不本意ながら奴隷を買うことになった《凍結》 作:こめぴ
まあ、そんなことになれば日刊ランキングも落ちるわけで。そうなると見る人も少なくなり更に落ちるというこの悪循環!なんとか止めなければ!
それに最近コメント見るのも怖いんですよね。いや、もらえるのはありがたいんですけど。
なんかダメだしくらうんじゃないかと。いや、アドバイスはありがたいんですよ?でも私のハートがね?
頑張って耐えますけどね!
では本編どうぞ、
雪で遊んだ翌日である。
昨日は俺としたことがちゃっかりあの騒ぎに参加してしまった。年甲斐もなくはしゃいでしまったことを恥ずかしく思ったのはいうまでもない。
枕に顔を埋めて足をバタバタするレベルだった。
まあ、アイラもみんなも楽しんでいたからやってよかったとは思うけどな。
だが、ここで一つ問題が生じてしまった。
アイラが熱を出してしまったのだ。
俺がそれに気づいたのは廊下でアイラと会った時だった。
今日はアイラは当番でご飯は一緒に食べなかったからその時はわからなかった。だが廊下で遠くから歩いてくるアイラを見た時、違和感に襲われた。明らかに様子がおかしい。フラフラと足取りがおぼついていなかった。
慌ててアイラの元に向かうが、アイラは何も反応しなかった。アイラは普段、俺が近づくと絶対に礼をするのだ。それをしないということはなにかあったに違いない。アイラを見てみると顔も真っ赤なりんごのように赤く、ぼーっとしていて目の焦点が合っていないのではないかと感じた。
それに、俺のことに気づいていないのかそのまま俺の横を通り過ぎようとしている。
もしかして意識ないんじゃないか?
そう思った俺はアイラの目の前で手を振ってみた。
「おーい、アイラ?大丈夫か?」
「ジ、ジン様。すいません、ぼーっとしていて。」
やはり俺に気がついていなかったらしく明らかに驚いていた。
「大丈夫か?どこか悪いのか?」
「大丈夫です。多分寝不足か何かです。では……あっ」
「おっと…」
そう言って歩き出すが、やはり足取りはおぼつかず、つまずいて転びそうになってしまうが、なんとか支えることができて転ぶのを防げた。
「全然大丈夫じゃないじゃないか。熱でもあるんじゃないか?」
「だ、大丈夫ですから……」
なんてアイラは言っているが明らかに大丈夫じゃない。力の入っていない手で俺の手をどかそうとするが、それを無視してアイラの額に手を当てる。
「あっつ!思いっきり熱あるじゃないか!」
アイラの額は火のように熱かった。こちらが火傷するんじゃないかと思うほどだ。
「なんで言わない?」
「…これくらい昔はよくありましたから。」
だろうな。こんな傷跡を残す主人だ。アイラが熱だろうがなんだろうが御構い無しだったんだろう。そのせいでアイラには熱の時は休むという概念がなかったんだ。
「 はぁ。何度も言っているだろう。ここはもうお前が前いた場所じゃない。辛かったら言ってくれればいいんだよ。……説教は後だ。医務室行くぞ。」
ことあるごとにこのようなことを言っているが、俺たちの気持ちはアイラに届いてなかったのかとすこし悲しくなる。そう簡単に変えられることじゃないということは重々承知しているが、やはりすこし落胆してしまう。
なにやらアイラが言っているが無視だ。なんとしてでも医務室へ連れて行く。
やはりこんなフラフラしてるやつを歩かせるのは気がひけるので抱きかかえる。所謂お姫様抱っこというやつだ。
アイラはなすがまま俺に抱きかかえられたまま医務室にむかった。
「あぁ、熱ですね。薬を飲んで寝ていればすぐに治りますよ。」
マラードはアイラの熱を測ってそういった。やはり熱だったか。だいたいただの熱だと予想はしていたが、もしもっとひどい病気だったらどうしようとかそういう考えが頭の片隅にはあったわけで、改めて熱と言われると安心してしまう。それで安心するのもどうかと思うが。
すこし調子に乗りすぎたかもしれない。アイラのことを考えれば熱になるかもなんてわかったはずなのに。アイラ自身あんな寒いとこのに長時間いたことがあるはずがないのだ。なら、そんなアイラが急に雪で遊んだりなんかしたら体を壊すことは自明の理じゃないか。
「ありがとう。で、薬は今あるのか?」
「運悪く切らしておりまして……。あ、私が自分で作ったものなら……「結構だ。」そうですか…」
俺に即答されてマラードはシュンと目に見えて落ち込んでしまった。少し悪いことをしたかなと思いはしたが、まあマラードだし、実際どんな薬なのかわかったもんじゃないし、それにマラードだし俺の答えを変えるつもりはない。
「じゃあ薬は誰かに買いに行かせよう。アイラは……」
改めてアイラの方を向くと相変わらず真っ赤な顔で遠くを見つめていた。
これは重症そうだ。
「アイラはさっさと寝させよう。」
ただいまアイラの部屋まで移動中だ。アイラは今俺の背中の上にいる。抱っこよりおんぶの方が安定するかと思いこの形にした。今回はアイラの意識が朦朧としていたのでそんなに抵抗を受けることはなかった。
「ジン様。」
「バーリルじゃないか。なんだ?」
「アイラの調子はどうですか?」
あれ?俺言ったっけ?まあ、メアとかマラードが言ったんだろう。
「まあ、見ての通りだよ。あまり良くない。今日はもう休ませようかと思ってね。」
「それがいいかと思います。あとジン様、私から一つ提案があるのですが。」
「なんだ?」
「アイラの看病、ジン様がやるのはどうでしょう。」
「俺が?いや、俺は仕事があるし「仕事はもうやっておきました。」……。それに看病なんて経験ないし「ただそばにいてあげればいいだけで、経験なんていりません。」……」
ていうかバーリルまた俺の仕事やったのか。
そういった意味も込めてバーリルをすこし睨むと、向こうは何食わぬ顔でこちらを見ている。
まあ、今回は俺のためを思っての行動だから許すとしますかね。
「わかった……。俺がやr「ちょっと待ってください!」いつからいたんだエディス!」
俺の声を遮って入ってきたのはエディスだった。本当にいつからいたんだ?
「私に看病させてください!母である私がするべきです!」
「まあ、確かにそうだが……」
「お前はダメだ。」
「なんでですかバーリルさん!」
「お前アイラをストーキングするために仕事結構他の奴に押し付けてるだろ。」
「ストーキングとは人聞きの悪い。見守ってるんです。」
「事実なんだな?」
え、なにそれ。初耳なんだが。エディスはアイラをストーキングしてるのか?すこし暴走しすぎじゃないだろうか。
「そ、それは……。止むを得ずといいますか……。」
「そうなのか?」
「ええ。だからそういうことは仕事を終えてから言え。ほら、いくぞ。」
「そ、そんな!後生!後生ですから!ジン様!なんとか言ってください!」
「まあ、確かに今回はバーリルが正しいしな。」
「ほら、わかったらいくぞ。ジン様。アイラのことよろしくお願いします。」
「そんなぁぁあああああ!」
そういってエディスはバーリルに襟を掴まれ引きずられていった。病人がいるのにそんな大きな声を出すなんてなにを考えているんだか。
さて、アイラを運ばないとな。