報われない男の物語   作:羽付き羊

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14話「そして報われない男の物語は動き出す」

ギルバードが城へ再び向かったのは偶然だったとしか言いようがない。

昔話に花を咲かせていた時にふと自分の家の家宝の事を陛下に言うと「そうなんですか?一度見て見たいですね…」と言っていたのが理由といえば理由である。

 

べつに今すぐに見たいと言っていた訳ではないのだが、明日は妻と久しぶりのデート。

その後は色々とお楽しみが待っており、もしかしたら娘か息子ができるかもしれない。

その後も色々とホテルでの仕事や出張、改装などで忙しく、2,3日は陛下に会えない。

だからギルバードはまだ時間がある今の間に家宝である“過去玉”を見せようと思ったのだ。

 

「それにしても“過去玉”って変な名前だよなぁ」

 

ギルバードの祖父の代から家宝として大切に保管されている“過去玉”は好きな時代に行き来できると言い伝えられているとんでもない代物らしい。

 

その家宝である“過去玉”をギルバードは近所のスーパーの名前がプリントされてあるビニール袋に入れていた。

 

悲しきかな、ギルバードはこの玉の言い伝えを信じていないのだ。

実際普通の野球の玉ぐらいの大きさで素材は水晶っぽいけど何かしょぼい感じがするのだから彼の気持ちも分からなくはない。

 

それでも一応家宝という事なのでギルバードはできるかぎり大切にしている。

ただ物凄く頑丈なので落としても割れないどころか傷ひとつ付かないし汚れもしないので管理方法が杜撰(ずさん)になっており、絶対に無くさない場所に置いていた。

 

本来の名前は"過去玉"でないのは祖父の話で覚えているのだが、祖母が「“過去玉”で良いんじゃない?」と言っており、ギルバードの父であるコンバートも「“過去玉”でいいだろ?親父は少し頭がおかしい人だから、母さんの話の方に合わせた方がいいぞ」と言っていたのでそうなった。

 

祖父亡き今では誰も正式名称を覚えていない。

 

実はギルバードの祖父であるクウガ=R=ボルトは当時から意味不明な事を言っており、少し頭がおかしいと認識されていたのである。

それ以外は優秀でマナがパック化できる事を論文で発表したりもしているのだが、机上の空論と言われている物が多くあまり有名ではないが知る人ぞ知る人として名前は売れていた。

そんな経緯もあり、クウガは天才だから頭がおかしい部分もあるのだろうと世間的には言われているのが家族にとっては救いだった。

 

そんなクウガが残した手記があるのだが、なんだか物騒だからという祖母の独断でそっちの方が厳重に保管されていたりする。

実際は"過去玉"はフェイクの家宝だと家族は認識してしまっているせいで杜撰な管理になってしまったのだ。

 

 

閑話休題

 

そんな"過去玉"を持ってギルバードは再び門番に会い挨拶して女王の間に向かった。

この時ギルバードは「今日の晩飯はカレーだって言ってたから良かったなぁ」と思っていたらしい。

 

そして女王の間の前扉を開け、畏まって礼儀正しく挨拶しようと前を向いた瞬間。

 

 

『あれ?来る場所間違えた?』

 

 

と思ったと後日、息子に話していた。

それもそのはずだろう、陛下がなにやらドス黒い鎧を装着していてそれにジークが涙を流しながら剣を陛下に向けていたのだから状況が理解できる訳がない。

 

ジークは女王騎士の中でも忠義に溢れているのは誰もが知っている事なので本当にギルバードはこの状況の意味が分からなかったのである。

 

しかし、ギルバードは挨拶をする事を忘れていた事を思い出してとりあえずこう言った。

 

「陛下、ギルバード=R=ボルトただいま参上いたしました」

 

つまるところ、「とりあえず挨拶はしないといけない」というパニックになった頭が出した答えの結果の言葉だった。

 

 

何このシチュエーション?

意味不明すぎて困るんですけど……

 

「ギルバードさん!」

 

「ギルバードさん、来てくれてのですね…」

 

何やらグッドタイミング的な感じで入ったらしいけど、俺にとってもグッドタイミングなのか?

うん、それは間違いなくバッドなタイミングだね。

で何この状況?

 

「ギルバードさん!陛下を、アルテリーナ陛下を助けてください!!」

 

状況把握できていないのに助けろって言われても困ります、はい。

 

大体、俺今丸腰だからね?

そんな俺に何をしろっていうんだよ……

 

とりあえず、何か変な物を陛下が身につけていてそれで陛下が苦しそうってことは分かる。

 

いつもの陛下は緑色のマナのオーラなのにそれが嫌な感じの黒色のマナになっている。

という事はとりあえず装備を破壊すればなんとかなるだろうというのは分かった。

いやでも壊し方が分かんないけどね。

 

「マナが黒いな……」

 

とりあえず家宝を下に置く。

家宝でも傷つかないから気にしない。

 

「それは!」

 

何か驚いたように目を見開くジーク君。

なんなの?

 

「悪しきマナを飲み込むと言われ、そのマナを浄化するというオリジナルの聖騎装“宝珠”!!」

 

なんか凄い物っぽい名前だけど、これそんな大層な物じゃないとは思うんだけどなぁ……

というか正式名称そんな名前じゃなかった筈だし。

 

いやでもトイレの前に普段飾っているけど、コレがあるのと、ないのとでは臭いの落ちが違うってのもあるし、名前が違うけど同じ物なのかもしれないな……

 

ていうか何でその事をジーク君は知っていて俺は知らないのだろうか…

一応これボルト家の家宝なんだけどなぁ?

 

「そうか…ギルバードさんはレヴァンデインの企みに気付いてコレを持ってきたんですね!」

 

いやいや、偶然だから。

ていうかレヴァンデイン卿が何かしたの?

 

そもそも全然状況把握できていない人間に新しい単語を出して何を言っているの?

 

「ギルバードさん…」

 

陛下も何か尊敬っぽい眼差しで見るのは止めて……

 

「しかし、未だにその効力があるのかは…分かっていないから危険ですね。もしかしたら悪しきマナが増大する可能性もあると前に読んだ文献に書いてありましたし……」

 

なんじゃそりゃ?

流石は爺さんの宝物だな。

役に立ちそうで完全に裏目に出る可能性があるって……

ていうか文献って何よ?

そんな都合の良い文献がこの世に存在するのか?

ご都合主義感が半端ないんだけど?

 

「私はこの国の女王です。もしコレに失敗した場合、私は闇に落ちるでしょう…失敗する場合があるのなら私はここで死を受け入れます」

 

「陛下!」

 

声を荒げるジ―ク君。何ていうか俺は完全に蚊帳の外。いや本当になんだこの状況?

 

「もし失敗したら、命を懸けてこの国を救ったエクスードに私は顔向けができないのです!」

 

「う、くっ……」

 

その言葉に言葉が出なくなるジーク君。

それにしたって話がややこしすぎる……

でも陛下が死ぬのは止めないと行けないのは分かる。

それにエクスードとの約束だしな。

 

「陛下……無礼と分かって進言しますが、それは違いますよ?」

 

「……何がですか?」

 

覚悟を決めたらしい陛下の顔が物凄く怖い……

しかし正直このくらいの修羅場は潜ってきているんだよ。思い出したくないものが山ほどあるけど、とにかく話を続けよう。

 

「アイツが死んだのは、この国が大切だからというのは事実です。しかしこの国が大切だという理由は何でだと思いますか?」

 

「それは……」

 

「陛下とアルマ姫とイルマ姫がいるからですよ」

 

「!」

 

「私も結婚している身ですからアイツの気持ちが痛い程分かります」

 

死んでいったアイツに顔向けできないとか言われても、アイツは何の為に死んだかと言えば陛下達の為だしなぁ……

 

それにしてもあの大戦は酷かった、今思い出すと俺もよく五体満足で生きてるのが不思議な位だ。

エクスードがいたから切り抜けた戦いなんて山程あるし俺も何度も助けられた。

そんな時代を戦い抜いたアイツがいたからこそ今のアルシリアはあると言っても過言ではない。

ならアイツの守りたいと願った人を俺ができる限りで見守るべきだろう。

それが今生きてる俺に出来るアイツへの恩返しだ。

 

「助かる可能性があるのにそれをしないのは間違いではないですか?アナタは確かにこの国の立派な女王です。しかしその責任全てを一人で背負い込むのは止めてください」

 

「しかし…私はこの国を守らなければ…」

 

「そうですね、しかしアナタが死ねばこの国は混乱にいたるでしょう……」

 

「………」

 

「ジーク君がいる、女王騎士達もいる、アナタを信じている民がいる。その責任の少しぐらいは分けてもいいんじゃないですか?」

 

陛下は悩んでいるらしい。

大人になりこの国の女王になって大胆な行動ができなくなったのだろう。

この人は守る者が増えてしまったせいで自分の事を後回しにしてしまっているのかもしれない。

しかし、それは間違いだ。

 

「アルマちゃんもイルマちゃんも母親がまだ必要ですしね」

 

そう言うと陛下はハッとした表情になった。

小さな子供を残して自分が先に逝くのは親としては許容できないものだ。

いつか自分が先に逝くのは良いし子供が死ぬ位ならその代わりに死ぬというのが親である。

そして陛下は決心を固めたらしく俺にこう言った。

 

「分かりました。私の命、ギルバードさんに預けます!」

 

よし分かったのかならジーク君に頼んで……

って俺ですか!?

 

この状況では断れないですよね?

あのセリフに俺は含めていなかっただろうに…

うう…仕方ない、陛下も命を懸けているんだ!

男なら受け入れるしかない!

 

男に生まれたくなかったよ……

 

「このギルバード陛下の命預かります!」

 

そんなこんなでとりあえず玉にマナを込めてみる。

使い方はよく分かんないけど何か反応したのでいいだろう。

そもそも使い方をジーク君に使い方教えて貰おうとしたのにさ。

 

「ギルバードさん急いで!」

 

とか言って急かしてくるから仕方ないよね。

マナを込め終えたので陛下に向かってとりあえず玉を投げてみると玉が見事なまでに輝かしい光を放った。

 

『な、何だ?我がマナが吸収されているだと!?』

 

とか言う黒い鎧。

ていうか喋ってる!?

今まで黙ってたのはどういう理由なの!?

 

『我は魔王装(ダークロードギア)、全ての者は我に逆らえるはずがないのに……な、何故だ!?』

 

そんな事俺が知る訳ないでしょう……

 

『だが、この女のマナを吸いこんでいる我にこんな仕打ちをすればこの女もタダではすまんぞ?』

 

え、そうなの?

ていう事はピンチじゃない?

 

「私はアナタなんかに負けない!平和に暮らす民の為に、私を信じるギルバードさんにジーク、女王騎士達の為に、そして何よりも……愛しい娘達の為にも!!」

 

そう言って黄金のマナを放つ陛下。

まるで穏やかな心を持ちながら激しい守りたい感情によって目覚めた戦士みたいな感じになってる……

 

『何だと?我が抑え込まれてい、く……力も無くなっていく……』

 

鎧の黒いマナが段々と消えていくのが目に見えて分かった。

よし!このままアルテリーナ陛下のマナを全て吸収していけば……

 

うん?

 

いや、ちょっと待てよ?

このままなら陛下のマナも全て吸われるってことにならないか?

そしたら陛下も消える……?

 

や、やべぇ!!

でも俺、武器持ってないし……

うん?ジーク君いるじゃん!

なんで傍観決め込んでるの?そういう場合じゃないでしょう!

 

「ジーク君、今がチャンスだ!あの魔王装とかいうのだけを撃ち抜け!」

 

思いっきり叫んでみるとジーク君はハッとした感じで剣を構えた。

 

俺が命預かるとか言っているのに結局は人任せという事はまぁ御愛嬌ということで。

一応格好だけ玉を操っているフリをしているけど、マナ込めて、玉投げた後は玉がオートでしてくれてるので何もしていない。

 

「は、速く!これ以上は持たない!!」

 

玉が持たないかも知れないし、陛下の命が持たないかも知れないのでとりあえずどうにかして欲しい。

そもそも俺にこれ以上できる事はないんだよ!

 

「はい!」

 

ジーク君は女王の剣ではない方の剣を取りだしてマナを込め出した。

 

「正義の味方の陛下を助けるシーンにしてもベタすぎるシチュエーションだな……だが、これだけは言っておくぞ悪しき存在、魔王装!!『正義は必ず勝つ』ってな!!!」

 

マナを込めた剣で陛下に向かって走っていくジーク君、今度の顔は先程とは違って勇ましさが滲みでてた。

いや本当に女王騎士の人は頼りになるわ。

 

「受けてみよ!陛下を蝕む邪悪なものよ!」

 

『小僧が!我を舐めるなよ!』

 

魔王装が最後の足掻きとばかりに黒いマナのビームを出してくるがジーク君はそれを華麗に避ける。

例えるならば漫画の主人公が困っている時に駆けつけてくれるお助けキャラのような存在で本当に頼れるわ。

 

「我が命続く限り正義は陛下と共にある!!喰らえ!グラム家の秘技!!『グラン・グラム!!』」

 

目に見えない程の速さで陛下を斬るジーク君。

 

っておい!陛下斬ったら意味ないだろう!?

と思っていたが、どうやらちゃんと魔王装のみだけ破壊していた。

そういえばジーク君のお父さんのルークさんが「グラム家の秘技は人を殺さず、相手の戦意のみを刈り取る技だ」って言ってたっけ。

という事は鎧破壊の技なのか……

 

『我が負けただと…だが我は死なない。また機が熟せばこの国を…世界を乗っ取ってやる!』

 

「そうはさせない。俺や陛下、ギルバードさんがいる限りな!」

 

そこで俺の名前が入る理由を聞きたい。

そんな事を心の中で思っていると何個かに分かれて魔王装が飛び散っていった。

 

『これで勝ったと思わぬ事だ。我には協力者がいる。ではまた会おう』

 

さっきまで負けたとか言ってたのに捨てゼリフが完全に負け惜しみというのは何故だろう?

 

ていうか陛下大丈夫なの!?

 

駆け寄って起こしてみると、マナを使い過ぎて気を失っているだけだった。

 

「ふう、まずは一安心ですね」

 

え、何言ってんの?

ついさっきレヴァンデイン卿がこれ作ったみたいな事を言ってたの君じゃん!

レヴァンデイン卿が今来たらピンチじゃないの?

 

「ここから出よう。レヴァンデイン卿が来たら厄介だ」

 

「そうですね、陛下を連れて逃げましょう……」

「な、陛下が倒れている!?」

 

そんな会話をしている内にやってきた女王騎士の人。いや来るタイミングが凄く悪くない!?

 

「うっ、今の状況では俺の親父や信頼できる王隊長もいない……」

 

「陛下を連れて逃げてくれない?ここは俺が何とかするからさ…」

 

レヴァンデイン卿にバレてないはずの俺がいればなんとかなるだろう。

陛下をこのままにしておく訳にはいかないし。

まだ状況よく分かってないが、もし本当にレヴァンデイン卿が謀反を起こしとかになれば内乱は防げないだろう。

そうすれば再びアルシリアは戦乱に巻き込まれるし、それは勘弁して欲しい。

とりあえず一時的に陛下を連れてこの場から逃げた方が良いだろう。

権力的に明日にでもジーク君を即斬首の刑とかレヴァンデイン卿はできちゃうからなぁ。

 

「…分かりました。アナタの家にて合流しますね!」

 

とかいって颯爽に窓ガラスを割って逃げたジーク君。

 

何故俺の家?

もっといい場所が他にもあるでしょうに……

 

「ジーク!?陛下を連れてどこへ?」

 

全く状況が分からないで来た女王騎士。

困惑しすぎて困っている。

可哀想に……俺も状況がそんなに分かってないけどこの人見張りの人だから責任取らされそう……

 

「ギルバードさん!一体何が?」

 

「……俺も良く分からなんです。今しがた着いたばかりなんで…」

 

嘘は吐いてない。

なんとなくは分かるけど完全に状況を把握している訳ではないからね。

 

「ジークが陛下を攫ったのだ」

 

「レヴァンデイン卿!?」

 

この人、何時の間に出てきたの?

 

「恐らく陛下のマナを悪しき事に使おうとしたのだろう……私がいながら陛下を連れ攫われる事になるなんてな……」

 

すっごい悔しそうな表情をしてるレヴァンデイン卿。

いや何かこの人凄く怖い。

陛下とジーク君の話からして確実に悪い人だもんねこの人。

そういえば最近悪い噂を聴くようになったし、それも関係しているのだろうか?

 

「今すぐ城内全ての女王騎士に伝えよ、ジークを探し出し陛下を救い出せ!」

 

「は、はい!直ちに!」

 

そう言って女王騎士の人が走りだした。

 

でもジーク君後で俺の家に来るらしいんだけどね。

 

「ギルバード殿。この事はくれぐれも内密に……」

 

「分かっていますよ。他の六大公爵家の人がいないのに…大変な事になりましたね」

 

「ええ……では私はこれから忙しくなるので後日に…っち!」

 

そう言ってどっかに行くレヴァンデイン卿。

俺を見てちょっと舌打ちしてたけど、もしかしてバレてる?

いやあの時レヴァンデイン卿のマナの気配はなかった筈だからバレてないだろう。

それにしてもこれから面倒な事になりそうだなぁ。

マクドールの奴に相談しといた方が良さそうだ。

 

って待てよ?

て言う事は明日のデートは中止?

――アーニャ許してくれるかなぁ……

 

 

 

時は少し遡り一人の少女の話へと移る。

 

少女はただ母親に会って自分が友達にもらったプレゼントを自慢しようとしていただけだった。

心躍らせながら扉を開けるとそこで見たのは母が自分の信頼していた人間に斬りかかられていたという場面。

それで母は倒れた。

思わず扉の中の光景をみるのをやめた。

なぜなら少女はその光景を信じる事ができなかったからだ。

 

「…ジーク?」

 

幸福から一転して絶望に転落してしまった。

そこで見たのは嘘だと信じたかった。

そして意を決してもう一度扉の中を見ると今度は母を連れて逃げる姿だった。

 

「何で……一体どうして?」

 

おもわず少女はそこから逃げた。

その場所にいるとその光景から逃げる事ができなくなってしまいそうだったから。

 

ただ逃げたひたすらに逃げる間に少女の頭の中である思考がグルグルと駆け回った。

  

 

 約束を守らなかったからだ

  

 私が良い子じゃナカッタカラだ

  

 ジークは私の事嫌イダッタンダ

  

 ゴメンナサイ、ゴメンナサイ

 

 ワタシハワルイコナンダカラ シアワセ二ナンテ ナレナインダ

 

そうグルグルと頭の中に呪文のように浮かんでいた。

 

そしてこの行動が一人の少女の運命を決定的に変える出来事になるのはまだ誰も知らない。

 

アルテリーナ陛下とイルマ姫が行方不明になったと全ての女王騎士とギルバード達に伝わるのは、その翌日のことだった。

 

 




これにて血族の遺伝子編は終了になります。
次回からのオリジナル設定今まで以上に入りますのでご注意下さい。
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