利家、早雲のバトルが終了しそこでこの日の日程が全て終了を迎えた
「本日のバトルはここまでなのです
勝利なさった方々は明日も、そして惜しくも負けてしまった方々は彼らの応援をよろしくなのです」
天魔市が簡単な挨拶を終えると観客の人々は疎らに席を立ち家路へと足を運ぶ
徐々に人々がいなくなり静まり返る会場に弾は立ち尽くす
「まさか異界王が出てくるなんてな」
弾は物憂げにそう呟き先程まで彼のいた場所を見つめる
「なぁ弾、あの異界王っていうのは誰なんだ?」
幸村が弾に問いかけると弾はグラン・ロロでの、そして自分達の時代で起きた戦いについてを話した
「そうか、、、あいつもどこか第六天魔王に近い何かを感じる気がする
何か、無理やり流れを変えようという感じが、、、」
そう幸村は直感で察したように呟くと手に握られたカードに視線をおとす
「だから今回も俺は異界王とバトルをして止めようと思っている
その為には俺は勝ち続ける、例え誰が相手でもな」
「そうか
でも、俺も負けるつもりはないぜ!
この後きっとお前ともバトルをすることになるだろうし、勝手も負けても恨みっこなしでいこうな!」
「もちろんだ!」
弾と幸村が熱い握手を交わす一方、勇貴は客席の出入り口付近で会場を見渡す
「これからきっと面白くなる」
「そうでなくてはならない!」
その背後から青い船服を身に纏った男性『異界王』が現れる
「百瀬勇貴、貴様と馬神弾、そして烈火幸村の誰が私の前に立つか、楽しみにしているぞ!
特に勇貴、お前は俺に敗れ続けた
それをお前が甘んじるというなら話は別だがな」
「異界王、お前ならそういうだろうな」
「よもや第六天魔王に負けるなどという事がないことを祈るだけだな」
勇貴は小さく笑むと談笑に勤しむ弾と幸村を見つめた
(弾、君はこの時代に来て更に強くなった
だが、それは異界王や俺も同じだ
だからこそ分かる、今の君では異界王に勝てないことを)
「大きな流れを産むのは俺か彼等のいずれかなのだろう?
だからお前はただ待つといい
以前、グラン・ロロでお前が行った様に高みの見物で」
そう言い残し勇貴はその場を後にしたのであった
「ふん、さて、この時代を制するのは誰となるのか楽しみにしている」
その夜、弾はみんなが寝静まった頃1人外へ出て夜風に身を晒す
空には綺麗な満月が輝く
「こうしているとグラン・ロロを思い出すよ」
見知らぬ土地、知らない人々の世界で夜空を見上げる
あの頃との違いは共に旅をした友達『ズングリー』と『マギサ』がいないということ
「ズングリー達は元気かな、、、、?」
彼等と旅をした頃の事がまるで昨日の事の様に脳裏に浮かぶ
「何をしているの?」
振り返るとそこにはまゐの姿があった
「まゐか、、、
いや、グラン・ロロを思い出していたんだ」
「そっか、、、
私も少し、、、うぅん、私も思い出していた
何だか懐かしいね、、、こう言うの」
「そうだな
まるであの頃に戻ったみたいだよな」
「弾は異界王とまた戦うつもりだよね?」
弾は小さく頷く
「もう一度必ず勝つ
その為にはまゐ、お前にも勝つよ!」
「私も負けるつもりはないけどね!」
まゐは優しく微笑むとゆっくりと振り返ると歩き出した
「もう寝よ、じゃあ、おやすみ」