不本意ながら奴隷を買うことになった《凍結》 作:こめぴ
完全に気分で書きました
文才ないのでお願いします
名前がぁ…
名前考えるの苦手だヨォ…
「今日からよろしくお願いします、ご主人様。」
俺の目に映るのはそういって深々と土下座をする少女。
顔は地面に向けているのでもちろん表情を見ることはできない。
(…さて、どうしようか…。)
深々と頭を下げるボロボロの少女を見ながらどうしてこうなったか思い出そうとしていた。
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俺はある男の付き人として階段を下へ下へと進んでいた。
明かりが壁についている蝋燭のみなのでかなり薄暗い。うっかりすると階段を踏み外して転んでしまいそうだ。階段を下りるのに比例して俺の気分もどんどん憂鬱になっていく。反対に俺のすこし前を歩く男は鼻歌でも歌いそうなほど上機嫌だ。まったくこっちの気もしらないで……。
少し行くと男が立ち止まった。どうやら到着したようだ。
男の前にあるのは頑丈そうな扉。その頑丈さからこの奥がどれだけやばい場所がよくわかる。はぁ…帰りたい…。
男が扉に向かってなにか話しかける。すると壁の一部がぱかっと開いた。どうやら扉を閉めたまま相手の顔を確認できるようになっているようだ。
でもさ、そういうのって普通目だけ開くもんじゃないの?
相手の顔がまるまる見えてるけど……。
男にもう一度視線を戻すと男が相手に向かって何か話しているのがみえる。俺はすこし後ろに離れたところで待っているので何を話しているかは分からないが、予想するに身分証明でもしているんだろう。聞くに今から行くところはそこそこ高い身分のやつじゃないといけない所らしいからな。
どうやら確認が終わったらしい。扉が重い音を立てて開いた。男がさっさと入っていくので慌てて俺もあとに続く。その時にちらっとどうみても裏の人間みたいなやつがいてさらに気分が下がったが、ここまできて渋っていてもしょうがない。
そう思うことにして男の後を続いて入った。
薄暗い。
まずそう感じた。
そこそこ広い場所のようだ。
奥行きは25mくらいはある。
人はあまり多くはないがそろって同じ方向を見ている。
その視線の先にはステージ、そしてその上には数人の若い女がいる。
年齢は見た感じでしかわからないが、ばらばらだ。
そいつらはそろって手、足に枷をつけられている。
ボロボロの布を体に巻いたような服を着ていて、ところどころ怪我をしてる奴もいる。
他の奴らはそいつらの体を舐め回すように見て何かを考えている。そろってみんな貴族なんだろう。服装からそう予想できる。
まあ、ここまでくれば俺が今いる場所だいたい予想がつくだろう。
そう、俺が今いるのは………
奴隷売り場だ。
ここらで自己紹介でもしておこう。
俺はジン・アルフォード。
ぼちぼち伯爵をやらせてもらっている。
自分で言うのもなんだが、かなり高スペックで高い身分の奴らがほとんど貴族の息子ということで貴族になるこの時代の中、珍しく自力でこの地位を勝ち取った。生まれが悪いというわけではない。貴族でないにしても、まあ普通の家だ。いろんな分野に手を出し、儲けて儲けて儲けまくって、ちょっとした貴族より金持ちになった。その頃になると貴族のパーティーのようなものにも招待されるようになり、王様とも面会した。そしてある日王様に呼び出されたかと思ったら、特例で爵位をもらった。
俺のこれまでをざっくり話すとこんな所だろうか。
話が逸れた。
そんな俺がなぜこんな所にいるか。
そもそも俺は奴隷には興味ない。
別に人手も足りてないわけじゃない。
金持ちになって家もでかくなると自分だけじゃままならないことも出てくるから執事やメイドも何人か雇っている。
そいつらとも結構長い付き合いになる。
普通なら奴隷を買えるほど金を持ってる貴族なら執事やメイドがいるし、となると奴隷を買う奴は大抵ドSか、性欲のはけ口にする。
俺はそんな変態ではないので奴隷はいらないんだが悲しいかな、人付き合いというものだ。
こいつは親がこの国の裏の人間とかにコネがあり、気にくわないやつを親に頼んで潰しているやつなのだ。親も確かかなりの親バカだったしな。だからほとんどみんなこいつと付き合うときはかなり気を使っている。
人付き合いで奴隷売場?とか思うだろう。
もちろん普通の奴はこんなとこに付き合わせない。
だが残念なことにこの目の前で興奮して汗をまき散らしている豚は所謂キチガイなのだ。…絶対本人には言えないが。
そんなキチガイでも、親に甘やかされまくったやつでも、俺より確実に劣っていても結果的に力があるやつが絶対なのだ。……むちゃくちゃくやしいけど。
この男の爵位は候爵、俺の一個上だな。名前は……まあいいか。
なにやら平民から貴族になった俺に興味を持ったらしくすこし前から絡むようになっていた。どうせ興味を持たれるならもっとまともなやつがよかった。
いままでも今回のようにいやいやいろんな所に連れ回されることがあったのだが、奴隷売場はさすがに予想外だった。どうやらこいつはドSらしく、それ専用の奴隷もすでに何人か持っているようだ。
さすがに断ろうとしたが、噂を聞くにこいつはかなりわがままで、自分の思い通りにならないとかなりやばいことになるらしい。埋められたり沈められたり。
それを噂程度ではあるが聞いていた俺はしぶしぶ了承した。俺も我が身が大事だからな。
「おーい。」
声をかけられ、すこし遅れて反応する。
どうやら10分ほど経っていたようだ。
声をかけたのは侯爵、その傍らには20歳くらいで長い黒髪の女性がいた。先ほどステージの上で売られていた女だ。
「もうお選びになったんですか。」
「そうなんだよ〜。なんかびびってきちゃってね〜。速攻で買っちゃった!いやー今日の夜が楽しみだよ!どんな声で泣くのかな〜。」
それを聞いて買われた奴隷であろう女が顔を青くしてガタガタ震えだした。どうやら奴隷にも独自のネットワークがあるようで、どいつがやばいとか、あいつのとこに行ったら終わりとか噂されるらしい。俺も聞いただけだが。
この反応から見るに奴隷たちの間でもこいつは相当危険視されているんだろう。
あーあーかわいそうに。でもすまないね、俺にはどうすることをできんのだよ。
「ほらー。ジンも買えよー。」
「いや、自分は……。」
「…え?なに、買わないの?」
すこし機嫌が悪そうに俺を睨む。そんな奴隷なんて簡単に買わせるようなものでもないだろうに…。だがやはり自分の身はかわいいもので、
「…わかりました。選んできます。」
こう折れるしかなかった。
さて、買うことになってしまった。どうせ買うならあまり損はしないやつがいいな。ていうかここ女しかいないのかよ……。男がいたらそいつにするのに……。力仕事とか任せられるしさ。やばい。ここの空気に当てられたのかだいぶ俺も考えることがやばくなってきてる。さっさと選んで買おう。
一応言っておくが、俺は買っても変態チックなことはしない。そういうのは別のところでやってくれ。
なんとなくステージ上の奴隷達を眺めていると一番縁にいたやつが目に入った。
15歳くらいだろうか、この中では一番若く見える。傷もひどい。たぶんこれも彼女らの中で一番ひどいんじゃないだろうか。長い黒髪は荒れてて長さもばらばらだった。
きっと無理矢理切られたりでもしたんだろう。
顔立ちは年相応で幼いが、整っている方だと思う。きっと将来は美人になるだろう。……傷がなかったらの話だが。
だが俺はあいつの目に一番興味を持った。
まるで底が見えないくらい深い闇。そんな目をしていた。きっと何人もの『ご主人様』のもとを転々としたのだろう。その目からは彼女の悲惨な人生が容易に想像できた。
「よし、あいつにするか……。」
結局俺は暗い目をした少女に決めた。決してロリコンとかではない。傷跡とかのせいか値段も他の奴らよりだいぶ安かったのでちょうどよかった。……いよいよやばくなってきたかな。
「おい。」
店員に声をかける。
「なんでしょう?何なりとお申し付けください!」
こいつはこの雰囲気に合わないやけに明るい声で対応した。それが俺の少し不快にさせる。
「あの一番端のやつをくれ。」
「…あいつでいいんですか?もっといいのがいると思いますが。」
「俺がいいって言ってるんだ。いいから、はやく。」
正直言ってはやくこの空間から立ち去りたい。
「おら!さっさと歩け!」
店員があいつをすこし強引に連れてくる。
普通ならすこし嫌そうな顔をするんだろうが、あいつの表情にはなんの変化もない。
おそらくこの扱いには慣れてしまったんだろう。
「どーぞ!ただこいつ反応がむちゃくちゃ鈍くてご期待に添えるかわかりませんが……。」
「そのへんはどーでもいい。」
それだけ言って俺は奴隷と歩き出した。
はいそこ。
名前がクソダセェとか言わない!
これが俺の精一杯だ!
これからも気ままにがんばってみます。