夏に冬の話し書くのって何かアレですよね。(アレって何)
第35話 事の発端は夕立
「さーて、艦これしよー。」
耀は、そう言いながら居間でパソコンを起動し、艦これのページを開いた。今、居間には耀しかいなかった。
『かーんーこーれ。始まるよ。』
吹雪の音声と共にぷかぷか丸が画面に表示される。暫らくすると、母港が表示される。今の秘書艦は時雨(改二)だったが、スピーカーからは何も声が聞こえなかった。
「?何だ?時雨が何も喋らない・・・。」
耀は、編成の画面を開いた。すると、時雨のところには疲労のマークがついていて、色は見た事の無い、紫色だった。細詳を見ると、下の方に〝出撃停止〟の四文字が表示されていた。耀は、不審に思いながらも、秘書艦を時雨から夕立に変えた。夕立は現在、Lv54。まだ改のままだ。夕立(改)に秘書艦を変えた後、耀は、直ぐに母港のアイコンをクリックした。
『あ、提督っぽい!!!』
母港に戻ると、夕立は、直ぐに耀に話し掛けてきた。
「おー、そうだよ。夕立、12月だから寒いねー。」
『そーだね。夕立もカーディガン無いとかなり寒いっぽい。』
「へー。夕立達ってカーディガンとか着ている時でも出撃するの?」
『そうっぽい。だから、中破とかして破けた時の為に替えを沢山持っているっぽい。』
「へー。」
夕立と話していた耀は、〝これで時雨の状況がわかる〟と、思い、夕立に、〝時雨はどうしているか〟聞いてみた。
『え?時雨?』
「そう。時雨。ついさっきまで秘書艦で、話し掛けたのに、何も喋らないし、出撃停止とか書いてあったから〝どうしたのかなー〟って思ってね。」
『あー、それね・・・。』
夕立は、口癖の〝ぽい〟をつけずに何、か察した様に話し始めた。
「?」
『実はね・・・、時雨はね・・・
インフルエンザになったの。』
「はあ!?」
誰もいない居間には、耀の発した驚きの声が響いた。
「インフルエンザ!?」
『そう。インフルエンザ。』
「え!?昨日まで元気に出撃してい・・・、
あれ?」
耀は、何か昨日の時雨に違和感を感じた事を思い出した。
‐昨日‐
「さー、
耀は、マウスを動かし、カーソルを〝出撃〟に合わせ、クリックした。なお、旗艦は、時雨だ。
『時雨、行くよ
ケホッ』
「?」
時雨が、少し咳をした様な声を出した様だった。耀は、そのままボス戦まで時雨を連れて行って戦わせた。
夜戦まで。
『この勝利、僕の力なんて些細な物さ。この雨と・・・、
ゲホゲホ!!!
そう、提督のおかげだよ。』
「風邪引いてんじゃねーか!!!出撃する前に言えばよかったのに・・・。皆に伝染ったらどうするの・・・。」
『大丈夫。マスクしてるから。』
「そーゆー問題じゃねぇ。」
と、言ったことが昨日あったのだ。
「大丈夫かな・・・。時雨・・・。」
『じゃあ、夕立が声を聞かせるっぽい!!!』
「え?いや、いいよ。」
『いや、今から時雨を呼んでくるっぽい。』
「伝染ったらどうするの・・・。」
『夕立は、一度決めたら終わるまでやるの!!!』
「(こいつめんどくせー!!!)」
そう思っていると、スピーカーから誰かの声が聞こえてきた。
『ごめんなさい!!!』
『ふふふ。夕立。寝ている僕を起こすとはね・・・。』
『ひいいいいい!!!』
夕立の叫び声が聞こえた感じがしたが、気にしないでおこう。さ、ニコ動見よー。ブラウザー、閉じーる。
耀は、艦これのページを閉じた。夕立、君のことは忘れない。
次の日、艦娘の4割以上に、紫色の疲労マークがついていた。しかも、殆どが高練度艦だった。
この鎮守府は、しばらく出撃出来ない。
展開早い。