不本意ながら奴隷を買うことになった《凍結》   作:こめぴ

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第13話「給料日」

月日が流れるのは早いもので私が雇われてから一ヶ月が経とうとしています。

屋敷の皆さんも私に慣れましたし、わたしも皆さんに慣れることができました。

それまでの私はなんとかみなさんの役に立とうと仕事に取り組みました。

 

料理もある程度はできるようになりました。さすがにメアさんやほかのメイドの方々には負けますが。

なんなんでしょうあの人たちは。なぜ同じ料理、同じ方法で作っているのにあんなに味に差が出るのでしょう。

メアさんに聞いてみたところ

 

「愛情よ?」

 

とウインクをされました。

ちくしょうかわいい。

 

あとはご飯です。ちゃんとみなさんと同じものが食べれるようになりました。マッド先生は慣れるのが早すぎると驚いていました。実際私も驚きです。成長期がうんたらいっていましたが、よくわかりません。慣れとは怖いもので初めて食べだときあんなに感動したお肉もいまではその美味しさが当たり前になりつつあります。

 

ほかには……そうですね、本をたくさん読みました。

仕事を覚えるために家事の本もそうですが、ジン様やバーリルさんに勧められて物語も読むようになりました。

ところどころ奴隷の私には理解しかねる描写もありますが、それを除けばとても楽しめました。

もう仕事を覚えるための手段ではなく、私の趣味と言えるものになっています。

物語を読むたびにその世界が私の中に入ってきて、私の世界が広がるような感覚がします。

それが楽しいのです。

 

お風呂も気持ちいいです。もう一人で入れるんですが、時々メアさんが突撃してきます。

なんだか初めて会った時の印象が嘘みたいです。意外とめあさんは子供っぽいところが多い。この一ヶ月でわかったことです。

 

こんな感じで私はこの1ヶ月近く今までは考えられないほど幸せな日々を過ごしています。仕事は厳しいですが。

これがもしかして夢だったらどうしよう。目が覚めてあの冷たい地下牢に戻されたらどうしよう。

そんなことを何度考えたでしょうか。

 

最初の頃は驚きの連続でしたが、だんだんとそんなこともなくなり、当たり前の日常になってきました。

そんな最近のアイラです。

 

 

 

ある日私たちはある部屋に集められました。

どうやら屋敷のお手伝い全員集まっているようです。

意外と少ないんですね。ギリギリの人数しか雇わないというのはどうやら本当のことのようです。

心なしかみなさんそわそわしています。これから何が起こるのでしょうか。

 

 

ジン様が前に立ち、みなさんの視線が集まります。

 

「みんなこの一ヶ月間よく働いてくれた。すごい助かってる。さて、そんなみんなにお楽しみの時間だ。

これのために働いているやつもいるだろう。」

 

そこまで話した途端みなさんの顔が3割増しで明るくなった気がします。なかには何やらニヤニヤしている人もいます。

みなさん何が渡されるか知っているんでしょうか。

 

「さあ、給料の時間だ。

一人ずつ取りに来い。」

 

そういうとジン様の前に行列ができました。

給料?なんでしょう。

 

「給料とはなんですか?」

 

ちょうど近くにいたメアさんに聞いてみました。

 

「そっかアイラちゃんは初めてか。給料っていうのは一ヶ月働いた報酬であるお金のこと。」

なるほどお金ですか。だからみんなあんなに喜んでいるんですね。

 

一人一人もらって中身を確認してはニヤニヤしています。

メイドや執事がお金を見てニヤニヤしているのは……なんていうか……引きます。

 

「あ、私の番ね。じゃあねアイラちゃん。」

 

そういってメアさんも受け取りに行きました。

 

……スキップ!?あのメアさんがスキップしています。

やはりどんな人でもお金をもらうのは嬉しいことなんですね。

 

そのままほかのメイドさんと集まって何に使うのか話しています。

バーリルさんは大したことないみたいに懐にしまいましたが、嬉しそうなのが隠せていません。

 

 

「最後はアイラか。慣れないのによく頑張ってくれたな。ありがとう。お疲れ様。一応見習い扱いだから他より少ないけど我慢してくれ。」

 

もらったお金をじっと見てみます。

……ふむ。あまり嬉しいという気持ちは湧いてきませんね。というかもらったところで使い道もありませんし。

本で読んだのでお金の使い方はわかるんですが、どうも欲しいものはないです。あえて言うなら本ですが、それなら書斎にこれでもかというほどありますし。

と、いうわけで

 

「どうぞ、ジン様。」

 

「…だろうね。そういうと思ってたよ。こういうのはお前はいっつも断ってたからな。」

 

そうでしょうか。前はともかく最近は渋々ですが受け取るようになったと思いますが。

 

「俺からの答えはいつも通りNOだ。自分で使えばいい。自分で稼いだお金なんだから。」

 

「と言われましても、使い道がないのです。」

 

「本は?好きだろう。」

 

「書斎ので事足りています。」

 

「……なら何か食べ物に使ったらどうだ?」

 

「それもいつものご飯で満足です。」

 

「温泉はどうだ!」

 

「たしかまだ、奴隷お断りっていうの解除されてませんよね?」

 

ご主人様も往生際が悪いです。あげると言っているんだから素直にもらってくれればいいのですが。

 

「…とにかくそれは受け取れない。使い道がわからないならメアとかにでも聞いてみろ。」

 

「……はぁ、わかりました。」

 

ジン様は意外と頑固。新しい発見です。

 

 

 

_________________

 

「メアさん。」

 

「どうしたの?アイラちゃん。」

 

まずはじめに聞きに行ったのはメアさんでした。一番話しやすいし、まあ、妥当な判断だと思います。

 

「メアさんは給料なにに使うんですか?」

 

メアさんは一瞬不思議そうな顔をしましたが、すぐに納得した表情になりました。

まさかこの質問だけでなんで聞いたか察したのでしょうか。

メアさん恐るべし、です。

 

「私は……半分は貯金ね。いつまでこの仕事やれるかわかんないし。やめたあとの生活のための貯金かしら。」

 

さすがメアさん。先のことまで考えるできる女です。

 

「もう半分は?」

 

「もう半分は、美味しいものとか、服とか、まあ自分の私物ね。他は……あ!珍しい調理器具とか!」

 

「調理器具?」

 

「中華鍋とか釜とかあったでしょ?あれ私が買ったの。料理が上達するのが楽しくてね。もっとたくさんの種類作りたくて買ったの。」

 

まさかさらに上を目指していたなんて……。これは追いつけそうにありません。

 

メアさんの話を総括すると趣味のものですね。

やはり趣味のない私には参考にはならなさそうですね。

 

「あ!お金の使い道ないなら遊びに行ってみたら?」

 

「遊び?」

 

 

 

_________________

 

次はバーリルさんです。この人は三番目くらいに話しやすい人です。

え?二番目?二番目はジン様です。やっぱり同性の方が話しやすいのです。

 

 

「バーリルさん。」

 

「ん?なんかようか?」

 

「給料の使い道教えてください。」

 

「俺の場合は……いや、俺もないな。たまに友達と遊びに行ったり飲みに行ったりするくらいだ。」

 

バーリルさんもないんですか。意外というか納得というか。

 

「おまえも遊びに行ったらどうだ?メアとか。」

 

 

「メアさんはジン様といったらどうかって…」

 

「ジン様か…。いいんじゃないか?さそってみろよ」

 

なんでもない風に言ってますが目線が厳しくなってますよ?ジン様大好きか。

 

「誘う……誘う……」

 

できる気がしませんが…やってみます……。




後半むちゃくちゃ適当ですいません……

でも忙しくて……
でもいいとこまでできたからあげたくて……
こうなりました

あとで修正するかも。結構大幅に
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