The Echo ~Reflection of The FullMetalPanic~   作:手拭

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6.それは分かったこと

「皆と合流する前に私から説明しておくべきだと思うの」

 

 

夕陽の照らす冬の砂浜でシャマルはレナードに向かって言った。

 

そう言った後、彼女は語り始める。

彼らが八神はやてという主に出会ったその日からの経緯を――

 

シャマルたちは闇の書の自動生成プログラム守護騎士ヴォルケンリッターという。

 

彼らは主を守る存在。

そして闇の書との運命共同体であり、様々な主の下を渡り歩いた。

 

その多くの場合が戦いに身を置く日々であり血を見ぬ場合など数えるほどしかなかった。

 

今回もそれまでと同様に主の下へ呼び出され、仕えることになる。

主となった者の野望のために再び戦いの日々が始まるのだろう。

 

 

当初はそう覚悟した彼女達だった。

 

 

しかし、予想は大きく裏切られることとなる。

 

自分達は主を守る存在で、闇の書は主の願いを叶える存在だ。

それを伝えたときの主の言葉はこうだった。

 

 

『主としてみんなの衣食を管理せないかんということや――』

 

 

今でも心優しい主の言葉を鮮明に思い出せる。

主であるはやては、自分たちの衣食までもを提供してくた。

彼女は闇の書を完成させること、つまり魔力蒐集は行わないで良いといった。

 

代わりに家族として暮らそう。

それが彼女からの願いだったのだ。

 

最初こそ戸惑いを覚えた彼女達ではあったが徐々にそんな主と打ち解けていく。

 

毎日会話をし、食事をする。

 

そんな当たり前のことが何よりも楽しく、うれしかった。

 

『シグナムもヴィータも、シャマルもザフィーラも皆で暮らしていけたらええ――』

 

それは皆の総意だった。

 

彼女達の誰もがこの穏やかな生活が続いていくことを望んでいたのだ。

 

そしてそれは叶うのだろう。

そう誰もが思っていた。

 

だが、ある日を境にそれまでの日常は危機に晒される事となる。

 

それは主であるはやてが定期通院している病院に行ったときだった。

主治医である石田という医者に呼び出されたシグナムとシャマルはその話を聞かされる。

 

 

「―早期に発見できたのが幸いではありますが、このままだと命の危険が――」

 

 

目の前が真っ暗になる思いだった。

 

主を蝕んでいたそれは、病気ではなかった。

 

この時ほど自分たちの存在を、そして闇の書の存在を恨んだときは彼女達には無い。

 

主を蝕んでいたのは膨大な魔力を蓄えた闇の書、そしてひいては自分達自身だったのだ。

 

主を救わなければいけない。

だから自分達にできることをした。

 

彼女達は闇の書のページを集めはじめた。

 

主への、そして騎士としての誓いを破る。

だがそんなことは本当にどうでも良かった。

心優しき主を救うため、彼女達は奔走し続ける。

 

幸いだったのはこのことが早期に発覚したことだった。

ちなみにレナードが転がり込んだのもちょうどこの時期だ。

 

当然のことだが当初は彼を警戒した。

笑い話ではないが、ヴィータなどは本当に言葉通りの意味で噛み付いたりもした。

 

監視の意味合いもあり、誰か1人は家にいるようにして2人を見守った。

 

警戒こそしたものだが主が助けたのだ。

彼とて面倒を見なければならないのだろう。

 

態度には出さなかったがそういった思いがあった。

 

「ああ。なるほど。それでいつも誰かがついていたんだね」

「そう。気がついていたの」

 

そうして彼を交えて過ごしているうちに、その存在の意義は変わっていく。

 

共に生活する日々が続くうち、いつの間にか彼も守るべき対象になってしまっていたのだ。

 

故に気をかけながらの日々が続く。

主と共に守らなければならない。

なにより彼に何かあれば主が悲しんでしまう。

 

だが、彼は守るべき弱者ではなくなった。

 

それに――

 

「それにもう、私達には余裕がないの――だから」

 

 

だから、協力して頂戴。

 

 

彼女はそう言って頭を下げたのだった。

 

事実として彼女達ヴォルケンリッターには余裕はない。

拘束される直前に確認した自分たちの状態は魔力的意味で、最悪に近かったのを覚えている。

 

シャマルは独断ではあったが彼に協力を申し入れる。

 

彼が戦力になると分かったとたんにこれだ。

 

しかも状況が転じた今、本来であれば彼女達に協力する義理は彼には無い。

だが、はやてを救うための戦力は欲しい。

恩の押し売りの上に、無茶な申し入れだとは分かっている。

 

彼もはやてのためであれば協力するだろう。

その上、こうした打算も働いているのも事実だ。

 

 

 

それを理解した上でどうしたものかとレナードは思案する。

 

 

 

――ふむ。

 

 

 

目を瞑り、腕を抱えたまま話を聞いていたレナードはその瞼をひらく。

目の前に、シャマルが頭を下げているのが見えた。

 

彼はおもむろに彼女に近づくとその手を伸ばす――

 

 

 

 

シャマルにはザッザッという砂地を踏みしめる音がしレナードが近づいてきたのが分かった。

だが、彼女は頭を上げない。

彼は声をかけてこない。

 

だからその返事を待ち、頭を下げ続ける。

 

そんな彼女の視界にあるものが映った。

 

それは子供の頃に誰もがやったことがあるだろう手のしぐさだった。

 

 

――デコピン。

 

 

「え?」

 

そう気の抜けた声を発した彼女にレナードは指を動かした。

 

ベチッ!

 

痛い。

 

「あ―痛ッ」

 

 

何をするの。

額を押さえながら抗議する。

そんな場合ではないというのに頬を膨らませて抗議する彼女にレナードはこう言った。

 

「気のせいかな。なにやら力を貸してくれと言われた気がするんだが?

 そんなものなら既に貸し出し中のはずなんだが」

 

そう言うと、彼はもうほとんど沈みかけてしまっている夕陽を再び眺め始めた。

 

言葉の意味を理解するのに時間がかかる。

 

――ああ、そうか。

 

シャマルもそれにならうように夕陽へと目を向ける。

 

忘れていた。

 

目の前の彼はもう、自分たちの"家族"だったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえり。鍋ができとるよ」

 

帰宅したレナードとシャマルにはやてはそう声をかけた。

彼らの帰りを出迎えたはやてに、動きを止めた者が一人いる。

 

レナード・テスタロッサはとても驚いた顔をしていた。

 

「あ、ああ。しかしハヤテ、その本は?」

 

ハヤテの脇に分厚い魔導書が浮遊していたのだ。

 

「ああこれ?これは闇の書っていう子でな。言葉は話さへんのやけど、カーテン開けてくれたり起こしてくれたり」

「ふむ。僕が勘違いしていたようだ。魔法のことも知らないものだと思っていた」

「知ってたでー。やってこの子と契約したときにでてきたのが皆やもん」

「なるほど。まあ僕がそれを知ったのも昨日今日だよ」

「ほんまか。まあはよはいってご飯にしよ。話はそれからや」

 

そういってはやては2人が中に入ることを促したのだった。

 

リビングへ入ると、他の守護騎士達の視線が集まるのが分かる。

 

――シャマル、あの後どういうことがあったのか話してもらうぞ

 

――ええ、分かっているわ。それと彼からも説明しないといけないことがあるの

 

――と――この念話とやらには慣れないな。まあご紹介にあずかった、レナード・テスタロッサだよ

 

貴様。

肉声でも念話でも声を出していないのにシグナムからそういわれたような気がした。

 

 

――話は後にする。今は主の前だ

 

 

そういうと念話は聞こえなくなり、普段の彼らの食事風景がはじまったのだった。

 

「昨日はなんかえらい目にあったみたいで、朝起きたら全然違うところにおるしびっくりしたんよ」

「そりゃ驚くだろうな。普通に自宅で寝て、そして起きたら人の部屋だったという感じか」

「そうそう。私が一番初めに起きて、周り見たら皆も寝てるし何があったんかと思ったわ」

 

葱や豆腐を鍋の小皿によそおいながらみんなに渡すはやて。

それを受け取りながら彼女と軽い口調で会話するレナード。

 

守護騎士達はなにも喋らない。

 

明らかに不自然だ。

 

全く困ったものだなと思いつつこう発言する。

 

「まあすまなかったね。実は夕べ初めて魔法を知って使おうとしたら、ちょっと暴走してしまってね」

 

それを聞いた守護騎士達が驚いて目を丸くする。

そんなヴォルケンリッター達を見回す。

話をあわせろ、という意味をこめて。

 

「ほんまかいな。何しようとしたんや。まあ皆無事やったからええけど」

「まったくだ。主の家で何をするのか」

「あ、ああ。ほんとにそうだよな!はやて」

「どうしたんやヴィータ。まあ無事でよかったのは本当やけど」

 

若干一命だけ不自然なのがいたがまあ及第点だ。

これで食事くらいはまともに味わって食べられるだろう。

 

こいつら、まさかとは思うのだが自分達が帰ってくるまでこの調子だったのだろうか。

 

さすがにそれはないとは思うのだが、と考えたところで再びレナードに会話のボールが返ってくる。

 

「んでなにしようとしたん?」

「ん?ああ、残骸のデータを修復するために知ってる技術を使おうとしたんだがどうにもならなくて――

 結果、よく知らないものを使おうとしたらこうなってしまったんだ。こいつを見せよう」

 

そういうとレナードはポケットから黒い宝珠を出す。

手の平の上で宝珠はチカチカと点滅した後、こういった。

 

「My name is Belial. Nice to meet you(ベリアルと申します。よろしくお願いします)」

 

その声にレナードは半目になる。

ベリアル、どうして僕に対してよりも挨拶が丁寧なんだい?

 

と、それを見て固まってしまったシグナムがシャマルに声をかけた。

 

「シャマル――お前・・・」

「え!?いやこれは、私も今思い出したというかなんというか」

 

はやての前だというのを忘れて追求するシグナムに慌てるシャマル。

見ていると可哀想になってきたのでレナードは助けることにする。

 

「なんというかあれだ。夕べゴミ出しの当番を教えに僕の部屋にきただろう?その時に落としていったんだ」

 

落としたのは事実だった。

勝手に拾って起動したのはレナードだ。

いや、自分が触る前から既に起動していたか。

 

最もあんな話をしていたのははやてには伝えられないからこうした話にする。

 

「ああ、そういうことか。分かった」

 

そう言うとシグナムは引き下がった。

沈黙してご飯を食べ始める。

 

 

「まああれや!また新しい家族ができたっていうことやな」

 

 

最後にそう言って笑うはやてに、皆も微笑み返したのだった。

 

 

 

 

そうして夕食の時間がおわり、風呂も済ませる。

はやてはそろそろ寝る時間だ。

 

「さあ君はもう寝るんだ。よく眠らないと育たないぞ」

「うるさいなぁ。わかってるって。まあそのあれなんよ――今日は久しぶりに皆で揃ってご飯食べれてよかったなって」

 

それに続けておやすみ、といった後彼女は寝室へと入っていく。

たまたま一緒に居合わせたレナードとシグナムに沈黙が流れた――

 

さらにそれからしばらくして、全員がリビングに集まる。

 

図らずも、昨夜の再現のような光景だ。

 

だが今夜は違う。

誰も事実を隠そうとせず、本心だけで会話するつもりだ。

だから空気が重い。

 

ここですれ違えば、もう取り返しがつかなくなるだろう。

本音で語り合う以上、決別してしまえばそれで終わりだ。

 

重い空気の中、ふと見るとカレンダーに丸がつけられているのが見えた。

 

12月25日 聖夜

 

レナード・テスタロッサの誕生日でもある。

 

それが気になったレナードは会話の切り口としてそのことについて質問した。

 

「クリスマスに何かあるのかい?」

「すずかという、主のご友人とそのお友達とのパーティだそうだ」

「なるほどね」

 

「まあいつまでもこう黙っているわけにもいかんな。始めるとしよう」

 

シグナムがそう言うと、話し合うべき内容について互いに語りだした。

 

 

彼女達と話を進めているうちに、

帰宅前にシャマルに告げられた内容が、語られたそれと同じであることに気がつく。

 

相手は間違いなく本当のことを話している。

ある程度その確信が取れたからこそレナードは自分のことを語り始めた。

 

「僕はある組織でそれなりの地位を築き、指示を出す日々を送っていた。ある日、敵対する組織との戦闘になったんだ――

 気がついたらこの家にいた。その間の記憶はない。

 そして昨日の夜、魔法の存在を知った。これがおおまかな流れだ。

 僕に治療を施したのは君達で間違いないかい?」

 

「ええ。私があなたを治療したわ」

 

確認したレナードに対しシャマルが答えた。

 

「そうか。ありがとう。そして僕と一緒に庭に転がっていたガラクタがあっただろう?あれはアームスレイブという兵器だ。

 あれに搭乗して僕は戦っていたんだ。そして、僕が気を失っている間の記録が残っていたはずだった。

 だが、昨日魔法を使えるようになった際に――」

 

「I was prey(私が捕食しました)」

 

ベリアルがそう答える。

 

「だ、そうだ。ベリアルと契約?だったかをしたときに修復を頼んだんだが、

 まさか吸収する形で実現されるとは思わなかった――そして戦い、その後は」

 

「後は、現状に至るといったところか」

 

レナードの言葉の続きをザフィーラが引き継いだ。

彼の言葉を聞き終わった後何か考えるしぐさをした後ザフィーラは問いかける。

 

「だが、昨夜お前はなぜ闘った?逃げてもよかったはずだ」

「それはあたしも聞きてーことだ」

 

ザフィーラの問いにヴィータも同調する。

答えなければならないのだろう。

自らが戦うその理由を。

 

「先程のシャマルからの話でお前に協力を申し込み、それを了承したのは知っている。

 だからこそ、お前が戦う理由を教えてくれないだろうか?」

 

もう一押し。

同じ内容の質問をシグナムが繰り返す。

 

彼はヴォルケンリッター達への返答はすぐにはしなかった。

床へと視線を落とす。

 

 

しばらくしてから、こう切り出した。

 

 

「分かった。話そう。もう表面上の付き合いだけでは事が進まないようだ」

 

 

こちらがどういう人間なのかを含めた上で一度話をしなければならない。

彼は八神家に転がり込む以前、そこから話を始めたのだった。

 

どんな家で生まれたのか。

母親がしていたこと、それを知らない父親。

母親が自分にしようとしたこと。

 

そしてその後の生活。

具体的な話はしていないが、流れだけ話す。

 

原因は自分がウィスパードであったこと。

そしてそれがどういう意味を持っていたのかということ。

 

アマルガムという組織に所属し活動を行っていたこと。

そしてその活動内容。

 

直近の戦闘を何故起こし、そして戦ったのか。

 

 

――たぶん僕はまともになりたかったんだろうな

 

 

いつか言ったその言葉でそう締めくくる。

 

「と、僕の生い立ちと今まではこんな感じだったということさ。

 実にくだらない人間だろう?」

 

自嘲的に笑う。

自分のこうした部分の話をして相手がどう思うのかは予想できる。

 

彼は今、幼い頃に教会でつまらない懺悔をさせられた時と同じ気分を感じていた。

 

 

「いいえ。そんなことはないわ。あなたはただ、人を愛するということを知らなかっただけよ」

 

 

シャマルの声に、落としていた視線を上げるレナード。

見れば守護騎士達は全員がシャマルと似たような表情をしていた。

 

「心配するな。お前だけではない。今までに取ったことのある行動だけで言えば、我らとて似たようなものだ」

 

シグナムがそう言った。

 

それで彼もようやく理解する。

彼が心の底でヴォルケンリッター達に抱いていた親近感。

 

それはつまり、

 

 

「なるほどな。ハヤテに救われたという点で僕達は完全に同じか」

 

 

彼女達は無言で返した。

それは彼の言葉を肯定したことと同じだ。

 

「お前の理由は分かった。ではこれからの話をしよう」

 

彼が黙って、彼女達が何か言うのを待っているとシグナムがそう言った。

続けて次々と言葉を口にする。

 

「その前にあらためて名乗らせてもらう。

 私は烈火の将 剣の騎士シグナム」

「紅の鉄騎、鉄槌の騎士ヴィータだ」

「風の癒し手、湖の騎士シャマルよ」

「蒼き狼、盾の守護獣ザフィーラ」

 

そして、最後にシグナムがこう告げる。

 

「君を、我らの同胞と認めよう。よろしく頼む」

 

そう言って、手を差し出してくる。

レナードはその手をしばし見つめた後、ゆっくりと自分の手を合わせてとった。

 

「ああ。よろしく――」

 

彼が生まれて初めて分かり合うことのできるかもしれない存在。

その存在たちが今目の前にいたのだった。

 

 

それからさらに2時間、リビングでの話し合いは続いた。

時計は既に午前1時過ぎを指している。

 

主を救うための目下の最優先事項として書のページを再び集める。

失われたのは百頁ほどだった。

これならばまだ間に合うだろう。

そうした判断があった。

 

そしてこれは大前提の方針として元々既に定まっていた。

 

問題は次の2点にある。

 

1つ目は仮面の男たちの問題だ。

 

「あれらは我々に全く気配を悟られることなく接近してきた。

 話では最後、レナードが片方に重症を与えたそうだが、いつまた仕掛けて来るか分からん。

 さらに強力な結界の展開と感知系の守りも強化することで対応するが、昨夜得られた情報だけででも対策を練るべきだ」

 

シグナムの言葉に全員が頷く。

事実、なぜあそこまで近づかれるまで誰も気がつかなかったのかが分からなかった。

故に根本的な対処の仕方がわからないこと自体が問題だ。

 

そして2つ目の問題もあった。

言うまでも無く、自分たちの障害になるであろう管理局の問題だった。

 

「運よく僕とシャマルさんについてはまだお尋ね者にはなっていないみたいだ。

 クロノという執務官が言っていたが、今のところ目をつけられているのは残りの3人だけだ」

 

「そして、その執務官から持ちかけてきた取引とその存在が懸念事項か――」

 

レナードは彼女達にクロノとのやり取りを話していた。

自分たちの行動を報告しろとは言われたが、漏らすなとは言われていない。

相手がどこまで聞いてくるのか分からないが、最悪ごまかせば良いだろう。

そう考えていた。

 

しかし――

 

「いや。その執務官とかいうのの取引にはきちんと答えた方がいい。

 いつどういう行動を取ってくるか分からねーが、こっちを知ってるんだ。

 あたしらは今、時間がほしい。少しでも自由に行動できる時間を引き延ばす方が大事だ」

 

ヴィータがそう言った。

そうした流れを経て、しばらくの彼らの行動が決まったのだった。

 

それからようやく解散となる。

各自自分の寝るべき場所へと移動する。

 

 

ふと見上げると1階の天井が塞がっているのをレナードは確認した。

 

「というか直したんだな。この家」

「いや、幸いにも連日強化しながら張っていたためかわからないが許容限度内の破壊ですんだらしい」

 

そうか。

返ってくると思っていなかった返事にそれだけ返すと彼は自室へ向かう。

 

色々と疲れた。

1日や2日で起きたこととその展開があまりにも早すぎる。

どっとした疲労感を感じていた。

 

実は彼から提案しようと思っていたことが後一つあったのだが、それは後日にすることにした。

 

今は眠るべきだろう。

そう思い、床に就いたのだった。

 

 

 

6.それは分かったこと fin




2016.9.10
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