ペナルテイたちはその後、順調に箱根まで来た。箱根と言えば温泉、宿に着いたあと、早速温泉へ。今までの疲れを癒せた。温泉の後は、料理。その料理が出てきた。料理を食べている時、マオが言った。
「味が分からない」
その時、窓のほうから不気味な笑い声が聞こえてきた。
「植松」
ペナルテイが指を指した。その方向には、植松が立っていた。植松が言った。
「やっと効いてきたみたいだな。」
ペナルテイが言う
「何を入れたんだ。」
植松が答える。
「あのヘドロの中に少し有機水銀を入れたのさ。知っているだろ。水俣病を」
ペナルテイは社会の時に習った水俣病を思い出した。
水俣病とは、1989年に起きた公害で、四肢が麻痺したり、神経がやられてしてしまうものだ。
「治療薬がほしければ私をまず倒すことだ。」
ペナルテイは今まで何でもマオや他のみんなに頼っていたからこんなことになってしまったのだ。今、俺が立ちあがらなければいけない。ペナルテイは決心した。
「明日、芦ノ湖から、箱根湯本までどちらが早くゴールに着くか競争だ」
植松は、
「いいだろう」
と言った。
次の日、箱根は快晴だった。
朝、芦ノ湖へ行った。そこには、植松がいた。
「箱根湯本へどちらが先に着くか。早く始めるぞ」
ペナルテイは焦っているようだ。
「よし、行くぞ」
スタートした。芦ノ湖からは少し東海道は登り坂になっている。そしてその後、下って箱根湯本だ。上り坂に二人は少し苦労しながらも何とか下り坂のところまで来た。植松もなかなかやる。まだペナルテイとの差はわずかだ。下りに入り、植松は、スピードを上げてきた。
しかし、スピードを上げて後々抜かされてしまうのが落ちと言うものだ。このまま植松に抜かされても問題はない。このスピ-ドでいこう。植松に抜かされた。あと、二キロで箱根湯本だ。二キロならば大丈夫だ。だんだん箱根湯本の町が見えてきた。あと五百メートルの所で植松に追いついた。植松は、疲れながらも最後までがんばっている。もうゴール。植松を少しずつ引き離していく。そしてゴールした。
「さあ、例のものを」
ペナルテイが言うと、植松は、無言で渡した。そして、こう言った。
「列車が用意されている。それに乗れ」
マオに薬を飲ませ、列車に乗り込んだ。ホームで植松が後ろの車両へ向かっていくのを見た。
マオの容態もよくなり、もうすぐ東京だ。ついに川場との対決が始まる。