Wonder land Wars ~ドクロ船長とマッチの少女~ 作:コッコリリン
キャラ崩壊ごめんなさい。特に大聖さん。出番多くはないけど。
~なんとなく~
「デスさん」
『どうした小……ミクサ』
「んん……なんでもない」
『ハァ?』
「なんでもない」
「……なんでもないならいちいち呼ぶナ、バカガ」
≪数分後≫
「デスさん」
『ナンダミクサ』
「……なんでもない」
『またカ……訳のわからんことをするでないワ』
≪数分後≫
「デスさん」
『…………』
「……? デスさん」
『…………』
「デスさん」
『…………』
「…………」
『…………』
「………ウッ……グス……」
『ナンダミクサ呼んだカ』
「…………」
『…………』
「……呼びたかった、だけ……」
『……だからって無視するだけで泣くでないワ……』
≪戦闘中≫
「デスさん」
『えぇい戦いの中でまで用も無いのに呼ぶナ!! 今は兵士処理で忙しいのダ!!』
「……ごめんなさい」
『全ク……』
「……でも……」
『ン?』
「……後ろの拠点……スカーレットさんが壊しに来ちゃってるから」
『そういうことなら先に言エエエエエエエエエエエエエ!!!』
~恰好よさそうだから~
『そろそろ戦いが始まるナ……気合を入れなけれバ』
「デスさんデスさん」
『……用がないなら名前で呼ばんゾ』
「んん、違うの。ちゃんとお願いがあってきたの」
『……なら何の用ダ』
「あのね……次の戦いの時に、お願いがあるの……」
『願いだト? ……まぁいい、一応聞いておいてやル。ナンダ』
「ん……耳、貸して」
『……?』
「」ヒソヒソヒソヒソ
『……ナンダその願いハ……』
「……ごめんなさい……怒った?」
『怒ってなどおらン。ただ純粋に呆れてるだけダ……』
「…………」
『……ハァ……イイダロウ』
「……っ!」パァァ
≪で、戦闘開始≫
ワーンダーラーン♪
「なんでもない日パーティ、開始だよ?」
『我ガ力、披露セン……』
(さて、じゃあ私は右端に行って大聖さんが左端に、中央レーンはミクサちゃんとデス・フックさんに行ってもらおっと。とりあえず地道に経験値を上げるためにドローショットで兵士を処理して、レベルが上がったら、ウィークバルーンでめちゃくちゃにしつつ牽制して……)
「最後の一本まで、燃やし尽くして……!」
『屍ヲ、積ミ上ゲロ!!!』
ドカーン!!
「…………」
『…………』
「…………」
『…………』
『……これで、満足カ?』
「んん……どうも」
『ソウカ……』
(心なしか無表情なのにものすごく満足そうだナ……)
「……にゃ? え? え? 何、今の二人のポーズ? ていうか、何で二人の後ろで爆発があったの? え? えぇ?」
『…………………』
(爆発! ソウイウノモアルノカ……ポーズシテカラノ爆発トイウノハ男子(おのこ)ヨナ……)
シャドウ・アリスは訳がわからないあまりに建てていた戦略が頭からすっぽ抜け、大聖はちょっと感動したことで集中するのを忘れてたので負けました。
~独占欲~
「フフフ、こんばんは、お二人さん」
『ナッ……貴様、メロウ!』
「え……」
「驚いた? たまにこういうこともあるのよ?」
『クッ!』
(何という失態! 中央だからアタッカー型が二人来るというのが今までの予定調和であったがゆえ、ファイター型のこいつが来るとは予想してなかっタ……! 俺とミクサの二人と比べ、奴は殲滅力が強イ! 分が悪すぎル!)
「どうしよう……デスさん」
『悩んでいても仕方なかろウ。敵には暗殺者スカーレットもいル。背後に注意を払いつつ、的確に兵士を処理するゾ』
「う、うん」
「あぁら、敵を前にして作戦タイムなんて余裕ね?」
≪スキル発動≫
『ナニッ!?』
「ほぉ~ら、捕まえた」
≪バブルチャーム≫
『グァッ!?』
「デスさん!」
『ヌゥッ!』
(クソ、奴の近くまで引き寄せられタ! なんとか奴のストレートショットを掻い潜りながら元の位置ヘ……)
「ウフフ、逃がすと思って?」
『ナッ!?』
(ナンダ!? こいつ、俺に纏わりついテ……!?)
「せっかく捕まえたんだから……遊びましょう?」
『クッ、ふざけるナ! 離セ!』
「ならその自慢の右腕で私を叩き落とせばいいじゃない? ホント、地獄の海賊王さんはお優しいこと……」
『黙レ! 動かしたくても動かせんのダ!!』
「フフ……口は刺々しくても、案外まんざらでもなかったりして……?」
『うるさイ! 人の頬をなでるナ!』
「あらぁ? もしかして照れてるのかしら? ……ごつい見た目に反して可愛いわよ、あなた?」
『ヌゥゥゥッ!』
(クソ、体が思うように動かン! こいつは何がしたいのダ!?)
「ほらほら、正直に言ってごらんなさいな? 本当はうれしいんでしょう?」
『貴様……調子に乗るなヨ!?』
(この際ダ、無理矢理でも右腕を動かしてこの魔女を叩き潰してや)
ゴゥッ!!!
「あら?」
『……は?』
「………………………」
『……オイ、ミクサ……お前、何をしていル?』
「………………………」
『ミクサ? 聞いているカ? ていうかその舞、ちょっと待テ』
「…………炎よ…………」
≪スキル発動≫
『オイ、オイ、その技はまだレベルが到達していないから使えんだロ。何で使えル? そして何故涙目なのダ? オイ、マテ、落ち着ケ』
「もっともっと…………」
『オイ! せめて俺が逃げてから使ってってメロウどこ行っタ貴様!? ばっくれやがったナ!?』
「大きくなれ…………!」
『マテマテマテマテ! 洒落にならン! 洒落にならンからマテミク……!』
「デスさんなんか…………燃えちゃえ!」
≪バーニングフレア≫
『あんの魔女ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!』
そのバーニングフレアは、戦場にいる全ての者が感じれるほどの振動をもたらしたそうです。
≪森の中≫
「…………」
「ウフフ、本当、可愛いわあの二人♪」
「……何がしたかったの? あなた」
「さぁ? フフ」
「…………」
(背後から飛び出してミクサだけでも仕留めようと思ったけど、やめて正解だったわ……)
~FKはイチゴ味~
「はぁい、お嬢ちゃん♪」
「っ! ……メロウ、さん」
「ああ、この間はごめんなさいね。ちょっとからかいたくなっちゃっただけで他意はないわ」
「…………」
「あらあら、すっかり警戒されちゃったわね。お姉さん、悲しいわ」
「え……あ、あの……」
「フフ、冗談よ」
「…………」
「もう、拗ねないでよ、ね?」
「…………」
「……仕方ないわねぇ。なら、お詫びにいい事教えてあげるわ」
「……?」
「“彼”と、もっと仲良くなりたい?」
「っ!」
「あら、顔色が変わったわね? そうなの?」
「っ」コクコクコク
「フフ、素直な子は好きよ? それじゃあね、今から言う通りに……」
≪数刻後≫
「デスさんデスさん」
『またカ……今日は何の用ダ』
「えっとね」
『……いや、ちょっと待テ』
「……?」
『近すぎないカ?』
「? ……うん」
『いや、ここまで近い意味がなかろウ』
「……だって……」
『……ナンダ』
「こうやったお話ししていればいいって……メロウさんが」
『今すぐ離れロ』
「え……」
『あの魔女の入れ知恵だという時点でいやな予感しか』
「あ~ら尾びれが滑っちゃったわ」
ベシィッ!
『グェッ!!』
チュッ
「…………」
『…………』
「…………」
「…………」バタン
『おいミクサァ!! しっかりせんカァ!! 起きロォ!!』
「あらあら初々しいわねぇ」
『本気でダマレ魔女ガ!! 何してくれる貴様ァ!!』
「おほほほほほ」
『逃げるナァァァァ!! 蜂の巣にしてくれるからそこ動くナァァァァァァ!!!』
「ぁぅぁぅぁぅ……」
その日、ミクサは熱を出したので戦場へ出ることはできませんでした。
後日、件の実行犯であるMは「楽しかったからしたの。後悔も反省もしないわ」とめっさいい笑顔で供述しています。
~デスさん~
『クソ、ここのところどうも調子が狂ウ……! こちらに来たばかりの時と比べると、どうもおかしイ……!』
「あら、デスさん。ごきげんよう」
『ム……サンドリオンカ。今の俺は機嫌が悪イ。とっとと行ケ』
「まぁ、それはごめんなさい。失礼しますね」
『フン……大体、どいつもこいつも甘っちょろい連中ばかりで辟易するワ……いかんな、よもやこの俺が連中に感化されてしまったカ?』
「む、デス殿か。ちょうどいい。これから修練所で共に行かないか?」
『貴様のお供と共に行ってこイ。今の俺はそんな気分ではなイ』
「そうか……では、また次の機会によろしく頼む」
『フン……この俺を誘うより、他に誘う輩はいくらでもいるだろうニ……』
「ハァーイデスさん☆ 相変わらず陰鬱そうな顔してるね! 一緒にレッツダンシンしない?」
『するカ! 柄にもないことを俺がするわけがなかろウ!! 後陰鬱は余計ダ!!』
「えー? 楽しいよ? デスさんもきっとハマるって」
『いいから向こうへ行ケ! お前の姿はあの魔女を思い起こさせるんだヨ!!』
「ちぇー」
『フン!! ったくどいつもこいつも! この海賊王たる俺を何だと思っテ』
「あ、デスさんだー! 一緒にお茶会しない?」
『するカこのくそガキ! 俺は忙しいのダ!! あっちにシレネッタがいるからそっち行ケ!!』
「むー、デスさんも来たらいいのに~」
『フンッ!!! ……ホンットどうなってるんダ今日ハ……!』
「あ~、デスさんだ~。いいお天気だし、一緒にお昼寝しませんか~? ……ムニャムニャ」
『えぇい何で揃いも揃って俺を誘ウ!! 一人で寝てろドルミール!!』
「はぁ~い……スゥスゥ……」
『クソガッ!! …………っというよリ』
『何で“デスさん”が浸透しとるんダアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』
因みにソウルキャストの方々全員も“デスさん”と呼んでいるそうです。
あと広めた犯人は「空の彼方へ!!」と叫んでどっか飛んでいきました。
~無言の訴え~
≪戦闘開始≫
『ヨーソロー……』
(ふむ、アタッカーは俺とミクサ、サポーターに一人シレネッタ、ファイターはサンドリオンときたカ……今回は俺が中央へ向かうとしようカ……)
『中央へ移動するゾ……』
「オッケー!」
「わかったよ……」
「わかりました!」
「じゃあ、私も中央に行くね!」
「わかりました!」
「え……」
「え?」
「…………」
「…………」
「…………じゃあ…………右に、行く、ね?」
「う、うん……オッケー」
「…………」
「…………」
「…………クスン」
「あーごめんねー! 私が右行くからミクサちゃん中央行ってくれるー!?」
「……! うん」パァァァ
(わぁ、すっごい嬉しそうな笑顔だなぁ……)
「フフ、デスさんと一緒がいいんですよね?」
「……うん……」
「あははー、でもミクサちゃんが主張することって珍しいからちょっとびっくりしちゃったなー」
「……ごめんなさい」
「あぁいいのいいの! 私一人でもちゃんとやれるから! ね?」
「……ありがとう」
『貴様らいつまでも立ち止まってないで戦ウギャアッ!!』
この日、デス・フックは最高防衛者の評価をいただきました。
めでたしめでた……くはない、かな。
二つ目の小話まとめでした。
大聖の最後のセリフですが、『孤独のグルメ 名言』で調べれば少しだけ幸せになるかもしれません