碧く揺らめく外典にて   作:つぎはぎ

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Q.伯父であるオリオンについてどう思っています?

A.
ヒッポメネス「尊敬しているよ〜。お祖父様の息子の中で最も有名な英雄であり、星座となった名高き狩人。愛に生き、愛ゆえに命を散らした人だけど八面玲瓏と名高き女神アルテミスを射止めたほどの美貌の持ち主だったらしいねぇ。アタランテに縁がある女神、そしてオリオンの甥である僕。ちょっとだけ繋がりがあるから子供の頃より憧れが強くなっているだよねぇ。オリオン伯父さんとアルテミス様ってどんな人だったんだろう?」

マシュ「…あの、先輩」

ぐだ「会わせるな、絶対に阻止しろ」

オリオン(?)「あれ〜? なんかオリオンにちょっと似ているようなーーー」

クマ(?)「バカ! やめろ! 今は会いたくないですお願いします!!」


濃霧の古城

「暇だ」

 

  そう呟いたのは“赤”のライダーであった。大きく口を開けて欠伸をする姿は大英雄とは思えず暇を持て余す一人の青年としか見えなかった。

 

  現在、休むことなく空中を移動し続ける『虚栄の空中庭園』ではすることもなく、ただ“黒”の陣営の襲撃を待つだけの時間が流れていた。

  ちなみに“赤”のランサーは夜空に浮かぶ星空を眺め続け、“赤”のキャスターは本職(サーヴァントの役割ではない)である執筆活動に勤しんでいる。

  そして、“赤”のライダーと同じく暇を持て余している“赤”のアーチャーはというと。

 

「・・・・・」

 

  ただ黙々とバスケットのなかの林檎を食べている。この林檎がたくさん詰まったバスケットは“黒”のアサシンを探しにシギショアラに赴いた際、拾ったものである。

  林檎を食べ終え、もう一つバスケットから取り出そうとしたが先ほどの林檎で最後だったためアーチャーの手はからぶるだけであった。

 

「…空か」

 

「姐さん、さっきので十一個目だぜ? まだ食べるのかよ」

 

「することもなく手持ち無沙汰でな。 汝も同じであろう」

 

  ライダーはそりゃそうだなと適当に返した。大英雄であろうと暇には勝てるものではないらしい。

 

「退屈ですか?」

 

  退屈に心を腐らせていた二人に“赤”のアサシンを連れたシロウがやってきた。

 

「まあな。 “黒”の連中は三日後に到着する話だったよな」

 

「そうですね。 恐らく彼らは空中庭園に追いつくだけの“馬”を用意せねばなりませんからーーー状況によってはもう少し伸びる可能性もあります」

 

  ライダーとアーチャーの不満の声が同時に漏れた。その様子に逆にため息を吐いたのはアサシンであった。

 

「たかだか三日だろう。 武人の英雄は堪え性がないのか?」

 

「喧嘩売ってんなら喜んで買うぜ」

 

「まあまあ、お二人とも。 そこで一つ、アーチャーにはお願いしたいことがあるのですが」

 

「…む?」

 

  シロウからの“お願い”に怪訝そうなアーチャーは顔を顰めた。

 

「“黒”の側の斥候へ出て戴きたいのです。 本来なら『気配遮断』を持つアサシンが適切なクラスなんですが…」

 

「ああ、アサシンはアサシンでも“コレ”ではな」

 

  シロウが言いたい事を察し、横目でアサシンのクラスである最古の毒殺者、アッシリアの女帝を見る。

 

「気配を遮断できるかどうかも怪しいもんだし、仕方ねえな!」

 

  ガハハと笑うライダーとしれっと笑うアーチャーにアサシンの機嫌が瞬時に下がっていく。それを宥めつつシロウはアーチャーに言った。

 

「そこで、貴女が斥候に適役だと思うのです」

 

「なあ、俺はどうーーー」

 

「向いておると思うのか? お前ほど斥候に向いていない英雄はいないと断言してやろう」

 

  ライダーを酷評するアサシンの顔はそれはとてもいい笑顔であった。

 

「ふむ。 だが、帰りはどうすればいい」

 

「私が貴女のマスターである以上、精神的に繋がっています。 念話でよびつけてくれれば令呪で引き戻しますよ。 あちらのルーラーに何かを命じられても、こちらの令呪で封殺できます」

 

「そのような些事で令呪を使用していいのか?」

 

「構いませんよ。私は他のマスターから令呪を継承したため、ルーラーとして召喚された彼女とは違い、一騎のサーヴァントに全ての令呪を集中することもできます。 バーサーカーの分がありますから、一画程度では問題ありません」

 

  まさに大盤振る舞いである。 斥候程度で貴重な令呪を使用できるほどの数がシロウの腕に集中しているのである。

 

「ふむ、まあいいさ。 斥候程度、引き受けよう」

 

「それでは、お願いします」

 

  霊体化し、アーチャーは空中庭園から出て行った。

 

「なあ、シロウ。 この際ランサーを斥候に出しても良かったのではないか?」

 

  アーチャーの気配が完全に消え去ってからアサシンがシロウに自身の懸念を口にした。

 

「あちらには“黒”のバーサーカーがおる。 そしてどうやらあの男はアーチャーの悲願を知っておった。 最悪の場合アーチャーが裏切ることも考えられるのではないか?」

 

「おいおい女帝さんよ、姐さんがあんた達のような真似をするって言いたいわけか?」

 

「では貴様は無いと言い切れるのか? せいぜい同郷の英雄である程度の貴様が」

 

  とことん噛み合わない、仲が悪い二人である。 シロウは二人を宥めつつアサシンの疑問に答える。

 

「かもしれませんね。 彼女の願いは私の願いに沿うものだとしても最悪の場合、そうなることもあるでしょう」

 

「ならばなぜアーチャーに行かせたのだ?」

 

「…私はアーチャーとバーサーカーの間に何があったのかは分かりませんが」

 

  シロウはバーサーカーと二度相対し、そして彼の言葉、アーチャーへ向ける表情から一つの可能性へと辿り着いた。

 

「バーサーカーは彼女の願いを否定できても拒絶することはできない、と思ったのですよ」

 

  確信に近い思いをシロウは持っていた。 天からの啓示かまたは直感か。 アサシンとライダーはシロウの言葉に反論することはなく、ただ去っていったアーチャーの吉報を待つことにした。

 

 

 

 ○ ○ ○ ○ ○

 

 

 

  ルーラー達がトゥリファスの街へとアサシンを探しにいき、情報のやりとり、血族達への情報の交換、魔術協会の情報隠蔽を行うフィオレの手伝いをバーサーカーは行っていた。

 

「バーサーカー、その書類を取って」

 

「はい」

 

「ごめんなさい、それではなくてその大きめのやつをお願い」

 

「これだね、あとさっき言われた通りに書き写したものがこれだよ」

 

「ありがとう。 あと、こちらに必要でない書類ができたから証拠隠滅のために燃やしておいて」

 

「分かったよ」

 

  古代の様式とは違う用紙に書かれた文字を理解しつつ、“黒”のアーチャーと比べると遅いものの現代の事務作業に適応しつつあるバーサーカーに本当に狂戦士のクラスなのかと再三の疑問を思い浮かべつつ、仮の相棒と情報整理を順調に行うフィオレ。バーサーカーはフィオレに頼まれ、魔術を起動させて用紙を燃やして灰へと変えていた。

 

「カウレス君…というより、ライダーは大丈夫かなぁ?」

 

「それはアサシンと対面した時のことですか、それとも問題を起こさないかですか?」

 

「多分君が思っている方と同じだと思うよ」

 

  フィオレは間違いなく後者であった。

 

「…貴方の方を行かすべきでしたか?」

 

「いや、ライダーを行かせて正解だと思うよ。 触れれば転倒する騎乗槍に魔笛、魔導書に幻馬。 あの豊富な宝具があれば大抵は生き残れるしね。 僕の宝具はまともなのが『黄金の林檎』しかないからね。 離れたサーヴァントをいざという時に呼び出せるから僕をここに残して正解さ」

 

「そう、ですか。 それならルーラー達が良き報告を届けてくれることを待つのみですか」

 

「そうだね。 あ、僕は次になにをすればいい?」

 

「…貴方に任せる仕事は、今はありませんね。 少しほど休憩なさいますか?」

 

  サーヴァントに休憩は必要ない。魔力があれば傷も修復できる。体力も魔力があれば戻るのだ。フィオレは冗談のつもりでそう言ったのだが。

 

「あ、そう? ならちょっとジーク君達の様子を見てくるよ」

 

「え、ちょっ…」

 

  霊体化して、会議室を去っていった。会議室にはフィオレと手伝ってほしかった仕事の数だけが残っている。そうして、フィオレは思い出した。

 

  バーサーカーだけが、ライダーの無茶振りに付き合えていたことを。

 

「貴方はライダーと通じるものがあったのですね…」

 

 

 

 ○ ○ ○ ○ ○

 

 

 

  城塞内を歩き、ジークの姿を探していたがそれは直ぐに見つかった。

  見れば少女型のホムンクルスと模擬戦を行っていた。少女は木槍を持ち、ジークは“黒”のセイバーの大剣を模しているのか木剣を持っている。

  戦況は互角とは言えず、少女の方が圧倒的に強い。眺めている内に既に三度ほどぶっ飛ばされていた。

  ジークの脇腹に木槍が直撃し、吹き飛ばされたのを見計らい、近くで霊体化を解いた。

 

「む、バーサーカー」

 

「や、君は…」

 

「私の名はトゥールだ」

 

  名前を尋ねようと思ったがホムンクルス全員に名が無い…と思い出したところで少女の方から名乗られた。

 

「トゥール。 それは君が自分で?」

 

「いや、ゴルドが名付けた」

 

「ゴルドさんが?」

 

  バーサーカーはゴルドがホムンクルスに名を与えたことに驚いた。

  ホムンクルス達はユグドミレニアの魔術師達から解放されたが、フィオレとの交渉の末、細かな作業を手伝うという条件付きでここに住まわせて貰っている。

  その際に一人一人が少しでも延命できるようにとゴルドが手伝っていると聞き及んでいたが…まさか名付けまでしていたとは。

 

「ああ、色々あってな」

 

「そうか…、それじゃあトゥールちゃん。 君達は何をしていたんだい?」

 

「ジークに剣に慣れる為に戦い方を享受してほしいと頼まれてな」

 

「バーサーカーか」

 

  ジークがよろよろと力無く立ち上がったところから、かなりトゥールにしごかれたのだろう。バーサーカーは内心その様子に苦笑した。

 

「やあ、調子はどうだい? 見た限り元気のようだけど」

 

「見た限りだ。かなり、ひどい」

 

  うな垂れたジークには力が無い。体力的な問題ではなく、精神的に痛いようだ。

 

「まあ、少し君の様子を見させて貰ったけど君がトゥールちゃんに勝つのは少なくとも3ヶ月ほど鍛錬を積まないといけないかな?」

 

「…やはり、そうか」

 

  全て把握していないが何故ジークが模擬戦を行っていたか、バーサーカーは分かっていた。ただ守られているだけでは、“黒”のセイバーの心臓を受け継いでしまっているだけでは自らを受け入れきれないのだろう。

  元々短命であったが、セイバーによって救われた。そして、セイバーの力を持ってしまった。それゆえにその力に見合う実力を持ちたいのだ。

  そして、ライダーとルーラーと共に前線に立ちたいのだろう。

 

「ジーク。 悪いことは言わないがサーヴァントとお前ではどう逆立ちしても敵うものではない。 このバーサーカーもこんな風でも闘争と殺害に特化した存在だ。 相対した場合すぐにでも身を隠せ」

 

  トゥールの言い分はかなり正論だ。魔術師、人間では彼らを傷つけることすら叶わない。それほどの明確な実力差がある。

 

「分かっているつもりだが」

 

「どうだかな、本当に分かって…、どうしたバーサーカー?」

 

「いや…、こんな風でもって…」

 

  バーサーカーは地味にトゥールの言葉に傷ついていた。自分でも自覚していたことだが、悪意もない言葉がやけに突き刺さる。

 

「ん、んん。 まあ、鍛錬はいいことだと思うよ? 付き合うトゥールちゃんは大変かもしれないけど、一時間でも身についた技がいざという時に光ることもある。 サーヴァント相手だって、傷つけれることもある。 …実際ジーク君は“赤”のセイバーに一太刀くれてやったからね」

 

「…そういえばそうだったな」

 

  バーサーカーが開けた鎧の亀裂から差し込むように突き刺した細剣がセイバーを傷つけた。バーサーカーの功績のほうが大きいが、それでも英霊相手に刃が届いた証明だ。

 

「そんなに落ち込まなくてもいいよ。 いざという時はもう一個黄金の林檎を食べてみるかい?」

 

「いや、それはどうなんだ?」

 

  自分の宝具を気軽に勧める英霊もどうなんだろうと若干困りはじめるジーク。気楽に笑うバーサーカーにトゥールは『やはりこんな風でも英霊なのだな』と毒づいていた。

 

「さて、君の様子も見れたしそろそろフィオレさんの元へ…」

 

  ピタリとバーサーカーの動きが止まった。彼の目線は辺りを包み始めた霧へと向けられている。日が沈みかけ、気温も下がりはじめたからか霧が立ち込めはじめた。最初はジークもトゥールもそう思っていたが、霧が徐々に深く、広く、立ちこもり始めてーーー

 

「…霧じゃない!?」

 

  霧にしては尋常ではない発生の量だ。ものの数秒で城塞を包み込むように立ち篭ってきた深い霧にジークとトゥールも異常なのだと気付いた。

 

「ーーー逃げるよ!!」

 

  素早く二人を抱え上げたバーサーカーが颯爽と城内へと押し込んだ。

 

「バーサーカー、これは…!!」

 

「僕はフィオレさんの元へ行く! 君は他のホムンクルス達を城内へ引き摺り込んで!」

 

  ジークの相手をせず、伝えることだけ伝え霊体化して消えたバーサーカー。 先ほどの穏やかな会話とは裏腹の緊迫した雰囲気。 これは間違いなくーーー

 

「サーヴァント…!」

 

 

 

 ○ ○ ○ ○ ○

 

 

 

 

『今すぐ逃げろ姉ちゃん! アサシンがそっちにーーー!』

 

「え? ちょって何言って、もしもし? カウレス?」

 

  ーーーカウレスは召喚魔術師アヴィ・ディケイルの死に際を残留思念から読み取る魔術で見た。

  その時に見たのは、“黒”のアサシンがディケイルに拷問しながら何かを尋ねていた。

 

『俺なら答えられる』と。

 

  カウレスはフィオレと連絡を取り、ディケイルを城塞の防備に関わっていたリストと照合して貰った結果ーーーディケイルは城塞の警備を行う低級悪霊のメンテナンスを行っていた。

  それを知ったカウレスは顔色を変え、“ディケイルがアサシンに警戒解除暗号を教えた”ことに気付いた。すぐにそれを姉に伝えようとしたがーーー途中、電波が途切れてしまい、通話が切れた。

  カウレスが何を伝えたかったのかは分からない。しかし、フィオレの直感が警鐘を鳴らしている。直ぐさま念話を繋げ城塞内にいるバーサーカーへと告げる。

 

『バーサーカー、聞こえますか?』

 

  いつまで経っても、返事が帰ってこなかった。

  この時点でフィオレは警戒から緊急事態だと気づいた。

  車椅子の車輪を回し、今いたダーニックの部屋を飛び出した。まずやるべきことは自分の魔術礼装を取りに行き、防護手段を確保すること。

  ダーニックの部屋から魔術礼装がある自分の私室まで距離は約三十メートル。決して遠くはない距離だ。

  だが、しかし。しかし。しかし。しかし!

 

  ーーーなんでこんなに廊下が長く感じるんだろう?

 

「…っ!」

 

  ポォン! となる振り子の時計がやけに大きく聞こえる。

  喉がやけに乾く、廊下の小物の細部がやけに気になる。普段気にしないところが大きく見えてしまって集中が保たない。

  なんでこんなに心臓の音が大きく聞こえるのかも分からない。

  ただ、腕を動かす。力を入れて早く車輪を動かすことだけに力を入れた。

  私室の扉の前へと着き、急いで扉の解錠文を呟いた。

  扉が開かれ、室内へ入ろうとした時、ふと左側を見た。根拠はない、ただの安全確認だった。

 

  そうしてーーーこちらへ音も無く疾走する“白い少女”を見つけてしまった。

 

「閉鎖!!」

 

  扉を閉めると同時にフィオレは車椅子から転げ落ちた。驚きはあったが悲鳴をあげず時間を浪費することだけは避けれた。後はひたすら机の上にある魔術礼装を目指すだけ。腕を前へと伸ばす。

 

「ーーー開封」

 

  まだ数秒も経っていない。扉は開かれた。

  驚愕とともに振り返ると、白い少女の姿をフィオレは捉えた。

  白く薄く短い髪の毛、切り傷が残るあどけない顔立ち、少女が着るとは思えない男を惑わすボンテージスーツ、そして無感情なアイスブルーの瞳。

 

「貴女が、“黒”のアサシン…、ジャック・ザ・リッパー?」

 

「うんっ」

 

  とてもアサシン、サーヴァントとは思えない可愛らしい仕草で頷いた。だが、決して可憐とは言えない獲物を両手に握る。真っ赤な血が付いたメスを指の間に余すところなく握っていた。

 

「あなたは、“黒”のアーチャーのマスター…だよね? 確か、アーチャーはケイローン」

 

  こちらの情報まで筒抜なところに愕然とする。まさか真名まで知られているとは。こちらを確実に殺しにきていた。

 

「…既にここには聖杯はありません。 既に持ち出されてしまいました」

 

「うん、知っているよ。 “赤”の人達が持っていってしまったんでしょ?」

 

「知っていてここを襲ったのですか!?」

 

「…? だって、潰しやすいところから潰すのが普通でしょ」

 

  クルクルと器用にメスを回しながら、フィオレへと近づくアサシンの少女。フィオレは机にゆっくりと近づき、机の上にあったトランクケースへと手を伸ばし。

 

「あ、ダメだよ」

 

「きゃっ!」

 

  メスが投げられ、トランクケースへと突き刺さる。トランクケースの中にはフィオレの魔術礼装が入っていた、そしてアサシンはそれを見抜いていた。クスクスと笑いながら、アサシンはメスを掲げた。

 

「じゃあね、バイバイ」

 

 

 

 

 

「いや、まだバイバイには早い時間だよ」

 

 

 

 

 

私室の扉を貫き、槍の穂先がアサシンへと迫った。アサシンは突然の横槍に振り返りながら回避し、部屋の隅まで後退する。アサシンの後退とともに扉を蹴破って侵入してきたのは。

 

「君が“黒”のアサシンか」

 

  渋い顔をした“黒”のバーサーカーだった。

 

 

 




Q.一夫多妻についてどう思う?

A.
ヒッポメネス「人それぞれだと思うよ? 王族だとお妾さんがいるのは当たり前だったし、古代ギリシャなんて重婚はざらだったからねぇ。本人達が納得して幸せなら横から口を出すもんじゃないよね。
あ、でも。それで悲劇が勃発して死んだ英雄もいるから、女性関係は無頓着じゃないほうがいいかもね」

ジークフリート「……すまない」

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