ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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本作品をご覧になっている読者様にまず、注意と言いますか……
えっと、誤解をしないでいただくために初めに書いておきますが、
本作品は障がいを持つ方を非難、または攻撃するための作品ではございません。
本作品をご覧になるうえで、その事を前提でお読みください


救いの後で2-負思念体インペライザー・負思念機械生命体ジー・エンド登場-

八重桜中学校の1時限目と2時限目は、急遽グラウンドでGUYSの話を聞くことになった

教員と同じく、横に護たちも整列している

祐は自分のクラスの列……ではなく、全校生徒の列から少し離れたところに学年主任の教員と居た

全校生徒がグラウンドに集められ、校長先生である石井 健一の話を立って聞いていた

声がきちんと聞こえるようにマイクを使ってでの話は、時折ハウリング発していた

 

「現在はGUYSの広報活動に力を注いでいるトリヤマ ジュウキチさんと私は仲が良く、

今回は特別にお忙しい中、GUYSの、それも怪獣や侵略宇宙人と実際に戦っている方たちが着てくれました

みなさん失礼のないようにお願いします」

 

石井校長がよろしくお願いします、と事前に壇上に上がり、話をすることに決まっていた護にマイクを渡した

マイクを受け取った護は壇上に上がるとマイクの表面を軽く叩き、音が入っているかを確かめ、

まだ立って話を聞いている生徒たちに対し、座ってもいいですよと言い、生徒たちが座り終わった後、

あいさつをした

 

「みなさんおはようございます。

それと、初めましてGUYSの日野護です。

今日は、皆さんの勉強の時間を少しお借りして、GUYSの活動や、生徒の皆さんの疑問に思ったことに、

できる限りお答えしようと思います、生徒の皆さんも、

これを機会にGUYSのことを少しでも知っていただけたらと思っています。」

 

そこからGUYSのことについての説明を説明上手な三原に任せ、護は元の位置に戻った

三原はインターネットやGUYSの広報誌などで知られている情報に、

知られていない部分を少し足した説明を行った後、マイクを篠崎に渡した

篠崎はGUYSの出動や、以前説明が下手だったという理由でGUYSマシンの説明を担当させられた

しかし、篠崎はきちんと誰が聞いても分かりやすいようにGUYSマシンのことを説明していた

ただ、言葉づかいが汚いことを除けばの話である

 

しばらく話し、GUYSの活動等を話し終え、学校側から与えられた時間にはまだ余りがあった

なので最初に護が言った通り、生徒の質問に答えることになった

当然、全校生徒全員から話を聞くことは、与えられた時間では無理なので、挙手してもらい、

時間の限り、質問に答えることになった

 

質問内容をどうするか、誰が手を上げるかを仲のいいクラスメイト達が話し合い、

ざわざわとしてきた中、最初に手を挙げた女子生徒がいた

再びマイクを渡されていた護はその女子生徒近くまで行き、マイクを渡した

女子生徒は緊張しながらも気になったことをマイクを通して言った

 

「えっと、隊員さんの中に白杖をもった女性の隊員さんがいますけど……あの……」

 

そこまで言われて、護は質問内容に気付き、女子生徒に小声で質問内容を聞いた

質問の内容は目が不自由でもGUYSの隊員になれるのか……というものだった

護は坂牧の方へ視線を向ける

坂牧は、隣で立っているセリザワに耳打ちをしており、セリザワは護にOKのジェスチャーを伝えた

護は女子生徒からマイクを返してもらい、坂牧の方へ向かい、坂牧にマイクを渡した

 

「八重桜中学校の生徒さん、聞き辛いことを質問させてしまい申し訳ありません。

私は見ての通り、目が不自由……先天盲という物心ついたときから目が見えません。

そんな障がいがある私がGUYSの、それも怪獣や侵略目的の宇宙人と戦っています。

といっても、目が見えないので銃を撃ったりすることはできません。

現場でのアシスタント……みたいなものをさせてもらっています。

実際、体が思うように動かないなどの障がいを抱えている方も、

社会の中で働いている方もたくさんいらっしゃいます。

なので障がいがあっても、自分にできることを探して、私にできることをGUYSで仕事をしています。

大切なのは自分ができることを探し続けて体験することです。

障がいを持っている私とは違い、皆さんには何不自由なく好きなことができます。

なので、みなさん、将来の職業や夢にできないと決めつけて悩まず、

好きな職業や夢に向けて頑張ってください。」

 

最後にありがとうございました、と坂牧は頭を下げると生徒と教員から拍手が送られた

再度、頭を下げ、坂牧はマイクを護に返した

 

護は時間を確認し、まだ時間があることを確認し、他に質問がないかを聞いた

それから何度かの質問、それに対しての返答が行われ、話が終わった

これから生徒たちは教室に戻り、今回の話に対し、作文を書くことになった

生徒たちが順番に教室に戻る中、学年主任の教員が護に話しかけてきた

 

「お忙しい中すみません、ちょっとお願いがありまして……」

「お願い……ですか?」

「はい、できればでよろしいので、生徒と話してもらっても……」

そう言い、教員は祐のいる方に目線を向けた

「あ、大丈夫ですよ」

「本当ですか?ありがとうございます」

 

護は教員からのお願いに二つ返事で快諾した

その後ろでは、後片付けをしているヒロが、本来であれば護がするはずの仕事分を垣山から任せられていた

 

教員に連れられ、祐と職員室にパーテーションで区切られ作られた応接間に来た護

教員は少し用事があり、席を外した

「えっと、話がしたいんだったっけ?」

護が応接間に来てから一言も喋らない祐にそう切り出した

すると、祐は恐る恐る聞いてきた

「あの、昨日のことなんですけど……」

昨日のこと、それは祐にとっては精神世界での護とのやり取りのことであったが、

さすがに護自身がそのことを言ってしまうと、色々と面倒なことになりかねないので、

「えっと、君の家に尋ねに行ったこと……かな?

ごめんね、実は君の家の近くから何かの反応があってね、もう反応はないから安心して……」

「違います!!」

なんとかごまかそうとすると、祐が話を切った

 

「そうじゃなくて、昨日僕の話を聞いてくれた時のことです」

「そっちのこと……だよね……」

「やっぱり、あなただったんですね」

すると祐は頭を下げて護にお礼を言った

「ありがとうございました、あなたのおかげで家族との誤解も解けて、

まだ教室には行けないけど、学校に来るとができました」

「頭なんて下げないでいいよ、俺は話を聞いてあげただけだし、

学校に来るのだって君が君の意思で来たんだし……」

それからしばらく話をしていると、祐は一つ疑問に思った

「あれ……でもどうやってあの時僕たち話したんですか?」

「……あ」

しばらくの無音……その無音の間が、祐は聞いてはいけないことを聞いてしまったと察し、

護は自分のやってしまったことの意味を察した

 

「えっと、祐君は寝ぼけていたようで!!その……普通に玄関から入れてもらって君の部屋で……!!」

「えっと……お母さんは護さんは家に入れてないって昨日聞いたんですけど……

それに僕の部屋鍵がかかっていたはずなんですけど……」

「え……?じゃ、じゃあ!!2階にジャンプして窓から部屋に!!」

「それは……いけないでしょ……」

「……はい」

 

 

 

 

 

 

その頃、祐の学年のクラスでは、担任の松山から作文を渡された後、

業務により一時的に教室を後にした

 

「ていうより作文だるくない?本当だったら私たち体育の授業だったじゃん。

しかも、授業が変わるって言ってなかったじゃん、マジ校長くそ……」

「それよりもさ、なんで障がい者がGUYSなんてやってんだよ」

「知ってる?GUYSって目茶苦茶入るの楽なんだぜ?

GUYSのライセンスもってりゃ入れてな、実は俺の父さんも持ってんの、笑えね?」

「なぁなぁなぁ、今日あいつ居たの見た?」

「見た見た、あいつ学校来ねえって思ってたのにきもくね?」

「なぁ因幡、もしあいつが教室来たらどうする?」

因幡と呼ばれた男子は話しかけてきた男子に戸惑いながら聞き返した

「どうするって……?」

「えー、決まってんじゃん」

「因幡あいつの後ろだろ?背中にコンパス刺してやろうぜ」

「……んだよだりぃ」

そう言い、因幡は祐が教室に来ないように願いつつ、自分のペンケースのチャックを開いた

そこには黒い霧のような何かが文具の代わりに大量に詰まっていた

「は……?」

次の瞬間、黒い霧は目にもとまらない速さで因幡の顔に張り付いた

その様子を目にしたクラスメイトが一人、

大きな悲鳴を上げると、それは伝播し、クラスの全員が悲鳴を上げた




今回の話は、結構デリケートで、扱い辛いものでした……
一応、のちに書かれるかもしれないので書いておきますが、
障がい者の字のことですが、軽い下調べしかできず、申し訳ありません。
これは最近でも問題になっていますが、法律上での表記は障害者らしいです、
あくまで法律上……らしいですが……
今回はひらがなを使い障がいと書いていますが、何でもかんでも漢字で書かなければならないという、法律といいますか……そういったものはなく、
まぁ、自由に書いていいらしいです。
まぁ、本当に正しく書くと、障害者や、障がい者も間違って居るんですけどね

もう一度書いておきますが、少なくとも私自身は障がいを抱えてしまっている方を、
非難するつもりで書いてはおりません、もちろん、どうとるかは読者の方の自由ですが……
まぁ、そういう題材で書いておりますから、そのことに対し、
厳しいお言葉があったとしても、真剣にお返事しようと思います。

お目汚しでしたら申し訳ございません、
というわけで、今回のお話はどうでしたでしょうか?
まだまだ、ウルトラマンヒーローの話数はありますので、
これから更新されていくお話も続けて読んでいただければ幸いです

では

追記
というより、この手の作者からの言葉とか書かない方がいいのでは?
と今さっき気付いた……がっくし……

ご感想、ご指摘、ご質問お待ちしております

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