、北海道に降り立った。
草原をレーダーで調べる。
「隊長、こっちから怪獣反応が」
「こっちもだ。二手に分かれよう」
ゲンはダンと別れ、別行動を取った。
途中、雨に濡れて、林の中で少年と出会った。
少年が、ゲンに葉っぱの傘を渡した。
「でも、君だって」
少年は去る。
「待ってくれ! 君の名前は?」
去り際に少年は、「ボック」と名乗った。
雨が止み、ゲンはダンと合流した。
「隊長、そっちはどうでした?」
「収穫なしだ。そっちは?」
「ボックという少年に会いました。これをもらいました」
ゲンは葉っぱの傘を見せた。
「ボック? 昨夜、落下したのはボックだったのか?」
「知ってるのですか?」
「ああ」
「地球に害は?」
「ボックは小熊座に住んでいるおとなしい怪獣だ。小さいから子どもに姿を変えている。ボックがいるということは、もしかするともう一つはドギューかもしれん。宇宙の嫌われ者だ」
「地球に害は?」
「ドギューならありうる。マッキー二号に戻ってパトロールだ」
二人はマッキー二号に戻り、北海道上空のパトロールをした。
その後、一夜にして、牧場の牛、養豚場の豚などが、全て殺されるという怪事件が起こった。
ゲンとダンは牧場でクマを見ていた。
(ん?)
ゲンがボックに気付く。
「隊長、ボックです」
ゲンはボックを差し示した。
「ボック!」
ダンがボックに歩み寄った。
続いてゲンがやってくる。
「ボック、昨日は傘をありがとう。それで、ドギューの行方はわからないのかい?」
頷くボック。
と、そこへ。
「いたいたいた! あの子どもだ!」
ハゲ頭にヒゲを生やした男が、数人の村人を連れてやってくる。
「どうしたんですか?」
「
ダンがボックを見ると、ボックは首を横に振るって否定する。
「MACだろうと何だろうと構うものか! やっちまえ!」
ボックは逃げ出した。
後を追う男たち。
林の中で、ボックは男たちを撒く。だが。
突如、ボックの前に男が現れた。
男は斧でボックを襲う。
銃声と共に男の斧が吹っ飛ぶ。
ゲンだった。
ゲンの後ろには村人たちが。
「待て! 勝手な真似は
男の前にダンが現れる。
「セブン、こいつがドギューだ!」
「追い詰められてとんでもねえこと言い出した!」
「太え野郎だ!」
村人たちがボックに迫ろうとする。
「待て!」
ゲンが村人を止める。
ダンは杖から白煙を出して男に浴びせる。
男は牛型の怪獣・ドギューに姿を変えた。
ゲンは村人たちを避難させる。
一方で、ダンがマックガンでドギューを牽制する。
そこへ戻ってくるゲン。
「ゲン、頼むぞ!」
ゲンは頷く。
「レオ──ッ!」
ゲンはウルトラマンレオに変身、巨大化した。
レオは圧倒的なパワーでドギューを追い詰める。
だが、ドギューも負けじと、反撃してレオの目を潰した。
「ぐっ!」
視界を失うレオ。
ボックは地面に咲いていた黒百合の花を二本、ドギューの目に向かって投げる。
茎がドギューの目に刺さり、ドギューは視界を失った。
レオはボックの指示でドギューの位置を捕捉して攻撃を浴びせる。
そして最後は、お得意のレオキックでとどめを刺した。
レオはゲンの姿に戻った。
「ボック、どうしても故郷に帰るのかい?」
「うん」
「僕は獅子座から来たんだけど、ここはいいところだ。よかったら君もここに」
「ううん」
「そっか。また遊びにおいで。いつでも待ってるから」
「うん」
ボックはゲンとダンと向かい合う。
「レオ!」
と、ボックがレオへの変身ポーズを取る。
三人とも笑い出す。
「シュワッチ」
ボックが空の彼方へ飛んでいく。