おそらく３話構成ですね、ではどうぞ
橘と坂牧は誰もいない深夜、格納庫でレッドスパロウとオオルリの機体を確認していた
機体に繋いでいる特殊なデバイスで、各種の性能などを確認し、橘に読ませている
「やっぱり……武装はどころか機体性能まで劣化させられています。
これだとGUYSガンウィンガーやGUYSガンローダーの方が性能がいいかも……」
「まさか、ここまでひどいとは……」
「ここまで改変されているのに、それを今日まで感じさせないなんて……
意図的にやっているのは確かです……」
橘と坂牧が話していると、格納庫に作業着を着た男が近づいてきた
「ちょっと！！なにしてるんですか！？困りますよこの子たちは結構デリケートなんですよ！？」
男がそう橘と坂牧に声を上げる
坂牧は男をジッと見つめ、何か違和感を感じ、橘の後ろに隠れる
橘は坂牧の持っている力を知っているため、腰につけているトライガーショットに手を置いた
「……その様子じゃあ気付いたようだ、やはり面倒だ坂牧由依、その力は地球人のものではないな？
面倒だが、ここで二人とも消えてもらおう、安心したまえ……我々の科学力なら代わりはいくらでも作れ」
男の言葉がすべて言い終わる前に、トライガーショットを抜き、男の肩を撃った
撃たれた男はまるで何かをしたかという顔で橘を見て笑った
「……はははははッ、橘隊長！！トライガーショットの調子はどうですか？
今なら威力の調整まで操作できるんですよ！！」
そう言い、男はポケットから手のひらサイズの機械を取り出した
「さて、そろそろ消えてもらいましょう、誰が来るかわからない所ですからねぇ」
男はどこから取り出したのか、大きな剣のようなものを、まるで鋏のようにし、橘たちへ歩き出した
橘が坂牧を自分の後ろに隠し、無駄だとわかりながらトライガーショットを向けた
その時、誰かが男が持つ鋏を蹴り飛ばし、男を殴り飛ばした
殴り飛ばされた男は立ち上がり、殴った誰かを見た
「貴様！！……日野護か愚かな地球人め……！！」
「護さん、私を助けに……！！」
「護君、助かった……なぜここに？」
護は男と橘たちの間に構えて立ち、質問に渋々答えた
「いや……深夜に二人見つけて……」
「あ……護君、違うそういうことじゃない」
「護さん……」
「ともかく！！これで形勢は逆転したぞ！！お前は一体何者だ！！」
護はその場をごまかそうと男に聞いた
「っふふふ……ははははは！！形勢逆転だと？笑わせる！！
私を倒したところで状況は何も変わらない、それが分からない貴様らに未来はないのだ！！」
「どう言うことだ？」
橘が少し前に出て男に聞く
「ふふふ、確か貴様は知っていたな……？まぁいい。
ダークエフェクトが突如発生した原因……それはお前たち人間だ！！」
「何？」
「愚かな地球人どもめ、私たちが滅びぬように３０年も導いてやったというのに……
この美しい星を壊すのが自分たちだと知って絶望するがいい！！」
男はその姿を人間からとある姿に変えた
「！？バルタン星人だと！？」
気付いた時にはもう遅く、バルタン星人は体を薄くさせ、消えていった
そして、護にしか聞こえない声で、とあることを言い残した
『日野護、貴様にだけは教えておこう……
不完全な同化や、自身の体を光に変換する貴様の体は、すでに限界を迎えている。
いずれ、その成長しすぎた精神に貴様の体は壊されるだろう』
橘たちは廊下から複数の足音がするのが分かった
おそらくトライガーショットの発砲音で誰かが駆けつけたのだろう
「橘隊長、どうしますか？」
「緊急の会議を開く……これは、GUYSの存亡の危機だ！！」
「マジかよ……」
「上層部も宇宙人の可能性があるなんて……」
GUYSクルーを集めた会議では全員が困惑していた
GUYSの内部に宇宙人がおり、また本部の上層部も信用がないというのだから無理もない
「マシンに関してはヒロ君と坂牧君が何とかしてくれるそうだが、それでも整備班の協力も必要だ。
今、我々はかつてない危機にさらされている……だが、人々を救えるのは我々GUYSしかいないのも事実だ。
こんな状況だが、君たちを信じ、力を借りたい……よろしく頼む」
橘はクルーに頭を下げ、そう言った
クルーの反応は護、ヒロ、坂牧以外は皆不安げだった
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