西住みほさん…あぁ、あの西住流の西住みほさんか。
「君があの西住流の」
「は、はい」
俺が西住流を口にしたとたん西住さんの表情が暗くなる。もしかして戦車道で何かあったのかな?西住さんには悪いけど戦車道の話題を出してみるか…
「黒森峰対プラウダの決勝戦みたよ。凄くいい試合だった」
「……」
この話題になると急に話さなくなったな…
「西住さん」
「な、なんですか?」
俺はあの試合で気になったことを尋ねる。
「どこも怪我しなかった?」
「えっ!?」
西住さんはキョトンした表情でこちらを見てくる。
「いや、だから西住さんと助けた子に怪我が無かったのかなって」
あんな状況だったから少なくとも無傷とはいかないだろう普通は。西住さんは少し黙った後かと思ったら急に泣き出した。
「うっ、うぅ~ひっくっ、ひっく、えっぐ」
おぉ、ど、どうしたんだ、いきなり泣き出して。えーとこうゆうときって…いきなりの出来事にあたふたしていると
「あ~東矢、泣かした」
モリーさんが扉の隙間から覗いていた。なんで、こうゆうときにだけすぐ起きてくるんですか。普段は全然起きてこないのに…見てるなら助けてくれませんか。どうしよう…あっ、分かった。俺は西住さんの隣に座り西住さんをギュっと抱き、頭をゆっくり撫でた。確かこうすればりっちゃんは落ち着いてたはず。
「あの…」
「落ち着いた?」
「えっ?はい。ごめんなさい」
よかった~ひとまず西住さんは落ち着いてくれた。
「ひゅ~ひゅ~抱きつくなんて朝からお熱い~」
「ごめん西住さん」
モリーさんに言われて我に返る俺、しまった…これって冷静に考えたら初対面の女の子にやることじゃない。ど、どうしよ。西住さんはうつむいてる。
「大丈夫です…」
このやり取りを見ていたモリーさんは俺たちの方に近づいて俺、西住さんと交互に見た後ニヤニヤした顔で
「ほほぉ~ ふ~ん へ~ ほ~」
「モリーさん言いたいことがあるならちゃんと言ってくれませんか」
「別に~♪いいものを見れたからもう一度寝る」
モリーさんは再び扉を開けて中に入って行った。
「「………」」
何か凄く気まずい。モリーさんがあんな事を言うから西住さんが変に意識してるじゃないか。
「あのさ、西住さん」
「は、はい!!」
背筋をピンっと伸ばして西住さんはこちらを見てくる。いやそこまでしなくてもいいのに。
「よかったらさ泣いた理由教えてくれないかな?知らないうちに西住さんに悪い事してたかもしれないし」
「違うんです、秋葉さんは何も悪いことしてません。あの試合の事で優しい言葉をかけられたの初めてで」
「良かったらその話聞かせてくれる?」
「おもしろい話じゃないですよ」
「構わないよ」
西住さんの口から黒森峰で何があったのかをゆっくりと話始めてくれた。
皆さんどうも、ぱすてこです。
ようやく四話目を投稿することが出来ました~このペースを保っていければいいなと思ってます。