ラブライブ! 若虎と女神たちの物語   作:截流

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どうも、截流です。

最近は創作意欲が湧かず、思うようにうまく話がまとまらずに投稿までかなりの時間をかけてしまいました!

そんなスランプの中で必死に書き上げたものなので、何とかうまく取り繕いましたがまだまだ粗が残ってしまってるかもしれませんが温かい目で見守ってくだされば最高です!



それではどうぞお楽しみください!!


15話 センターは誰だ!?

「ここはやっぱり歌とダンスで決着をつけようじゃない!!」

 

アイドル研究部の部長にしてμ'sの新メンバーである矢澤にこはマイクを片手に穂乃果や志郎たち8人の前で音頭を取った。

 

「決着?」

 

「みんなで得点を競うつもりかにゃ?」

 

ことりと凛がにこに質問する。

 

「その通り!歌とダンスが一番上手い者がセンター!どう?これなら文句ないでしょ?」

 

「でも、私カラオケは・・・。」

 

「私も特に歌う気はしないわ。」

 

海未と真姫は乗り気でない様子だがにこはそれを鼻で笑い、

 

「なら歌わなくて結構!リーダーの権利が消失するだけだから!」

 

と二人を挑発した。

 

「なあ部長、一つ質問いいか?」

 

志郎が挙手してにこに質問した。

 

「なによ志郎、なんか分かんないことでもあんの?」

 

「なんでセンター争いにメンバーじゃない俺たちが呼び出されたんだ?」

 

事の発端は十数分前にさかのぼる・・・。

 

μ'sは新しいPVの撮影に向けて、生徒会の副会長から全校に向けた取材を受けていたのだが、μ'sの普段の様子を見た希のある言葉がことが始まるきっかけとなったのだ。

 

「うち前から思ってたんやけど、穂乃果ちゃんってどうしてμ'sのリーダーなん?」

 

その言葉をきっかけに、部室で緊急会議が開かれたのだ。議題はもちろん「μ'sのリーダーには誰が一番ふさわしいか?」である。

 

リーダーを決めるのは組織のその後の動きを左右するほど重要であることもあって会議は難航した。しかし埒が明かないと思ったにこにより、急きょ「μ'sのリーダー決定戦」が開幕することとなった。

 

 

 

「と、いうわけであんた達には公平なジャッジを取ってもらおうと思ったから呼んだのよ!」

 

「なるほど。まあ、それなら納得いくな。」

 

「確かにリーダーを明確に決めるのは大事だな。俺なんか当主として認められるのにどれだけ苦労したか・・・、ブツブツ・・・。」

 

「し、志郎くん?なんか顔色が悪いよ?」

 

穂乃果が急にどんよりとした雰囲気を纏った志郎の身を案じた。

 

「あ、ああ気にするな。たまにこいつこうなるんだよ。すぐに元通りになるから心配いらんぞ。」

 

と、幸雄が穂乃果に言った。そんなやり取りが繰り広げられていた中で、

 

「くっくっく・・・。こんな事もあろうかと高得点の出やすい曲のピックアップは完了してるのよ・・・。これでリーダーの座は確実に・・・!」

 

にこはメモ帳を見ながらにやにや笑っていたが、

 

(矢澤パイセン・・・、ありゃ十中八九ろくでもないことを考えているな・・・。まあ、どうせくだらない小細工だろうからどうでもいいけどな。)

 

と思いながら幸雄は不気味に笑うにこを見ていた。

 

「さあ!始めるわよ!!」

 

 

そしてカラオケが始まってから数十分後・・・。

 

「ふう。恥ずかしかったです・・・。」

 

「「「「わあー!!」」」」

 

最後に歌い終わったのは海未だった。ちなみに得点は93点という高得点を叩きだした。ちなみに1位は真姫の96点で、2位は花陽の94点である。

 

「前から思っていたが、海未の歌声もなかなかのもんだよな。」

 

「ああ、メンバーの中ではかなりのもんだな。」

 

志郎と幸雄は海未の歌声を絶賛した。

 

「海未ちゃんが93点だから…、これでみんな90点越えだね!」

 

ことりがみんなの得点をノートにまとめながら言った。にこは自分の予想が大きく外れる結果になったからか、苦々しさと驚きを合わせたような表情で、

 

「化け物か…!」

 

と呟いた。

 

「ねぇ、志郎くん達は歌わないの?」

 

「はぁ?」

 

穂乃果が志郎に尋ねた。

 

「だって志郎くんと幸雄くんってばさっきからずっと私たちの歌を聞いてばかりだから退屈じゃないかなって思ってさ。」

 

「いや、あくまでもこれはお前らのセンターを決めるためのものであって俺たちが歌う必要はないだろう?」

 

「そーそー、俺たちがしゃしゃり出る必要なんてないっしょ。」

 

志郎と幸雄は消極的に答える。すると穂乃果はニヤリと笑い、

 

「あれー?志郎くんたち歌わないの〜?」

 

と二人をいつも弄られている分の仕返しを兼ねて煽ってみた。

 

「あ?」

 

穂乃果の煽りに志郎が食いついた。それを見て穂乃果がさらに続ける。

 

「だってせっかくカラオケに来たんだし歌わないと!ひょっとして志郎くんたち、私たちに『負ける』のが怖いのかな?」

 

「…ほう?」

 

穂乃果の最後の言葉を聞いた瞬間、志郎の目が鋭く光ったような感じがした。

 

「俺たちが『負ける』のを怖がってる…と言ったな?」

 

志郎が殺気立った表情で立ち上がりながら言った。

 

「俺たちも舐められたものだな志郎…。」

 

志郎に続いて幸雄も立ち上がった。

 

「あれ?ふ、二人とも…?」

 

二人の反応が予想外だったのか穂乃果の声は震えていた。それは無理もない話だった。なぜなら二人とも高校生とは思えない、というより睨むだけで誰もが逃げ出しそうな殺気を放っているのだから。恐らくかつて戦国武将として生きた二人にとっては穂乃果の放った『負けるのが怖い』というのは禁句だったのだろう。武士ならば臆病者呼ばわりされて怒らない者はいないのだ。

 

「ちょっと穂乃果!なぜ二人を怒らせたのですか!」

 

「だって二人が歌うの聞いてみたかったし、いつもからかわれてるからその仕返しにって…。」

 

「そこまで俺たちの実力を試したいか…!ならば…。」

 

「「俺たちの歌を聞けえええええええええ!!!」」

 

こうして二人によるマイク独占タイムが始まった。余談であるが穂乃果は後に「あの二人の前で『負けるのが怖い』と言った言葉を使うのはやめよう」と心に決めたらしい。

 

 

 

 

「くそ・・・。あいつらに勝てなかった・・・!」

 

「まあ、場数を踏んでるあいつらに勝とうってこと自体無謀だったんだよ。」

 

結局志郎たちは、志郎が85点、幸雄が88点という結果に終わった。

 

そしてカラオケを終えて穂乃果たちはゲームセンターに来ていた。

 

「次はダンス!今度は歌の時みたいに甘くはないわよ!使用するのはこのマシン、『アポカリプスモードエキストラ』よ!!」

 

「ほーん、なるほどね。ダンスの勝負ってどうするのかと思ってたがそう来たか。」

 

「確かにダンスっていうのはセンスの問題もあるから審判には公平性が欠けると思っていたが、ダンスゲームならその辺の問題は解決できるな・・・。そらっ、ここでフルコンだ!」

 

「そう!これなら公平に・・・ってあんたらは何してんのよ!!」

 

にこがルールを説明してる傍らで志郎と幸雄はアーケードゲーム『戦国大戦』に熱中していた。

 

「何って、公平な勝負が出来るなら俺らいらねえだろ?志郎も相変わらず『万死一生』から『火門の陣』、そして増援家宝のフルコン好きだなあ。ほい、『表裏比興の鬼謀』を二度がけっと。」

 

「幸雄の言う通りだな・・・ってオイ!ただでさえキツイのに二度がけはやめろォ!!」

 

「志郎先輩たち、なんかすごい白熱してるね真姫ちゃん。」

 

「どうして男子ってあそこまでゲームで盛り上がれるのかしらね。少しイミワカンナイ。」

 

「二人とも実力が拮抗してますね・・・。志郎、劣勢だからと言って諦めてはいけませんよ!幸雄も優勢になったからって油断してはいけません!」

 

「志郎くんも幸雄くんも頑張れー!」

 

白熱する志郎たちを見て花陽と真姫は少し引き気味になっており、海未は二人の試合を熱心に観戦、穂乃果に至っては二人の応援をしていた。

 

(このギャラリーうるせえ・・・。)

 

(応援してくれるのは結構だが流石にやかましい・・・。)

 

志郎と幸雄は試合に熱中しつつ、心中ではかなりげんなりしていた。

 

「だから緊張感持てって言ってるでしょ!!」

 

にこはそんなメンバーたちに業を煮やして声を上げた。

 

「凛は運動は得意だけど、ダンスはちょっと苦手だからなあ。」

 

「これ、どうやるんだろう・・・。」

 

(プレイ経験ゼロの素人が挑んでまともな点数が出るわけないわ。くくっ、カラオケの時は焦ったけどこれなら・・・!)

 

困惑する凛と花陽を見てにこは勝利を確信したが・・・。

 

「「「すごーい!!」」」

 

ダンスゲームの筐体の方から穂乃果たちの歓声が聞こえたので振り返ってみると、

 

「なんかできちゃったー。」

 

そう言って高得点を叩きだした凛の姿があった。

 

「・・・え?」

 

にこはその様子を見て呆然としていた。運動神経が優れているとはいえ、ダンスが苦手でプレイ経験のない素人同然である凛が高得点を叩きだしたのだから無理もない話である。

 

「おーおー、こりゃさっきから目論見が崩れまくりですな矢澤パイセン。もっともその目論見も漫画に出てくるチーズばりに穴だらけのガバガバ構想なんすけどね。」

 

志郎との対戦を終えた幸雄が笑いながらにこの肩を叩く。

 

「しかし凛はすごいな。ダンスが苦手と言った割には最高ランクを叩きだしてるじゃないか。」

 

「凛ちゃんすごくかっこよかったよ!」

 

「えへへ・・・。先輩もかよちんもそこまで褒められると照れるにゃあ・・・。あ、志郎先輩と幸雄先輩はどっちが勝ったんですか?」

 

志郎と花陽に褒められた凛は照れ隠しに志郎と幸雄の対戦の勝敗を聞いた。

 

「俺の負けだよ。流石は幸雄と言ったところだよ。」

 

「志郎の攻めはちっとばかし単純すぎんのよ。まあ、筋は悪くないがね。」

 

「ねえ、志郎くんたちもこれやってみない?」

 

ことりが志郎たちを誘った。

 

「俺たちが?」

 

幸雄は戸惑い気味だったが、

 

「ほう、その挑戦受けて立とうじゃないか!さっきのカラオケの雪辱を果たさせてもらおうか!!」

 

志郎はさっきのカラオケで最下位だったので挽回するつもりなのかやる気満々であった。

 

「どれ、曲はそうだな・・・。これにしよう。」

 

「はあ!?あんた正気なの!??」

 

志郎がプレイ曲を選択をしたとき、にこは志郎が選択した曲を見て思わず大声を上げた。

 

「いきなり大きな声出さないでよにこ先輩・・・。別に誰がどんな曲をやってもその人の勝手でしょ?」

 

「分かってないわね真姫!あいつが選んだのはこのゲームの中でも一番難しい曲なのよ!しかもそれを一番高い難易度の『EXPERT』でやろうってのよ!?」

 

「そんな難しい曲を選んで大丈夫なのですか志郎?」

 

海未は志郎を心配するが、

 

「このゲームをやるのは初めてだが心配には及ばん。雪辱を果たすにはこれくらいはせんとな。それに個人的にも立ちはだかる壁は高いほど燃えるものだろう・・・!」

 

志郎は不敵な顔で応えた。その時の志郎の表情はまさに戦に臨む、戦場を前にして心が高ぶる武士のようだった。

 

「さあ、いざ尋常に勝負・・・!」

 

 

 

 

 

「「「・・・。」」」

 

そして曲が終わり、穂乃果たちのいる筐体の周りは沈黙に包まれていた。

 

「はあ・・・、はあ・・・。」

 

志郎は肩を揺らしながら激しく息をしていた。

 

「う、嘘でしょ・・・?」

 

にこは画面を見ながら戦慄していた。何故なら画面に映っていたのは、

 

『PERFECT!!』

 

パーフェクト、つまり一度もミスをせず、コンボを絶やさなかった「フルコンボ」を示す文字だったからだ。

 

「「「「「「す、すごい・・・!」」」」」」

 

にこを除くメンバーは志郎のプレイを見てただただそれしか言葉が出せなかった。

 

「ねえ、凛ちゃん。あれ出来る・・・?」

 

「り、凛にはあれはまだ早すぎるにゃ・・・!」

 

「志郎の身体能力が高いのは知っていましたが無茶苦茶すぎます・・・!」

 

穂乃果たちはそれぞれ感想を言ったがどれも驚愕に満ちていたが、幸雄は

 

(流石は我らが御大将。強すぎた男、天下に隠れ無き弓取りと言われただけのことはある。あの時代でも武勇に長けていたが、現代になってさらに身のこなしに磨きがかかったか。ここまで行くともはや怪物レベルだなこりゃあ。)

 

平静を装っていたが、かつての主君の成長っぷりに舌を巻いていた。

 

「さあ、次はお前らの番だぞ。お前らはこれからスクールアイドルとして天下に羽ばたいていくのだ。これしきで驚いてる暇はないぞ!さあ、俺を超えてみせろ!!」

 

志郎は穂乃果たちにプレイを促すが、

 

「「「「「「「出来るかああああああ!!!」」」」」」」

 

穂乃果たちのツッコミがゲーセンの音ゲーコーナーに響いた。

 

 

 

 

「それにしても面白かったね。」

 

ことりはみんなの成績をメモ帳に書き留めながら言った。ちなみにダンス対決では規格外だった志郎を除けば最初にプレイした凛がAAAランクを叩きだしてぶっちぎりの一位で、そこにAランクの穂乃果、にこ、海未。そしてBランクのことりと真姫、Cランクの花陽と言う結果が出た。

 

「幸雄くんはBランクかあ。」

 

「なんかちょっと意外ね。」

 

「海未の厳しい練習を最初っからお遊び程度にこなしてた化け物と一緒にしないでくれませんかね高坂さんに西木野さんよお・・・。」

 

「ぐぬぬぬ・・・。こうなったら・・・!あんた達ついてきなさい!最後の対決の場所に移動するわよ!!」

 

そう言ったにこに着いて行った穂乃果たちがたどり着いたのは、秋葉原の大通りだった。

 

「歌とダンスで決着がつかなかった以上、最後はオーラで決めるわ!!」

 

「オーラ?」

 

「そう!アイドルとして一番必要と言っても過言ではないものよ!歌も下手、ダンスもイマイチ、でもなぜか人を引き付けるアイドルがいる・・・!それはすなわちオーラ!人を引き付ける何かを持っているのよ!!」

 

「わ、分かります!何故か放っておけないんです!!」

 

にこの力説に、同じくアイドルマニアである花陽は賛同を示し、

 

「でもそのような物、どうやって競うんですか?」

 

海未は疑問を投げかけた。カリスマ性ともいえるそれは歌唱力やダンスの腕前とは違って点数で競えるものではないので彼女の疑問も真っ当なものであった。

 

「ふふふ・・・。これよ。」

 

にこはμ'sのビラを取り出した。

 

「オーラがあれば人は黙って寄ってくるもの。一時間でこのチラシを一番多く配ることができた者が一番オーラがあるってことよ!」

 

「今回はちょっと強引なような・・・。」

 

「でも面白いからやろうよ!」

 

(今度こそ・・・、チラシ配りは前から得意中の得意・・・!この『にこスマイル』で・・・!)

 

「じゃあ、今度こそ俺らは高みの見物だな。」

 

「ああ、あいつらの邪魔をするわけにもいかんしな。」

 

そう言って志郎と幸雄は穂乃果たちから離れた場所に移動していった。

 

 

 

そして15分経った頃・・・。

 

「みんなまずまずといったところだな。」

 

「一人を除いてな。」

 

そう言って幸雄が見ている先には無理やり通行人を引き留めてるにこの姿があった。

 

「あはは・・・。あれは流石になあ・・・。」

 

志郎が苦笑してると、

 

「ありがとうございましたー!」

 

「すごい!ことりちゃん、もう全部配り終わっちゃったの!?」

 

「う、うん・・・。なんか気づいたら無くなってて・・・。」

 

「あれ見ろよ志郎。ことりの奴もう全部配り終わっちまったぜ。」

 

「ことりには何かしら人を引き付ける要素があったわけか。」

 

(それにしてはやけに早い気はするが今は気にすることではないかもな。)

 

「おかしい!!時代が変わったの!?」

 

一方でにこは一枚もチラシを受け取ってもらえず、半泣き状態であった。

 

「まあ、パイセン。気にするこたあないっすよ。」

 

「あ、ああそうだな幸雄。たまたま先輩のオーラを感じ取れる人がいなかっただけですよ・・・!」

 

志郎と幸雄がにこを慰めるが、志郎の目には涙が浮かんでいた。それもそのはず、かつては何かにつけて父、信玄と比べられ、家臣から軽視されていた志郎にとって、にこの惨状は親近感が芽生えるものであった。

 

「気持ちは嬉しいけどこれじゃあ余計に惨めよ・・・!」

 

 

 

こうして対決を終えた穂乃果たちは部室に戻ってきた。最初はノリノリだったにこは今となっては完全に戦意喪失状態であった。

 

「はあ、結局みんなおんなじだ。」

 

「そうですね。ダンスの成績が悪い花陽は歌が良くて、カラオケの点数が悪かったことりはチラシ配りの点数が良く・・・。」

 

「結局みんな同じってことだったんだね。」

 

そして今回の対決で分かったことを海未とことりがまとめた。

 

「たしかにこうしてみるとものの見事にバランスが取れてるな。」

 

「ここまでくると却って芸術的だな。」

 

志郎と幸雄もうなずいた。

 

「でもにこ先輩も流石です。みんなより全然練習してないのに同じ点数なんて。」

 

「う゛・・・!あ、アタリマエデショ。」

 

「やめろ凛!矢澤先輩のライフはもうゼロだ!」

 

「悪気はないんだろうが追い打ちはやめたれ・・・。」

 

「でもどうするの?これじゃあ決まらないわよ?」

 

「で、でもリーダーは上級生の方が・・・。」

 

「仕方ないわねえ!」

 

花陽の言葉を聞いてふっかつしたにこがそう言うが、

 

「凛もそう思うにゃ。」

 

「私はそもそもやる気ないし。」

 

「あんた達ぶれないわね・・・。」

 

最初っから意見に変化のない凛と真姫にツッコミを入れる。

 

「じゃあいいんじゃないかな、なくっても。」

 

「「「「「「ええええ!??」」」」」」

 

穂乃果が突然放った意見にその場にいた全員が驚いた。

 

「穂乃果、正気か貴様!?」

 

「そうだ、流石にそれはぶっ飛びすぎじゃねえか?!」

 

志郎と幸雄も驚きを隠せなかった。人の前に立つリーダーの重要性をいやというほど感じてきた二人にとっては穂乃果の発言は、志郎がうっかり勝頼時代の口調に戻ってしまうほど衝撃的なものだった。

 

「うん、リーダーなしでも全然平気だと思うよ。みんなそれで練習してきて歌も歌ってきたんだし。」

 

「しかし・・・。」

 

「そうよ!リーダーなしのグループなんて聞いたことないわよ!!」

 

「だいたい、センターはどうするの?」

 

海未、にこ、真姫は穂乃果に反論を唱えた。が、穂乃果は、

 

「それなんだけど、私考えたんだ。みんなで歌うってどうかな。」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

「みんな?」

 

「家でアイドルの動画を見て考えたんだ。みんなで順番に歌えたら素敵だなあって。そんな曲作れないかなあって。」

 

「順番に?」

 

「そう!無理かな?」

 

穂乃果はみんなを見回して同意を求める。

 

「まあ、歌は作れなくはないけど・・・。」

 

と海未が答え、

 

「そういう曲、無くは無いわね。」

 

と真姫が答え、

 

「ダンスはそういうの無理かな?」

 

「ううん。今の七人なら出来ると思うけど。」

 

と穂乃果の問いにことりが答えた。

 

「じゃあそれが一番いいよ!みんなが歌って、みんながセンター!!」

 

「私、賛成。」

 

「好きにすれば。」

 

「凛もソロで歌うんだー!」

 

「わ、私も!?」

 

「やるのは大変そうですけどね。」

 

「だが、面白そうではあるよな。」

 

「・・・ああ、そうだな。」

 

そして穂乃果たちは部長による決定を仰ぐため、にこの方を見た。

 

「仕方ないわねえ。ただし私のパートはかっこよくしなさいよ?」

 

「了解しました!」

 

にこの言葉にことりは笑顔で答えた。

 

「よーし!そうと決まれば早速練習しよう!」

 

そう言って穂乃果たちは屋上に向かっていった。

 

「本当に良かったのかねえ?」

 

「いや、実質的なリーダーはすでに決まってる。あいつらなら分かってるはずさ。」

 

幸雄の疑問に志郎は答えた。

 

「まあ、それもそうか。」

 

「ああ、何事にも囚われずに一番やりたいこと、一番楽しそうなことに怯まずに真っ直ぐ向かっていく・・・。それがあいつの、高坂穂乃果にしか無いことだと俺は思っている。」

 

そう幸雄に語り掛ける志郎の顔は爽やかな表情をしていた。

 

「だが、少しは面白くないんじゃないか?まだ16年とちょいしか生きてない小娘に自分より大将としての資質が優れてる、なんて認めてしまうのは。」

 

「ああ、そりゃあ俺だってかつては大名だったから面白くはないさ。でも自分より優れてる者を認めることは大事だし、それにあいつらと接してきてあいつなりの凄さというものを見てきたんだからな。だからこそ、俺たちはあいつらに力を貸すんじゃないか?」

 

「はは、その通りですな。勝頼さまも成長してるではないですか。」

 

そして二人は穂乃果に続いて階段を上っていく海未たちを、そして彼女たちを引っ張っていくかのように走って階段を上っていく穂乃果を、笑顔で見つめた。

 

 

 

「じゃあ、はじめよ!!」

 

そう言って穂乃果は屋上の扉を開け放した。




いかがでしたでしょうか?

最後の志郎と幸雄の掛け合いはアニメを見てる方ならお分かりかと思いますが海未とことりと真姫が話しているものでした。ですがこの小説では、あえて志郎と幸雄に語らせた方が見栄えや雰囲気がいいかなと思って改変しました。

そういえば5月3日に小田原で「小田原北條五代祭り」が開かれていたので行ったのですが、そこでラブライブ!サンシャイン!!の舞台である沼津市が名物市に出店していたと、内浦にある長浜城という城跡で「長浜城北条水軍祭り」が開かれるのを知って、「これは後北条氏とラブライブ!サンシャイン!!をコラボさせよという天からの暗示では!?」などと考えたりもしましたね。これを完走させたら書いてみようかな・・・。

そして今回は活動報告に読者の皆様にちょっと意見を求めたいことを上げるので、興味のある方は是非とも読んでくださると、そして意見を書いてくださるとありがたいです!


それでは次回もどうぞお楽しみください!!
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