ピピピと俺の部屋に電子音が響く。うぅ~朝か…やっぱり朝は弱いな俺。は~起きないと仕事間に合わない…俺は睡魔と戦いながら手探りで時計を探し止めた。さてと行く準備しますかな。俺は『プチタミ』と言うカフェで働いてる。人気はある…と思う。まぁ、そのカフェでのんびり働いてるんだ。着替えを済ませ、家の鍵を閉めてカフェに向かった。
……
俺は『プチタミ』の扉を開けて中に入る。
「おはようごさいます。モリーさん」
「おはよう。東矢」
カウンターでコーヒーを淹れている人がカフェ『プチタミ』の店長モリー・ブランさんだ。
「東矢、眠い」
「いや、今から開店するんですから起きておいてください」
「仕方ない」
いやいや俺の給料にも関わるんですからちゃんとしてくださいよ…こんな適当な人なのに店長をちゃんとやってるんだよな~世の中は分からないな。
「それじゃあ、今日も頑張ろう」
モリーさんは力なく右手を上げた。よし、俺も頑張ろう。
……
開店作業をしていると制服を着ている女子高校生が歩いている。プチタミの近くには大洗女子学園がある。だから、女子高校生がよく通るのだ。
「いいな~高校生活楽しそうだな~」
「東矢は今は楽しくないの?」
「今もとってもたのしいですよ。でも、高校生活って凄い甘酸っぱいじゃないですか。見てると微笑ましくて」
「そうなんだ」
モリーさんは自分の淹れたコーヒーを飲みながら話を聞いていた。モリーさんちゃんと開店作業をしてくださいよ。そんなことを考えながら開店作業をしていたら。
「(ん?あの子ぼーっとしながら歩いてる……おいおい、そのまま進んだら車にぶつかるぞ!)」
目線の先の女の子は気づいていないのか信号が赤の状態で横断歩道を渡ろうとしていた。俺は店から飛び出し、女の子の腕を引っ張った。
「危ない!!」
「きゃっ!?」
引っ張られた女の子はバランスを崩し俺の方へ体が寄った。
「君大丈夫かい?」
女の子は今の状況を把握しきれずにぼーっとしている。どうやら俺の声が聞こえてないみたいだ。
「君!!」
今度は大きな声で女の子に声をかけた。
「は、はいっ」
女の子は俺の方を慌ててこちらを見る。この子顔色が悪いな、それに目の下にクマが出来てる。
「君、そのまま歩いてたら車に轢かれてたよ」
「えっ…あっ、本当だ」
女の子はようやく自分がどんな状況だったのかを把握した。このまま一人にしたら事故が起こるな。
「君、よかったらうちのカフェでゆっくりしない?」
「えっ、でも…」
「ん~じゃあ言い方を変えるね。今の君を一人にしてると危険だからカフェでゆっくりしてほしいな」
「…分かりました」
女の子は渋々俺の提案を受け入れてくれた。
「あの、その、体くっついてます」
女の子は言いづらそうに言った。
「あぁ、ごめん。それじゃあ行こうか」
「はい…」
……
「東矢、行きなり飛び出るからビックリした」
「すみません。それよりモリーさんお客さんですよ」
俺は女の子をカウンターのイスに座らせた。
「おぉ、お客さん。なに飲む?」
「えっと」
「モリーさんの淹れるコーヒーは美味しいよ」
「それじゃあ、コーヒーで」
「了解~」
「大丈夫。そのコーヒーは俺のおごりだから気にしないで」
「ありがとうございます」
「ほい」
モリーさんは女の子の前にコーヒーをおいた。女の子はコーヒーを口に含んだ。
「…美味しい」
「でしょ♪モリーさんのコーヒーを飲むと他の場所のコーヒーが飲めなくなるよ」
「本当に美味しいです」
「少しは落ち着いた?」
「はい、ごちそうさまでした。」
女の子は立ち上り店から出ようとする。
「もう少しゆっくりしたら?顔色も悪いし、クマもできてるし」
「でも、お店の迷惑に」
「別に迷惑じゃない」
「ほら、モリーさんもこう言ってるし」
「それじゃあ、少しだけ…」
女の子はようやくここでゆっくりするのを決めたそうだ。
「でも、学校には連絡をしとかないとね。ここの電話を使っていいから」
女の子はカフェの電話を使い学校に連絡し始めた。少ししたら電話をもとの場所に戻した。
「少し遅れると言いました」
「そっか。なら少し話でもしないかい?君のことを知りたいし」
「東矢、私眠いから少し寝る…」
モリーさんはそう言って奥の扉の中に入った。あ~これさえなければいい店長なのに…
「自由な店長さんですね」
「まぁね…そう言えば君の名前を聞いてなかった。俺の名前は秋葉 東矢(あきは とうや)」
「私は西住みほです」
これが俺と西住みほさんとの初めての出会いだった。
皆さん、どうもぱすてこです。今回はもう一人の主人公の登場です。これからもよろしくお願いします。感想なんか書いてくれるととっても喜びます。