ペナルテイたちが着いたころ、町は混乱していた。人々がこう話していた。
「東京の警視庁やら、省庁が何者かによって襲われたらしいわ」
「自衛隊が東京に向けて出発したみたいだ」
「こわいね。これからどうなるのだろう」
ペナルテイたちは驚いた。まさか、福岡ではなく東京にやつらがいるなんて、いったいどうして。
その時、一人の男が近寄ってきた。
マオが叫んだ。
「誰だ。」
その男は、こう答えた。
「僕は君たちを殺しに来た。お前たちを呼んだのもこの俺だ。もうお前らはこの国を救う事などできない。東京の省庁や警視庁などを占拠したのは、この俺たちだ。さあ今までの中国や韓国への恨みをお返しする時が来た。いま、着々と進んでいる計画がうまくいけば、第二次日中戦争が勃発するだろう。そして、その障害となる君たちを消去しに来た。この建物に時限爆弾が仕掛けてある。うまく見つけられなければ、あと二時間で爆発する。もしお前らが逃げたとしても、あとで後悔がさらに残るだけだ。お前らは今、東京に残っていればよかったと思っているだろう。さらにそこに上乗せされるわけだ。一生後悔するのだ。」
「だれが逃げるものか」
マオが強気で言う。
「そうか、そう言っていられるのも今のうちだろう。」
相手が言い返す。
「ふざけるな、意地でも見つけてやる。」
ペナルテイたちは、一斉に探し始めた。
ペナルテイたちの様子を見て、その男は、不気味な笑みを浮かべていた。
そのビルは、テナントビルで、5階建て、そして、5階すべてにテナントが入っていた。
一階には、たらこが売っていた。みな、包装がされていて、中が見えない。ここは、マオが探した。
二階には、牛角があった。ペナルテイの家の近くにも、牛角があった。まだ、朝も食べずにいたペナルテイは、腹が減って仕方が無かった。
三階と四階には、カラオケ屋があった。そこで、岡田は、ゆっくりジュースを飲みながら探していた。
五階には、変な部屋がたくさんあった。メイリィとシロウが探す。
一時間たったころ、火災報知器がなった。
一時間後にいたマオは、焦げ臭いにおいがする上の階へ行った。ペナルテイは、焼肉をしながらのんきに食べている。
「おい、すぐにやめろ。」
ペナルテイは、焼肉をとめたものの、まだ臭い。
ここの階ではないことが分かった二人は、さらに上に行く。
三階へ行ってみると、そこには、池田が、またもやのんきにジュースを飲んでいる
「またか、もうドイツもこいつも」
マオが言う、その横でペナルテイが、
「イタリアも」
とのんきに言っている。なんだか、気が抜けたような感じである。
三階・四階でもないみたいだった。
そして、五階に行ってみると、メイリィとシロウの姿が無かった。
「メイリィ、シロウ」
マオが叫んでいるといきなりさっきの男が出てきた。
「お探し物はこちらですか」
そこには、柱に縛られたメイリィとシロウがいた。
「どうしてこんなことを」
マオがいう。その男はこう答えた。
「あなたたちにあきれました。こんなに無能なやつらがよくまあ倒してきたものだ。ほめてあげましょう。しかし、これでおわり。もう、このビルからは出られない。あと十分で君たちともお別れだ。じゃあこれで、」
その男は、窓から逃げていった。
ペナルテイは、柱にくくりつけられた箱を見つけた。
「この箱の後ろの導火線に火がついた跡がある。しかし、今はついていない、たぶんこの紐は、何か大事な役割をしているじゃ。」
マオが紐を引っ張ろうとしていた。
「だめだ。」
ペナルテイが言う。
「しょうがない。ひとまず解除の方法を調べるしかない。」
タイマーは、あと六分をさしていた。
ペナルテイが言った
「この爆弾は、どうやらコンセントから取っているみたいだか、そのまま爆発するといけない。」
そう思って、下を見てみると、床に一円玉が落ちていた。
「この一円玉で何かできないか」
ペナルテイが言うと、その一円玉がちょうどねじ穴に収まった。
「これで何とか中が開けられる。そうだ、ペナルテイ、お前がこれをあけたらどうだ。ぼくよりも手に器用なペナルテイがやったほうがいいだろう。」
そうマオが言った。
あと四分しかない。急いで、ふたをはずした。中には、電池が入っていた。ペナルテイが
「危なかった。もし、コードを抜いていたら今頃どうなっていたことやら」
「じゃあ、先に電池を抜こう。どうやら、この電池は、コードが抜かれた時に動くみたいだ。先に抜いてしまえば、大丈夫だろう」
電池を抜いたが、何も起こらなかった。
「よっしゃ」
二人が手をたたいて喜んでいた。
「じゃあ、コードを抜いて」
ペナルテイがコードを抜いたが爆発もせず、電源が消えた。
「これで出られる。」
ペナルテイとマオは、メイリィたちの紐を解いていた。
そのとき、岡田が、マッチを持ってやってきた。
「お前ら、だまされたな。俺が、そんな川場軍曹に対して無礼なまねをするものか。そう、あの、東京の省庁を襲ったのは、俺たちの学校の者さ、みんな死んだと思わせておき、お前らを福岡に連れてきた。すべてが川場の思惑どおり行った。あとは、君たちさえ殺しさえすれば計画は皆、成功する」
「おい逃げるぞ」
マオがメイリィとシロウたちを窓のそばに行かせた。しかし、ここは5階。下はコンクリートやアスファルトで覆われたところとてもじゃないが飛び降りられない。どうするか、その時、目に入ったものそれは、布団。マオが言った。
「ペナルテイ、布団を下に落とすんだ。」
布団をできるだけ多く持ってきた。
岡田が爆弾に火をつけた瞬間。爆風とともにマオたちは、下の布団の上に落ちた。
「これが無かったら俺たちは、今頃死んでいたな。しかし、この布団はすごく厚くて、大きい。さらになんか布団が臭い、何だ、この布団は。」
ペナルテイが言うと、マオが気づいた。
「あの看板見てみろ」
そこには、英語で1文字が書かれていた。