ペナルテイ   作:謎沢

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第22話 信念の強さ

川場は、ペナルテイたちを川場が乗っ取った首相官邸に連れてきた。

「俺は、お前らの信念である“他人を思う気持ち”というものを見たい。もしも俺を納得させたら、李を解放してやろう。しかし、お前らがもし負けたら、お前を縛り付けて、李と同じ牢屋にぶち込んでやろう。お前の得意なもので勝負していいぞ。」

マオは、料理で勝負することにした。ペナルテイは、落ち込んだままだ。

マオはこの状況をなんとしても解決したかった。今まで、助け合った仲間だ。ここで、ペナルテイに改めて気づいてほしい。友情とは、そして、何故人を殺してはいけないかというのか、それは、人間は、お互いに助け合わなければ生きていけないということだ。ペナルテイは、表面上のことでだまされているんだということを。

首相官邸でマオと川場の勝負が始まった。いや、これは、マオと自分勝手という厄介者との戦いだ。

マオは考えた。今まで見てきた日本の文化。昔、マオは、李さんにペナルテイに秘密で京都に連れて行ってもらった。その時出会った日本の料理。それと、僕の持っている中華の知恵を合わせる。

ついにマオは作り始めた。ペナルテイは悩んだまま。早くペナルテイの悩みを取ってあげなければいけない。

一時間が過ぎた。マオの料理ができた。

「お前、覚悟はできているな。」

川場の問いに対してマオは、片手のこぶしでもう片方の手のひらをたたいた。

「ほほう」

川場もその意味を分かったようだ。

「料理は何だ」

川場が改めたように言う。マオがふたを開ける。中から中国と日本の国旗の形をした料理が出てきた。マオが言う。

「日中友好料理、完成」

川場はまず、日本の国旗のほうから食べ始めた。

「ううっ、これは、日の丸ご飯のように見えるがご飯は白魚のすり身が入っている。これをチャーハンのようにしたな」

次に中国の国旗のほうを食べる。

「人参の煮つけと鯛のすり身で表現されている」

川場は少し黙った。それからこういい始めた。

「昔、俺の母親と妹は、植松が死んだあの交差点で引かれたのだ。僕たちは、父親の出張で東京に来ていた。そこで、3人で箱根へ行ったのだ。そして、お前らみたいなルートをたどって東京へ帰ってきた。そう俺の最後の母と妹の思い出はロマンスカー。妹の名前は、愛子というのだが、とてもかわいかった。そして、ホテルに行くためにあの横断歩道を渡った時、信号無視の車がきた。愛子は、即死。母親も一時は意識が戻ったが1週間後に死んだ。今から思えば、俺がこんなことをやっているのは、母や愛子に背いていた。君のおかげだ。」

ペナルテイの悩みも解決したようだ。

「最後に一つだけ聞きたい。君たちは、なぜあそこまでしてがんばれたのだ。」

マオが答える

「僕は、ペナルテイと会えて良かった。日本と中国や韓国と仲良くできる。たとえ歴史の問題があろうと。」

 

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