報われない男の物語   作:羽付き羊

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もう年内は更新しないと思われた方!
ザンネン!翌日更新です!
でも次は早くて来年です

追記
一部会話文を追加してます。


番外編 久しぶりなら復習して思い出すべきである

今回はディファイがベルと合流する前の話です。

 

 

 

やぁオレだ。ディファイだ。

なんかこれも超絶に久しぶりな気がするのは何故だろうか?

なんか子供の頃の休みの日に昼寝したら1時間しか寝てないのに翌日になったような気がして学校遅刻した!みたいな感じみたいな?

自分は時間が経過してると思ってるけど実はそんなに時間が経ってなかったみたいなそんな感覚になることない?

 

今そんな感じなんだけど、まぁそれはどうでも良いか……

 

 

「おい、ディファイ何を紙を見てほうけている。各国の情勢調査に向かうのではないのか?」

 

そんな感じで1人で物思いにふけっていると、カルマ君がオレに話しかけてきた。

 

「そうなんだけどねぇ……各国ってアルシリア含むのかどうかって聞き忘れてさぁ今更聞くのもイゥエンさん機嫌悪いから聞きたくないからどうしようかなぁーって」

 

 

外国の情勢を調べるのは、アルシリアの平和を維持する為の情報収集として必要なのは分かるから別に良いんだけど、内乱とか起こる可能性もあるし?自国の内部情勢調べるのとかとっても大切だし?

ちょっとイゥエンさんにバレない程度に実家に帰って着替えとかフィギュアとかを持ってきたいし?

ですしおすし?みたいな感じなのである。

 

「ふむ、確かに内部情勢を調べるのも重要だな、特にお前の実家に行けばすごい情報が手に入りそうな気もする」

 

「家の?いやいや、確かに地元じゃ有名なホテルだけどさ、そんな大したもんじゃないよ。この前もこっそり実家に帰って、親父に俺の生命保険降りた?って聞いた時の話でもする?」

 

「!?お前実家に帰ってたのか!?」

 

「??そりゃ帰省ぐらいするでしょ?あー大丈夫だよ機密部隊に所属してるのは流石に言ってないし、親父にも秘密にするように伝ええてるし」

 

デスフォレストから無事帰還した際に仮ではあるが一応正式な魔黒騎士として認められて外出許可降りたからちょくちょく帰ってはいるのだ。

一応注意で言われたのが、原則は正式部隊である女王騎士とは会うのは禁止という事で身元がバレる事は禁止ということであったので親父には念入りに、「とりあえず就職先決まってもたけど、ホテルの俺のポジション残しといてくれやー」という旨のことを伝えたのでOKである。

 

いつ怪我をしてこの仕事を辞めるか分からないからなーやはり実家が自営業なのは強いのである。

 

「ふむ、確かにギルバートさんに伝える事は今後の事を考えてもありだな」

 

「でしょー」

何に納得したのかよく分からないけどとりあえず面倒なので話を合わせるスタイルにしてしまった。

 

まあ良いか。

 

 

「それでそん時に知り合いの花屋のオジサンが来ててさー、『 俺も昔は‪”‬‪龍殺し”って異名でブイブイいわしてもんだぜ!‬』とか言っててまたかーみたいに思ってたんだけど」

 

「ん?花屋で昔は‪”‬‪龍殺し”?こう何かくしゃみが出そうで出ないみたいにスッキリしないな……引っ掛かる‬」

 

「まぁ、そう言う本当かどうか分からない自慢話しするオジサンがも多いからねぇ」

 

俺が若い頃はー、みたいな自慢話する人の多いこと多いこと……確かに面白い話しもあるけど殆どがただの自慢話だから話半分にしか聞いてないし、奥さんの自慢がうっとうしいからなぁ……

因みに花屋の名前は「笑顔の花」って言うらしい。

 

「それでね、今年の女王騎士の新人はレベルが高くて良いぞーみたいな話してたから次いでに聞いたんよね」

 

「ふむふ……む?ちょっと待て何で花屋の主人がそんな事が分かるんだ?」

 

「ん?そりゃアルシリア王家御用達の花屋だから城に行く機会多いのと、昔の知り合いも多いし、後輩が今なんか指導員とかしてるから愚痴聞いたりなんだりで委しいらしいよ?」

 

アルシリア王国の今期の新人女王騎士達のレベルは非常に高いというのはまぁ街でも結構噂されたりするが、顔面偏差値の事を言ってたりするのであんまり当てにはならない事が多いけど、まぁ内情知ってる

 

 

「……今期の指導員は確か王=道氏だったが父より一期下だったか?そもそも5年に1回しか女王騎士になる為の受験資格がないから後輩の時点で……それに花屋?まさか……いやそれは流石に……」

 

 

なんか一人言を言って考え込んでるカルマ君だが、まぁそのおじさんの話をラッキーと思って、頭の中である程度まとめてそれを書き起こしたのが先程見ていた紙という訳であるのだ!

 

アルハイム=フォーグラー

 

イージス=ブリュンヒルデ

 

イヌヲ=リフティン

 

エルト=フォーエンハイム

 

カズキ=チナン

 

キャロル=ルナハイネン

 

クリエクレステル=クリスティン=クリスタリア

 

ジェダ=バンニール

 

ジョニー=C=パッド

 

ナイアス=ハーヴェイ

 

ナガシゲ=ナガムネ

 

ピエール=フォン=キゾーク

 

ルカ=グラム

以上の計13名が今期の女王騎士の新人、つまり従騎士となる。

 

 

まず、アルハイム君であるがなんと今期で最年少の15歳での合格で、クマヤチという人形を使うので恐らく人形使い部隊に行くのだろう。

 

イヌヲ君は父親が女王騎士であるらしくカズキちゃんに惚れているらしい。

 

 

カズキちゃんは中華娘で元気っ子。

 

 

クリスティン……名前長いからクリちゃんと呼ぼう、彼女は貴族騎士学校の首席だといっていた。俺の通っていた王立騎士学校とはまた違う学校だがまぁそこは私立と国立の違いはあるが、それ以外に大して差はないので優秀なのは分かる。でも融通が効かないのが玉に瑕らしい。

 

ピエール君は二次試験落ちしていたパエール君の従兄らしい。

 

ナガシゲ……前に言っていた妖精みたいな変な生物、どうやって受かったのかはよく分かんないし何なのか分からない不思議な不思議な生物である。

そう言えば妖精の呪いかけられてしまったとかで女王騎士入団試験が受けられなくなった六代騎士の子息がいた話をコンバート爺ちゃんから聞いたけど……

まさかそいつだったりするのかな?

まぁ知らんけど!

 

 

ナイハスさんは常に鎧を装備しているらしいので性別不明で無口らしい。

 

後の面子は知ってるので改めて調査する必要もないので、とりあえずこんな感じでまとめきたのだ!

俺偉くね?いやーしごできが過ぎる人間ってやつですかね?

 

「あー、言うの忘れてたというか知っているもんだと思ってたんだが、そのまとめてる内容ってのはナイハス……アイツ魔黒騎士の連絡要員でいるんだが、そいつを通してるから知ってるぞ?」

 

「うっそ!?」

 

 

折角、酒に酔ったオジサンの自慢話を聞きながら、介抱して家にまで届けて手に入れた情報なのに……ちくしょう!

 

 

「まぁ他人から見た情報もあるに越したことはないだろう」

 

「うーーナイハスって人なんかクウガのじっちゃんに憧れた感じの仮面かぶってたから何かあるんだろうとは思ってたけど、そういうことかぁ……」

 

「クウガってもしかして、あのクウガ=R=ボルトさんか?」

 

「よく知ってるね?」

 

「‪”‬始まりのクウガ‪”‬を知らない人間の方が少ないぞ?マナの理論の天才だからな」

 

まぁボケたじいちゃんではあったけど、一部ではすごい発明をした事で有名だからなぁ。

 

「クウガのじっちゃんが提唱したマナをパック化する理論がワールークの騎士団で取り入れられて、じっちゃんが論文の最後に書てたキャラクターもワールークの人達に大変好評だったらしく、マナをパック化を応用した変身ヒーロー物が誕生したのはあんまりアルシリアでは知ってる人少ないんだよね」

 

だから多分、ワールーク出身地なのだろうとは思ってそこら辺をアピールしたいのだとばかり……

 

「だからそのヒーローの名前がクウガなのか?

 

 

「そうらしいよー、じっちゃんが決めたわけではないって自分で言ってたし今でも恥ずかしながら結構好きだから覚えてるからねー」

 

「確かにディファイの家に飾られた人魚にあの系統の鎧兜が飾られていたな、……ん?そういえば大切してた雑誌についてた付録のお面ってなかったか?」

 

 

「あーあれ?当時、妹分みたいに可愛がってた女の子にプレゼントしたよ。今どこにいるのか分からないけど……」

 

ある日を境に会えなくなったイルマちゃん……どこに行ったんだろうか?オヤジも陛下も教えてくれないからなぁ……

あの子寂しがり屋だから、心配だよ。

 

 

 

 

 

 

「まぁ有力な情報はないみたいだから、そのまま行ってもいいんじゃないか?」

 

「それもそうだねー気乗りしないけど行ってくるよ、お土産楽しみにしててねー」

 

「ジェダが喜びそうなものを頼む」

 

 

「相も変わらずブラコンだなぁ、それがなぜ本人に1割も伝わらないのか……」

 

ほいじゃあ行くとしますかねぇ……

 

 

 

「そういや、カミナのおじさん他にもなんか言ってたけどなんだったけなぁ?」

 

会ったことある子は自分で伝えれば良いと思ってメモに書いていないので思い出しながら伝えれば良いと思っている辺り、俺の性格も適当だなぁとは思う。

 

確か……

 

 

「そういやエルトって奴だけどな、実はバルドの野郎の息子らしいぞ?」

 

 

「バルドさんって元上級女王騎士のですか?奥さんが子供産むからそれを気に田舎に引っ越すために引退したって話でしたよね」

 

 

「そうそう、あの正義感が無駄に強い堅物にマナの研究者だった嫁さんとくっつくとはなぁ」

 

「へぇ……」

 

 

「それでそのエルトが赤ん坊の頃にマナの力を倍増させる装置を使ってみたら成功したけど、本人の潜在マナ量が膨大になり過ぎたせいでコントロールが困難らしいから、増産できないとかも言ってたなぁ」

 

「自分の子供にそんな事をするなんてマッドサイエンティストですか?その奥さん」

 

「いやなんか魔物に襲われて結構ギリギリのところだったけど子供を助けるためにやったらしいぞ?母の愛ってやつだろ」

 

「バルトさんめっちゃ強いのにそんなに追い込まれたんですか?そりゃ確かにヤバいっすね」

 

「だろ?けどそれをお前の父ちゃんが来てバッサリだ!いやはや流石は希望の騎士様ってとこだな!ガハハハハハ!」

 

「一気に嘘臭くなった……」

 

 

「ほらほら、そんなにお酒を飲んでたらまたヨーコちゃんとシモンズ君に怒られるわよ?程々にしなさいよね?」

 

「そんな堅いこと言うなよアルテリーヌちゃん、美人な顔に怒り顔は似合わねーよ?」

 

「まったく褒めても何も出ないんだからね!出るのは私からの心配事ぐらいよ?ほんとしっかりしてよねー」

 

「へい……アルテリーヌさん、一体何時になったら実家に帰るんです?もうここのパートも長くないですか?娘さん達とか心配されてません?」

 

 

「ディファイ君、他人の実家の事で口出ししちゃダメよ?それに私がここでパートしてる事は秘密なんだからもし知り合いに会ってもひ・み・つなんだからね?」

 

 

「りょ、了解です……」

 

 

 

「見た目は超若いのになぁアレで人妻なんだってよ?ディファイもあれぐらいのお姉さん捕まえないとなぁ!ガハハハハハ!」

 

 

「余計なお世話ですよ!」

 

 

「ふぅ……ワシの店普通の喫茶店件BARなのに何でこんなに厄介事が舞い込むんじゃ?」

 

「コンバートのじいちゃんドンマイ……」

 

 

 

こんな感じで、そこそこ女王騎士達の話は知っているのだ。なにせ女王騎士達御用達のバーになってしまっているコンバート爺ちゃんの手伝いとかしてるからな!

 

なんせ、ご褒美に作ってくれるアップルパイが美味しくて……

 

 

 

 

 

特に思い出してみても別に親父が出てきたよく分かんねー話だから必要ないだろう。

 

 

さて

行きますかー

 

 

 

 




さらっと原作主人公の出自を出してます

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