ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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前回から遅くなって申し訳ありませんでした。
とりあえず、今回も更新することができました。
今数えてみたらウルトラマンヒーローも残り約30話程度でラストになると分かりました。
まぁ、今回の話で話を伸ばしたのでこういうことがまた起こるかもですが、
短い文章になりますが早速本編をご覧ください、では


救いの後で1-負思念体インぺライザー・負思念機械生命体ジー・エンド登場-

GUYSとウルトラマンヒーローにより、

祐という少年の負の感情をもとに作られたディガルーグが倒されたその日の夜

 

ダークエフェクトの影響が消えた祐少年は目を覚まし、

両親が家にいるときは決して開けなかった部屋のドアを開け、

自身のことで話し合いをしている両親の前に立った

 

「父さん、母さん……話、してもいい?」

祐少年の両親は、不登校になってから今まで話をしてくれなかった祐少年が、

自分から話しかけてくれたことに驚きつつ、リビングのテーブルにそれぞれ対面で座った

祐少年の両親は優しいまなざしを向けながら、祐少年が話してくれるのを待った

祐少年は夢のような空間で護と話したように、自身がどうして不登校になったのかを話した

 

祐少年の両親は話に割り込むことなく、すべてを話し終えるまで祐少年の言葉を聞いていた

護と話したときと同じく、話の中盤から涙を流し始め、そこから話し終えるまで、涙声で話した

 

話が終わると、祐少年の両親は祐少年に頭を下げて謝った

祐少年の父は話し始めた

「俺たちは今日まで、祐が不登校になった理由が、俺たちが祐に構ってやれてないからだと思った。

……前に学校での生活を聞いた時、楽しいって言っていたのを聞いて安心しきっていた。

いじめを受けていたのに気付けず、辛い思いさせてすまなかった。」

それから祐少年と両親の会話はゆっくりながらも続いた

すると、祐少年は無事両親に話せた安心感からか、不登校になった日からの小食が続いたからか、

祐少年の腹の音が鳴った

祐少年の父は壁掛けの時計を見ると、すでに夕食というには少し遅い時間であった

祐少年の両親はキッチンに向かい、少し話し合うと、祐少年に言った

「祐、今日はどこか外で食べに行こうか」

 

祐少年とその両親は、ディガルーグが現れ、臨時休業を出す店が多い中、一軒の焼き肉店へ向かい、

祐少年は、そこで、明日から学校に行ってみると両親に相談した

両親からは無理に学校に行く必要はない、勉強だけならどこでもできるんだと一応言っておくが、

頑張ってみる、と言い登校の意を決した

 

 

 

 

 

 

翌日、祐少年が前に学校に行っていた時間にはまだ少し早い時間に、家の呼び鈴が鳴った

しかし、祐少年とその両親は呼び鈴を押した人物、それが誰であるかを知っており、

まだ準備が終わっていない祐少年に、支度を急がせた

 

「おはようございます先生、今日は祐をよろしくお願いします」

祐少年の母が玄関の扉を開け、そう言った

そこには今朝、祐少年の両親が電話をした、祐の担任である松山という若い男性がいた

「おはようございます、祐もおはよう……ちょっと雰囲気が変わったかな?」

「おはようございます先生」

ちょうど、学生服を着て、学生鞄を持った祐少年が松山の前に現れた

「それじゃあ、行こうか」

「父さん、母さん、行ってきます」

祐少年の両親は祐へ応援を、担任の松山にはよろしくお願いしますと言い、二人を送り出した

 

 

 

 

 

 

松山は、学校へ行く途中の道で祐少年とのコミュニケーションを取るため、

今日一番のニュースを祐少年に言った

「実は今日、学校にGUYSの隊員がきて、GUYSの仕事は何かを教えてくれることになったんだ。

ちょっと前は怪獣があまり表れていなかったからこういう学校訪問はあったけど、

怪獣がまた現れるようになってからは初めてのことだから参加できずにいるのはもったいないって、

そう思っていたんだよ」

「そうですか……GUYSが来るんですか」

祐少年は心の中で、忙しい中、学校訪問などをこなさないといけないGUYSを褒めた

しばらく松山と会話を交わしつつ、昨日ディガルーグが現れたエリアとは反対方向のエリアにある学校……

八重桜中学校の校門前までやってきた

校門前では数十人単位の人だかりができており、その中には祐少年の見知ったクラスメイトの姿も居た

緊張し始めた祐少年だったが、勇気を出して、学校に入る

すると、祐少年は人だかりの意味が分かった

 

グランドのほうを見ると、そこにはGUYS Japanのシンボルであるオレンジ系の服を着た数名がおり、

複数台の車も見えた、しかもその内の一台は、空飛ぶ車で有名なナンダもあったのだ

今を活躍するGUYSの、しかも本物の野の戦闘車両を見れるということであれば、この人だかりは当然だった

しかし、祐は自身の教室ではなく、職員室に行き、軽く相談を受けなければならないため、

GUYSの戦闘車両やGUYSの隊員をじっくり見ることはできない

松山も祐にそのことを謝り、教員玄関に向かい一緒に歩き始めた

祐はちょっとでも見ておこうと、GUYSの隊員がいる方へと顔を向けていた

すると、学校の生徒の声に混じり、小さな声が聞こえてきた

なぜ、ほかのクラスメイト達の大きな声ではなく、小さな声が聞こえてきたかは分からなかったが、

祐の耳にはその声がくっきりと聞こえた

「イカルガさんも結構抜けていることあるんですね、学校にバイク忘れてくるなんて」

祐は声の聞こえた方を注意深く見た

そこにはまるでデジャヴのような感覚を感じる男性が立ってた

なぜか、祐はその男性に見覚えがあった、それもすぐ最近だ

 

そのデジャヴに似た感覚を確かめるため、ついには職員玄関に向かう足を止めその男性を見つめた

そして、その男性が祐の視線に気付き、顔をこちらへ向けた瞬間、まるで電流が走ったかのように、

祐は衝撃を受けた

「昨日の……夢の中の人だ」

自分に話す勇気と、学校へ行こうという気持ちを起こさせてくれた、夢のなかでであった人物、

そのままの姿がそこにはあった

その人物、日野護は祐に手を軽く振ると、作業を始めていた

 

 

 

 

 

 

職員室に通され、少しの相談を行った後、今日はグラウンドでGUYSの隊員と話をするのだという話をされた

今回はクラスの列に並ばず、職員の並ぶ、横の列でそれを見ることから始めるらしい

そこまで説明されていた祐だったが、頭の中は護のことでいっぱいだった

偶然似た人、というには説明できないほどそのままの人物が出てきて動揺を隠せない

そこで、祐は担任に変わり学年主任である先生に言った

「先生……、GUYSの方とお話しするのってできますか?」

夢の中のことを信用しすぎているわけではないが、自分が何かにとらえられていることは覚えていた祐は、

もしかしたら夢の中の人物が護本人ではないかと思い、内容は言わず、話してみたいといった

 

 

 

 

 

 

その時、まるで30年前、

マイナスエネルギーがある学校に現れるかのように、八重桜中学校に集まろうとしていた




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