ウルトラマンⅩ外伝 エクシード・レッドファイト!!   作:剣音レツ

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 遂に始まりました!(笑)

 今回ウルトラマンⅩはまだ出てきません。

 ウルトラファンはもちろん、レッドマンファンやそうでない人も楽しんで読んでくれたら嬉しいです。


プロローグ~謎の赤い影~

 「………足りない………殺し足りない………………。」

 

 

 

 

 場所は、とある宇宙空間での知られざる惑星にて。

 

 緑が無く、クレーターや岩だけの薄暗い土地を、一人の影が歩いている。

 

 その影は、真っ赤なボディに辮髪帽をかぶったような頭部、独楽の上にアンテナが立ったような耳をしている何とも得体の知れない巨人である。

 

 その巨人の歩き様はどこかふらついていて挙動不審であり、どこか不気味さすら感じる。

 

 

 

 「………もっと………俺を………この俺を楽しませろおおおぉぉぉ!!!」

 

 “ドガーン ズガ ズガ ガシャーン”

 

 その巨人は突然、欲求不満を爆発させるようにとある岩肌を乱暴に蹴り始める!

 

 あまりにも怪しげな行動が続く謎の赤い巨人。果たして彼は何者であり、何を考えているのであろうか………?

 

 

 

 “ズドーン”

 

 その時、突如地響きや大きな爆発音と共に、二か所の地面から、そして上空からと三体の怪獣が現れる!

 

 地底からは蛇腹状の体に眉間の巨大な一本角や大きく裂けた口が特徴の『青色発泡怪獣アボラス』、四足歩行で無数の棘が生えた真っ黒な体が特徴の『地底怪獣マグラー』の二体、上空からは二本の牙や頭部の小さな角、両腕の巨大な翼が特徴の『冷凍怪獣ペギラ』がそれぞれ現れる。

 

 三体ともどうやら巨人が狙いの様である。

 

 「………いいね……しかも三体か……面白くなりそうだぜ!!」

 

 岩場に佇んでいた巨人は、怪獣が現れた瞬間嬉しそうな反応と共にその場から跳躍一回転して怪獣たちの前に着地する。

 

 そして、指や首をポキポキ鳴らせて構えを取る。その様子はまるで喧嘩前のヤクザだ。

 

 「さあ………行くぜええぇぇ!!」

 

 巨人は狂気で叫んだ後、怪獣たちめがけて跳びかかる!

 

 緑の無い、薄暗い殺風景な小惑星の土地で始まった三対一の大決闘。

 

 怪獣達は三方から巨人に攻撃を仕掛けるが、巨人はそんな不利なはずの状況でも全く動じず応戦する。

 

 巨人は突進してくるマグラーを蹴りで吹っ飛ばした後、それぞれ左右からのアボラスとペギラの突進をバク転をしてかわす。

 

 そして二体が激突した所で再び駆け寄り、ペギラを右前蹴りで吹っ飛ばし、続けてアボラスを右ラリアットで地面に叩きつける。

 

 マグラーは尻尾攻撃を繰り出すが巨人はそれを易々と受け止め、そのまま数回背中を踏みつけた後大きく振り回して地面に叩きつけた!

 

 ペギラは翼で左右から挟み込むように殴りかかるがレッドマンはそれを受け止めて腹部に右膝蹴りを打ち込み、続けてアウトローな前蹴りで吹っ飛ばした。

 

 アボラスは巨人目掛けて口から溶解液を噴射するが、巨人はそれを高くジャンプしてかわす。それにより溶解液は巨人の背後にあった岩肌に当たり、岩肌は溶けてしまった。

 

 そしてアボラスの元に着地した後、頭部の角を掴んで首投げの要領で地面に叩きつける。

 

 「ヒャッハー!!痛快痛快!やっぱこういうのが一番楽しいぜぇぇぇ!!」

 

 巨人は狂ったように叫びながら仰向けに横たわるアボラスを乱暴気味に踏みつける。その様子は正に喧嘩で相手を痛めつけるヤクザである。

 

 三対一とは巨人にとって圧倒的に不利な状況のはずである。

 

 しかし巨人は全く後れを取ることなく、むしろ戦いを、そして怪獣を痛めつけるのを楽しんでいるかのような動きで戦っている。

 

 そして巨人の方が怪獣たちを押しているではないか!

 

 三体の攻撃をかわしつつ、逆にアウトローなパンチ、蹴り等でなおも攻め立てる巨人。

 

 マグラーは流石に分が悪いと見たのか、その場からすたこら逃げ去ろうとする。

 

 マグラーは本来臆病な性格の怪獣であるため、自分より弱い相手には襲い掛かるが、敵わない相手と見るとすぐさま逃げ去るのである。

 

 ペギラは巨人目掛けて冷凍ガスを噴射するが、巨人はそれを跳躍してかわし、ペギラの頭部に降下キックを食らわしダウンさせる。

 

 それどころか冷凍ガスはマグラーに当たってしまい、体が少し凍り付いたマグラーは動きが鈍り、もはや逃げるには間に合わない状況である。

 

 「ふっ、ふははは…ドリャー!」

 

 “ザシュッ”

 

 チャンスと見た巨人は先端に向かって刀身の幅が広がる独特の形状をしている短剣のようなナイフを取り出す。

 

 そして跳躍しての落下スピードを活かしてマグラーの頭部にぶっ刺した!

 

 勢いよく噴き出した返り血を浴びる巨人。マグラーは断末魔を上げてそのまま力尽きた。

 

 だが、巨人は元々赤い身体をしているため、返り血を浴びてもほぼ違和感を感じないと言う何とも不気味な感じである。

 

 マグラーを惨殺した巨人は返り血を浴びた顔を拭った後、アボラスとペギラの方を振り向く。

 

 「やっぱ足りねえ………お前らじゃ殺し足りねーんだよ!!」

 

 巨人は狂ったように叫んで二体に跳びかかろうとした…

 

 その時、

 

 

 

 ………………はっ!

 

 ………俺は一体何を………?

 

 …またか。最近俺、どうもおかしい。

 

 銀河連邦の上からの命令で、宇宙を乱すため暴れる怪獣たちを倒さねばならねーのに、数日前バルダック星人(別名:雪男星人)とスノーゴン(別名:雪女怪獣)を倒したちょっと後からこの状態が続いてやがる…。

 

 突然脳裏に刺激が走るかと思うと、なんつーか…催眠状態にかかったようになり、気が付いたら周りの物が壊れていたり、怪獣の死体が転がっていたりしている……こんな状態がここ数日何度か続いてやがる………。

 

 ………ん?なんか俺の前に怪獣が二体いやがるぞ…?

 

 何だかしらねーが、とりあえずこいつらの相手を………

 

 ………!何だこれは!?怪獣の死体が!?しかも頭部には大きな刺し傷が出来てやがる………まさかこれも俺がやったってのか!?………。

 

 って、困惑している間にも二体は今にも俺に襲い掛かろうとしているし………。

 

 ………何はともあれ、目の前の怪獣を倒すべき事に変わりはない。

 

 とりあえず今は考えるのを止め、こやつらをちょっくら殺っちゃいますか!

 

 

 

 巨人は再び二体に立ち向かう。

 

 だが、どうしたことか戦い方はさっきと比べ、アウトローなのに変わりはないがどこか落ち着いている………?

 

 ヤクザチックだったさっきよりも、よりヒーローらしい戦い方となっているのだ。

 

 まるで人格がガラリと変わったかのようだが、もしやこの状態が正気なのであろうか………?

 

 ますます疑惑が深まる中、巨人はなおもアボラスとペギラ相手に奮闘する。

 

 そして二体に同時にヘッドロックを掛けている最中、巨人は何かに気付いたのかふと上空を見上げる。

 

 “ズオオオォォン”

 

 突如、巨人と怪獣達の上空に巨大な時空の穴『ワームホール』が現れたのだ!

 

 

 

 ………何だ?あの巨大な穴は………。

 

 もしやあれも怪獣の仕業なのか?………何だか知らねーが、自然に発生したにしては不自然すぎる。

 

 きっと新たな怪獣がどこかで暴れている知らせに違いない。

 

 でもこいつら(アボラス・ペギラ)どうしよっかなー………ま、どうせ倒さなきゃなんねーんだし、いっそ連れて行っちゃいますか!

 

 そう言うと巨人は、アボラスとペギラを抱え込んだまま上空のワームホール目掛けて飛び立つ!

 

 「さあ、無限の彼方まで、怪獣どもを追い続けてやるぜ~!!」

 

 ワームホールは巨人と怪獣たちが入ったと同時に閉じる様に消滅した………。

 

 彼は一体何処へ向かうのであろうか………?

 

 

 

 だが、この知られざる一連の出来事が、後の大激闘に繋がるとは誰も予想していなかった………!




 読んでいただきありがとうございます。いかがでしたか?

 因みになぜアボラス、ペギラ、マグラーにしたかと言うと、アボラスとペギラがかつてマグラーと共演した“あの二体”に似ているからです(笑)

 次回、遂に“赤いアイツ”とⅩが出会い、物語も盛り上がりを見せます!

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