不本意ながら奴隷を買うことになった《凍結》 作:こめぴ
それはさておき本編です。
「ジン様、お見えになりました。」
メアが仕事部屋に入ってきて俺にそう伝えた。今仕事部屋には俺、バーリル、メアだけだ。
「ああ、わかった。」
思ったより早かったな。おそらく知らされてからそのまま来たんだろう。
「アイラ、今から俺の仕事部屋まで来い。」
アイラは今自分の部屋にいるはずだ。アイラの部屋に放送をし、ここに呼び出した。
廊下ではドタドタと音が聞こえる。まだアイラを呼んで1分と経ってないから別のやつだろう。いやはや予想以上にかなりお怒りのようだ。これはかなりいろいろ言われるかな?
バタンと扉が勢いよく開けられる。その開けた張本人はツカツカと俺の前まで来て
「ジン様!どういうおつもりですか!」
と叫びながら机に思いっきり手を叩きつけた。
その顔にはもちろん怒りの表情も現れているが、それに劣らず困惑の表情も含まれている。
「まあまあそんなに怒るなよ。とりあえず落ち着け
エディス。」
今回俺がやったこと。それはかなり簡単で、ただ単にエディスを買い取っただけだ。エディスの主人もそれほどエディスのことを気に入っているわけでもなかったからちょうど良かった。まあそれはもともと予想していた。エディスは30歳近いのだ。少々失礼だが老け始める年齢だ。
性欲を満たすためくらいにしか使われない女の奴隷にとってそれは致命的だ。おそらくもうそろそろ買い換えようとしていたんだろう。エディスはそれほど値段もしなかった。
「今日、ご主人様に呼び出されたかと思ったら、仕事場所が変わったと言われました。それ自体はよくあるので気にしませんでしたが、場所がジン様でした。」
だろうな俺がそう頼んだんだし。
「ジン様、正直に言ってください。私を買いましたか?」
「ああ、買った。」
俺は悪びれもなくそう言い放った。それを聞いた瞬間エディスの顔が怒りで歪んだ。
「まず最初に言っておきたい。これは俺の独断だ。アイラに頼まれたわけじゃない。」
それを聞いてますます顔を歪ませた。
「どうしてですか!私あのとき言いましたよね!?助けはいらないと!これは罰だから放っておいて欲しいと!どうして助けたんですか!?私に同情でもしましたか!?」
おいおい……。貴族に奴隷がそんな口を聞くとか……。いや、俺は気にしないが。かなり怒り心頭のようだ。
もともとエディスにとってもアイラが助けたいと言っているだけで、俺が干渉してくることは予想していなかったに違いない。あの時も俺は飽くまで見物人のような立場だったしな。アイラも諦めたように見えたのだろう。だからエディスはあの時安心したような顔をしたのだろう。
だがそれはすぐに裏切られた。あのパーティーからそれほど日にちは経っていない。
エディスの言葉からは少し約束を破ったなという風にも聞こえるのだが、俺から言わせるとそれはお門違いもいいところ。卑怯な言い方になるがそんな約束一度も口にした覚えはないし、エディスがただ勝手に期待しただけだ。
むしろアイラを思ってやっているんだからアイラのことは任せろという俺の言葉通りの行動だしな。
「同情?そんなものしてない。これはお前のためにやったんじゃない。アイラのためでもない。他でもない俺のためだ。」
エディスの顔がへ?とわけがわからないという顔になる。こんなこと言うのもなんだが、かなりのアホヅラだ。
「俺がアイラが苦しむのを見たくないから、元気になった姿が見たいからやっただけだ。」
「そんなの……っ!」
「失礼します。何かご用でしょうか。」
そこにアイラが入ってきた。
「リーナ……?」
「……え?お母さん?」
「おおアイラ。来てくれたか。」
アイラは頭にクエスチョンマークをいくつも浮かべている。それもそうか。もうしばらく会えないだろうと思っていた相手が目の前にいて、しかも自分のご主人様に詰め寄っているんだから。
「リーナを呼んで誤魔化そうって言ったてそうはいきません!奴隷で居続けるのがわたりの罰といったではないですか!助ける必要はありません!」
「……助ける?ジン様、何かなさったんですか?」
「バーリル、メア、説明してやれ。」
バーリルとメアはアイラに説明をし出した。どんどんアイラの顔が驚愕した顔になっていった。
「ジン様……どういうことですか?私は何も聞いておりませんが……」
「そりゃそうだ。言ってないからな。」
「なぜですか?私はお母さんが罰と言ったから……」
「その罰ってのはエディスの都合だろ?もうちょっとアイラはわがまま言えばよかったんだよ。娘なんだからさ。」
「ですが、今回のはジン様の独断でしょう?」
「まあそうなんだがな……。もういい。エディス、そんなに罪を償いたいのか?」
「もちろんです。だから奴隷に戻してください。」
「そうか。ならこれからはアイラと関わることで罪を償え。」
「……は?」
「親にとって子供と関わらないことはかなりの罪だ。せっかくこのままいけば関われるのにあえて娘から距離をとろうとするのか?これ以上罪を重ねるのか?アイラもそれは望まないだろう?」
「……もちろんです。」
「っ!」
「ならこれからはアイラと時間を取り戻していけ。それがアイラへの罪をかなり軽くしてくれるさ。」
エディスは俯いてしまった。おそらくこれまで奴隷としてやっていけたのは罪を償っているからという意識があってのことだろう。それをいきなり変えろと言われてもそう易々とできるものではない。
正直自分でも思うのだがこの理由はかなり無理矢理だ。これで納得してくれるかはほとんど賭けだ。
「……たしかに、ジン様の言うことも一理ありますね。」
「じゃあ……」
「はい、これから宜しくお願いします。」
なんかめちゃくちゃですね。
これはリアルで俺の精神状態が不安定だったからですね。なのになぜ投稿したかというと、謎の投稿しなければという使命感が働きまして……。
あと救う方法が普通すぎてえ?となった読者様もおおいのではないでしょうか。
言い訳をさせてもらいますと、ぶっちゃけこの設定で思いつくのはこれが限界です。
御視聴ありがとうございました。
コメント、評価まってます。