扉の中からモリーさんが気だるそうに出てきた。
「モリーさん、やっと起きましたね」
「今日は占いを沢山やったからかなり体力使った…あっ、理帆にみほ、おはよー」
「モリーさん、おはようじゃありませんよ。もう夕方ですよ」
この人はいつもこんな調子だな~これで、お店が成り立ってるから凄いな。
「ねぇねぇ、みぽりんあの人誰?」
「あの人はここの店長のモリー・ブランさんだよ」
「えぇ~」
やっぱりそんな反応するよね…
「あらあら、初めて見るお客さんだ」
「武部沙織です」
「五十鈴華と申します」
「モリー・ブラン。二人ともよろしくです」
モリーさんは二人と軽く握手をする。
「さっき耳にしたんですが、モリーさんは占いやってるんですよね」
「うん」
「恋愛占いとかも出来ますか?」
「もちのロン」
武部さん凄く食い付いてる、こうゆうの好きなんだ。
「モリーさんの占いはかなり当たるんだよ。プチタミの収入源ですからね」
「沙織、良かったら占ってあげようか?」
「本当ですか!?やった~」
「ちょっと待ってて」
モリーさんはさっき出てきた部屋に戻り、水晶玉を持ってきて戻って来た。
「何を占ってほしい?」
「恋愛占いでお願いします」
「分かった……」
モリーさんは水晶玉をじ~っと見つめる。
「あの~モリーさん」
「……沙織には近々春が来るチャンスがある」
「チャンスですか!?」
「うん。その、チャンスを掴むことが出来たらそのまま、結婚する事が出来る」
「本当ですか…みぽりん、華、聞いた~」
武部さんはよほどうれしいのか西住さんと五十鈴さんの肩をぽんぽん叩いてる。
「まず、最初にその運命の人から連絡先を貰うこと。後、運命の人は近くにいる」
「近くにいるんですか~えへへ♪」
「武部さんの周りに親しい男性っている?」
「それがいないんだよね~」
武部さんの周りには親しい男性はいないと…でも、モリーさんの占いには運命の人は近くにいる…あっ、武部さんの運命の人って…もしかして、とうくんかな?だって、武部さんの近くにいるし、これから親しくなっていくし…
「えへへ~運命の人か~」
武部さん頑張ってね。私は心の中で武部さんの恋愛を応援した。あっ、とうくんに伝えないといけないことがあった。
「ねぇねぇ、とうくん聞いて。この子達、戦車道始めるんだよ」
「へぇー西住さんも戦車道するんだ」
とうくんの表情が一瞬だけ険しくなった…どうしたんだろう?
「は、はい。でも、大丈夫です」
「そうですよ。みぽりんには私と華がいるから」
「そっか、皆頑張ってね」
「「「はい」」」
………
「うわぁ~お話ししてたらこんな時間になっちゃったよ~そろそろ帰ろっか」
「そうですわね。私も沢山ごちそうになってしまいましたわ」
「ごちそうさまでした。秋葉さん」
「三人とも気をつけてね」
「ちょっと待った」
帰ろうとする三人をモリーさんは引き留め、武部さんと五十鈴さんに紙切れを渡した。
「モリーさんこれはなんですか?」
「みほの友達だから、私と東矢の連絡先をあげる。もし、理帆に相談しにくい事があれば私か東矢に連絡してそしたら相談にのるから」
「ちょっと、モリーさん」
「ありがとうございます」
「初めて男の人の連絡先を貰っちゃった…やったー♪」
「それじゃあ気をつけて。またのご来店待ってる」
そうして、西住さん達は店から出て行った。私はとうくんに聞きたいことがあったんだ。
「とうくん」
「何?」
「とうくんは西住さんが戦車道をしたくない理由を知ってるの?」
「どうして、そう思うの?」
「だって、西住さん達が戦車道をやるって言ったときに一瞬だけ表情が変わったもん」
「…りっちゃんには隠し事は出来ないな」
とうくんは苦笑いをしながら答える。
「じゃあ、知ってるんだ」
「まぁね。でも、俺からは詳しいことは言えない。西住さんは俺の事を信用して話をしてくれたから」
「うん。分かってる。ちょっと気になったから」
西住さんいつか私にも戦車道をしたくなかった理由を話してくれるかな。
皆さんどうも、ぱすてこです。
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