「ふふん♪初めての男性の連絡先貰っちゃった♪しかもしかも、あんな格好良くて優しくて…おまけに年上だし♪」
「良かったですわね、沙織さん」
私の隣で沙織さんは凄く喜んでる。でも、なんだろう…
「………」
「みぽりん?」
「えっ!あっ、ごめんなさい」
凄く胸の奥がモヤモヤする。沙織さんが秋葉さんの話をするたびに胸がチクりとする。どうしてだろう?…沙織さんと華さんが秋葉さんとモリーさんの連絡先を貰ったときからだ。
「それにしても、みぽりんは秋葉さんと知り合いだったんだね。紹介してよ、も~」
「私も昨日知り合ったばかりだったから」
「そうだったんだ~」
「昨日知り合ったばかりなのに、みほさん。何だか凄く親しくお話ししていましたわね」
「確かに!みぽりんのあんな笑顔初めてみたかも。なんか、信頼してるって感じだった」
「そ、それは…秋葉さんは優しい人だから」
「ホントにそれだけですか?」
「それだけだよ……」
華さんは歩きながら私の顔をじっと見てくる。心の中を見透かされてる様な気がする。
「あっ、私、こっちだから。それじゃあ、沙織さん、華さん、また明日」
「うん。また明日ね♪みぽりん」
「みほさん、また明日」
私は沙織さんと華さんに手を振りながら私は自分の家に帰った。
「ふ~疲れた」
私は部屋に入ってすぐにベットに飛び込んだ。私はスマホを手に取り、電話帳を開いた。
「秋葉さん」
私のことを初めての認めてくれた人。秋葉さんと会えなかったら…今の私はいなかった。そう言っても過言じゃない。今、メールとかしても大丈夫かな…私はメールを開き、秋葉さんのメールアドレスを開いた。が、
「どんな内容で送ればいいのかな。う~ん、どうしよう…とにかく!何か書こう」
私は秋葉さんに送るメールの内容を書いては消しを繰り返し、三十分かけてメールを完成させた。
「とりあえず、これでいいかな?『秋葉さん、お疲れ様です。西住みほです。今、お暇ですか?もし、よろしければメールでお話ししませんか?』よし、送信しよう」
私はメールの送信ボタンを押した。数分したら秋葉さんから返信が来た。
『全然構わないよ。あ~でも、メールだと手間がかかっちゃうから電話で話したいな』
よかった~断られなかった。
『は、はい。電話でお話ししましょう。私から電話かけます』
よし、送信。数分たった後に秋葉さんに電話をかけた。
『もしもし、西住さん』
「は、はい。そうです。ありがとうございます」
『いいよ、気にしなくても。それより、今は学校楽しい?』
「はい、楽しいです。沙織さんや華さんと話をするのが楽しくて」
『それはよかった~』
電話越しから秋葉さんの嬉しそうな声が聞こえてくる。
「皆と話をするのも楽しいですが秋葉さんと話をするのも…その、凄く楽しいです。それに、嬉しい気持ちにもなります。えっと……ずっと話してたいって思うんです」
うぅ~何、言ってるんだろう私…こんな事いきなり言われても秋葉さんに迷惑かかるのに。
「ごめんなさい、その、えっと」
『そんな風に思ってくれたんだ。嬉しいよ』
「迷惑じゃないんですか?」
『迷惑?そんな事ないよ』
そっか…よかった。
『西住さん』
「何ですか?」
『戦車道やるって言ってたけど大丈夫かい?』
「それは…」
『また、嫌な思いをするかもしれないよ』
「大丈夫…だと思います。確かに黒森峰の事を思い出すと気分が悪くなります。でも、秋葉さんに気持ちを受け止めてもらって、私も前に進まないといけないって思ったんです。だから戦車道をやろうって思って…それに今度は辛くなったら逃げる場所もありますから」
『俺の心配しすぎだったね。でも、ちゃんと辛いときには辛いって言うんだよ』
「はい」
やっぱり、秋葉さん優しいな。
『そろそろ晩御飯の準備しないと』
「ごめんなさい、私のために」
『気にしないで。それじゃあ、また今度』
秋葉さんが電話を切ったのを確認した後、私はスマホを机においた。
「私、やれるだけやってみます。もし、辛くなったらその時は助けてくれますよね…」
私は心の中で改めて決心した。
皆さんどうも、ぱすてこです。今回は西住さん視点で物語を進めました。
次回は戦車道最初の授業です。