ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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当日連続投稿

まぁ、二分割する必要性を感じませんが……
あと、今回の話はどちらかというと昭和より……?

本編をどうぞ


大地と海の攻防2-地底怪獣グモース登場-

「こちらオオルリ、指定ポイントに待機完了しました」

「愛、今日もよろしくね」

 

「こっちも準備は完了ッ!!」

「力、狙いやすく操縦してくれよ?今回は撃退が第一目標だからね」

「お父さんはいつも注文が多いんだよなぁ……」

 

「ヒロと護、ナンダにて防衛ライン上にて待機中です」

「護さん」

「ん?」

「今回は初めて見る怪獣かもしれません、

GUYSのデータベースにもないとなると油断しているとやられてしまうかもしれません」

「わかった、気を付ける」

『GUYS オーシャンから作戦開始の合図!!』

ヒロと護がオオルリやレッドスパロウのいる方角に目を向けると、

水しぶきをあげながら茶色の怪獣が現れた

現れたと同時に通信で橘が作戦を指示する

『GUYS Japan、GYUS オーシャン、怪獣を撃退するのが第一目標だ……油断はするな!!攻撃開始ッ!!』

『GIG!!』

 

「レーザー砲!!連続発射!!」

「電子ビーム砲!!照射開始!!」

二機が脚部と胴体に攻撃を与えるが、少し体制を崩す程度で怪獣は足を止めない

しかし、少し進もうと足を前に出そうとした瞬間、足を置こうとした部分が爆発した

たまらず、足を後ろに戻し、後退し始める

「そうだ、島に戻るんだ……!!お前はまだ何もしていない……!!」

「ヒロ……」

その爆発は、ナンダに積んである水陸両用感知式爆弾だった

後ろに下がり、足が海中についたとき、さらに爆発が起こった

『こちらホワイトホット、援護感謝する海中はこっちにまかせろ』

「海男達の魚雷かなんかか!?こっちの状況わからねぇくせによくやるな」

「んッ!?力!!回避運動!!」

怪獣は地面を蹴り、上空へ飛んだ

そのまま隠していた爪を伸ばし、レッドスパロウへ振りかぶったのだ

間一髪のところで避け、そこにオオルリからの援護が入る

しかし、海から離れたため、ホワイトホットからの援護がしずらくなった

『海側へ押し出すわよ!!』

「わかってらぁッ!!」

再度攻撃を始めるが、攻撃が通らない、さらには放たれた攻撃を少しずつだが避け始めている

「隊長!!M9グレネードの使用許可を!!」

『……M9グレネードは殺傷能力が高い、まだこの怪獣を殺すほどの危険性は認められない』

「!?……GIG!!」

『隊長さんよ?俺たちが海上に出て誘導してみましょうかい?』

「できるか?」

『GIG』

「よし、頼む」

海の中から黒と白に塗られたレッドスパロウ……GUYS オーシャンの主力機であるホワイトホットである

「奴の上をとるぜ」

「おうよ」

ホワイトホットは怪獣の背面の上空に急接近し、瞬間的に停止、

瞬間、魚雷を怪獣の背中に落とし、急速に離れる

背中に魚雷がぶつかった瞬間大きな爆発が起こった

怪獣がホワイトホットの方を向いた

「さぁ、いい子だからついておいで」

そして、上空でホバリングしているホワイトホットに足を踏み出し

口から黄色の液体を吹いた

回避しようとしたホワイトホットだが、左翼にその液体が当たった

当たった部分にあったはずの翼はまるでなかったかのように溶け始める

「ちくしょうめ!!なんなんだよこれは!!」

『こちらオオルリ!!そっちは動ける!?』

「男としてこのくらいと言いたいが……相棒が無理だとアラート出しやがる!!

すまねぇ!!これ以上は厳しい!!」

『たった今より、怪獣に対しメテオールまでの使用を解禁する

メテオールの使用時間は1分30秒までとする』

「朱里!!行くよ!!」

「マニューバモード、オン!!」

 

「お父さんよろしく!!」

「はいはい!!起動!!」

二機の機体の各部が展開し、金色の粒子があふれ出す、残像を出しながら動く2機は先ほどとは違い、

怪獣を翻弄し、攻撃では有効打を与えていく

「ッ!!」

それを見ていたヒロはナンダを飛び降りた

「お、おい!!ヒロ!!」

同じくヒロのもとに向かうためナンダを飛び出す護

護がヒロの腕をつかむとヒロが腕を振り払い、護に言う

「止めなきゃならないんです!!」

「止めるったって……」

「あの怪獣は何もしていないんです!!」

「でも……じゃあなんであの怪獣はここに来たんだ?」

「あの怪獣はおそらく、この星で生まれた怪獣なんです、

ただ、島から出ただけなんです、だから止めなくちゃいけないんです!!」

ヒロからの言葉を、目を瞑り少し考える

そして、目を開いた

「……わかった、どうやって止める?」

「どうやっても!!」

「……分かった、行こうぜ」

護はフュージョミッションを手にし、自身の光を込めた

ヒロは光り輝き青き巨人、ウルトラマンへと姿を変える

「ヒーローッ!!」

フュージョミッションを空へ向け光となってヒーローに同化する

右手から赤く体が変わり、優しき左手のみ青の色に……

メビウスの構えをとり、ヒーローは吠えた

『サァーーーッ!!』

 

「ウルトラマン?」

「愛?どうしたの?」

「ウルトラマンが……」

屋久島が周りを確認すると、背後にヒーローがいるのが分かった

そして、ヒーローはレッドスパロウが射撃している間に割り込んだ

M9グレネード弾やレーザー砲を受け、よろめきながらも怪獣とレッドスパロウの間に居続けた

「おいおい!!打つなってのか!?」

「間に入られたら打てないわこりゃ」

 

ヒーローへ怪獣が口からまた黄色の液体を吐こうと口を開いた瞬間、

ヒーローは右手の掌底を顎に当て口を閉じさせる

怪獣の口から黄色い液体があふれ、怪獣は海に飛び込む

引き返した……と思われたが、海中から口だけを出し、黄色い液体をヒーローめがけて吐き出した

右手を前に出し、液体を防ぐが、右手に当たった瞬間、液体が炸裂した

堪らず、手を引っ込める、その隙を狙い、もう一発液体が放たれ、胴体に直撃する

今度は後方に飛ばされるヒーロー、そのまま倒れるもがく

怪獣が吠え、もう一度液体を吐きだそうとしているときである

「朱里、残り時間が!!」

オオルリ、レッドスパロウ共に残り30秒を切っている

行動をするなら今しかない、そう考えた三原と屋久島は海中にいる怪獣に接近する

「三原!!迂闊に近づきすぎるな!!」

篠崎の制止を無視し、怪獣に急接近したとき、怪獣がちょうど液体を吐きだした

近づきすぎたせいか、回避運動をしたとしても直撃は免れない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

------はずだった------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青い円盤のようなものが液体とオオルリの間に割り込み液体は一滴もオオルリに当たらなかった

全員が、怪獣がその円盤が来ただろうと思われる方に目を向ける

片膝を付いたままヒーローは青く輝いており、色が青に変わる、力強き右手だけ赤に……

『ティアッ!!』

片膝を付いたままメビウスの構えとは左右逆の構えをとる

同時にメテオール限界時間に達し、三原と屋久島はその場から離れた

怪獣は海中に潜り、ヒーローは上空高く飛び、怪獣がいた場所よりも大きく沖の方に飛び入る

ヒーローが着水した音で背後にいることが分かり体を回転させ、ヒーローの方に向く

水中ではあの液体が使えず、爪による攻撃を仕掛けてくるが、

水中で素早く動けるヒーローと、その巨体ゆえに水中では動きが遅くなる相手では攻撃は当たりもしなかった

しばらく回避され、怪獣はさらに動きが鈍ってきていた、島から日本まで泳ぎ、なおかつGUYSとの戦闘

疲れていないはずもなかった

しかし、ヒーローにも時間がなかった、既に胸のカラータイマーが赤く点滅し始めた

互いにぎりぎりの状態だった

ヒーローは構えを解き、静かに回転を始めた

回転は次第に速くなり、海中には高い音が響き渡っていた

その状況に怪獣はなにも行動を起こせず、機会を疑っていると、ヒーローは怪獣の真上に移動し、

その体からまるでチェーンのようなものがいくつも落とされ、キャッチリングで怪獣の体と口を拘束したのだ

 

拘束が終わると、素早く赤のヒーローになり、怪獣を持ち上げようとするが

怪獣の体が重く持ち上がらない

時間も迫っており、このままではさっきまでの行為の意味がなくなる

『サァ……アァァーーーーッ!!』

ヒーローの体が赤く輝き、さっきまで持ち上がらなかった怪獣を持ち上げた

そのまま海を出て、島まで飛んでいく

必死に飛び続け、島が見えてきたが、残り時間はあとわずか……

ヒーローは最後の力を振り絞り、怪獣を元居た穴の中へ投げた

穴の中へ少しぶつかりながらも怪獣はすっぽりと入った

左手の掌の上を右の掌でスラッシュさせ放つ、パワーショットを穴の周りの岩などに放ち、穴を埋めた

怪獣は少なくともしばらくは島から出てくることはないだろう

ヒーローはそのまま飛びだっていった

三原たちはその様子を近くで見ていた

「流石はウルトラマンだぜ、俺たちができないことをやってのけるんだからよ」

「まぁ、撃破しか考えてはなかったからだけど……

それより二人とも、注意はしてたからちゃんと聞いときなさい

新人の二人はちゃんと防衛ラインを動かなかったんだから」

三原と屋久島は落ち込んでいた、特に普段は冷静に動く愛は落ち込み具合は大きかった

「GIG……」

「………………。」

 

 

 

 

そして、当の二人はというと、ナンダの中で疲れ切っていた

「ひやひやしたし……右手痛いし……もう無理……」

「……ありがとうございます、無茶なことをさせてしまって」

「いいよ別に……楽ではなかったけど、俺は納得できたから」

「納得ですか……?」

「うん……俺の中のヒーローってやつと、お前のヒーローがな」

ナンダの通信機に任務完了の報告が来た

 

 




エフェクト・キャッチリング
エフェクトシールドの応用によるキャッチリングの再現技
拘束力はあまり強くはないが、短時間なら拘束可能


※最後の部分をあいまいにしていますが、雰囲気を出しているだけです



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