ペナルテイたちは、東京へ戻ってきた。東京の新宿駅は、いつもの人の多さではなく、しんと静まり返っていた。ペナルテイは新宿駅で後ろに乗っていた植松にこう言った。
「川場のところへ連れて行け」
植松は下を見て、笑いながらこう答えた。
「連れてってあげるよ」
ペナルテイたちは不気味な笑みを浮かべる植松が気になった。
そのころ川場は、箱根で植松が負けたことを聞いた。川場はこう言い放った。
「植松に前、こういう契約をさせただろ。お前に箱根であの少年らと戦ってもらうと、それで、もしも、お前が負けたら、俺らが殺してもかまわないと、今、俺は防衛庁にいる。さてショータイムが始まるな。準備しろよ。例のところで実行してもらうぞ」
ペナルテイたちは、飯田橋で降りた。飯田橋も新宿のようにしんと静まり返っていた。車1台さえ走っていない。
横断歩道を植松が渡ろうとしていた。車が1台も走っていない大きな横断歩道など初めてだ。植松は信号を無視して渡る。その時、いきなりダンプが植松をめがけて突進してきた。
「危ない。植松」
ペナルテイが叫んだ。しかし、遅かった。ペナルテイたちは、植松のほうへ駆け出した。
植松は苦しそうにしながらこう言った。
「お前らは、池田や私を殺して楽しいか、お前らは、正義だ。正義だ。と言ってやっているが、どこが正義なんだ。お前らのやっていることは殺し屋と同じではないか。」
植松は、言い終えると静かに息を引き取った。
ペナルテイはこう言った。
「俺たちは、薬で操られている人間を倒して行っているだけなんだ。その薬の影響さえなければ、俺たちが殺さなくてよかったんだ。俺は人殺しだ」
ペナルテイが悩んでいるとき、後ろから川場が出てきた。川場が言った。
「悩め、俺の母親に中国人はひどい事をしてくれた。俺も今の君のように考えた。いつか復讐してやると心に決めたんだ。あのとき。そうだ。俺の指示にしたがえばこれ以上、人を殺さなくて済む。お前らの大事な、そして、俺の作戦をことごとく破り捨てた李をな。」
マオが言う。
「お前が指示をしたのか。お前は自分のことしか考えていない。」
川場が言い返す。
「黙れ。この俺が憎む中国人め。俺の気持ちがお前に分かるものか。お前みたいな奴がいるからだめなんだ」
川場は、こう言い返した。
「じゃあ。お前が今まで心の中に刻み込んできたことが本当に正しいか証明しろ」
マオは、即断でそれを受けた。