日立港周辺には〝101〟や〝108〟〝174〟等と書かれた護衛艦が多数碇泊していた。その中の護衛艦「むらさめ」にSH‐60Kが着艦した。
ウィーンと言う音と共にSH‐60Kが格納庫に収容されていく。ヘリ格納庫の中に収容されたSH‐60Kの横には耀達全員が立っていた。そこには作業員と監視の役割なのか何なのか分からないが、幹部常装第二種夏服を着た自衛官が4人、横に立っていた。
「あれ?何でずっとここに居るんですか?」
耀(あけぼの)は1人の自衛官に聞いた。
「来れば分かりますよ。」
聞いた自衛官はそう答えたので、耀(あけぼの)は訳が分からず、頭にハテナマークが浮かんでいた。
「あ、来た!!!来ましたよ!!!」
1人の自衛官が指差し、叫んだ。指を指した方向にはSH‐60Jがあり、それを見つけた瞬間、「むらさめ」のヘリ甲板のヘリ誘導灯が点灯した。
SH‐60Jがヘリ甲板に着艦すると、SH‐60Jの扉が開いた。SH‐60Jから降りてきたのは2人だった。1人はスーツを着ていて、もう1人は幹部常装第二種夏服を着ていた。すると、4人の自衛官が一斉に敬礼した。
「遊佐防衛大臣、
艦長らしき人物が2人に挨拶をした。
「うむ。君達があの生物、深海棲艦を倒したんだな?」
遊佐は耀(あけぼの)に近づき、問いかけてきた。
「はい、そうですが・・・。」
「そうか。君達、出てきなさい。」
遊佐は耀(あけぼの)に聞いた後、SH‐60Jの中から誰かを呼んだ。
中から出てきたのは、電と秋津洲だった。
「えっと・・・、これはどういう事ですか?」
耀(あけぼの)は電と秋津洲を見た後、遊佐を見た。
「電が私の艦娘だ。秋津洲は田奈君の艦娘だ。」
「え?と言う事は、遊佐防衛大臣の所に電が、田奈海上幕僚長の所に秋津洲が現れたんですか?」
「ああ。それと、〝防衛大臣〟をつけないでいい。さん付け位で。タメ語でも構わない。」
「私もだ。私も〝海上幕僚長〟と呼ばなくていい。私もタメ語でも構わない。」
「え?タメ語で大丈夫なんですか?」
耀(あけぼの)達は遊佐と田奈の言ったことに驚いた。
「ああ。それと、LINE交換しないか?同じ艦娘を持つもの同士。」
そう言いながら遊佐はスマートフォン(アンドロイド)を出した。耀(あけぼの)が遊佐のスマホを覗くと、中の壁紙全てが電になっていた。
「(怖い。ロリコン怖い。)」
そう思いながら耀(あけぼの)達は遊佐と田奈のLINEを交換した。
「そうだ、総理も君達のLINEを欲しがっていたんだ。」
「え?総理って、今、総理大臣の
遊佐が思い出した様に言ったことに耀(あけぼの)はびっくりした。
「え?神谷総理の所にも艦娘が?」
「ああ。文月だ。」
「そうですか・・・。」
耀(あけぼの)は「この国大丈夫かなぁ・・・。」と思いながら神谷総理のLINEも交換した。尚、周りの自衛官達は現在の状況に追いつけていない様だった。
「そういえば、君、姿元に戻れるの?」
「あ、そうだった。戻れるか頭の中で考えてみますね。」
遊佐に聞かれた耀(あけぼの)は答えながら頭の中で元の姿を思い浮かべた。すると、身体が光だし、姿が元に戻った。
「お。戻ったのか。良かった。そのままだったらどうしようかと思ったよ・・・。」
遊佐は安心したのかそう言いながら一息ついた。
「それでは、記憶妖精にここにいる人や、一部を除き、記憶を変えますね。」
耀はそう言いながら記憶妖精に指示を出した。
「それでは、帰りますね。」
「ああ。」
「後はLINEでな。」
耀がそう言うと、遊佐と田奈が答えた。気がつくと、ヘリ甲板に止まっていたSH‐60Jは格納庫に収容されていた。
「それでは。さよなら。」
そう言いながら耀達全員は、SH‐60Kに乗り込んだ。
『哨戒機発艦。』
『ベア・トラップ、リテイリングレールに展開。』
SH‐60Kがヘリ甲板にゆっくり動いていく。
『ベア・トラップ、リテイリングに到達確認。甲板作業員は退避!!!』
甲板にいた作業員がSH‐60Kから離れてヘリ格納庫に入って行く。
「ベア・トラップオープン、テイクオフ!!!」
そして、SH‐60Kは港に向かって飛び立った。
‐2時間後‐
「あ〜、疲れたぁ・・・。」
元の姿に戻った耀は母の運転する『セレナ』の後部座席でグデーっとしていた。
「しかし、まさかねぇ・・・。
漣が感心したような感じで言っていた。
同じ頃、茨城沖には2隻の護衛艦が漂流(?)していた。その2隻の護衛艦には〝180〟と〝108〟の数字が書かれていた。1隻はこの世界に存在せず、もう1隻はこの世界に既にある艦だった。
少し、簡単なクロスオーバーにしようと思います。