一応最終回です。エピローグはありますよ。
ついに、日本国、いや、全世界に特別非常事態宣言が発令された。それもそのはず。各国の軍艦、民間船がほとんど撃沈されているのだから。そして、シーレーン破壊を恐れた政府が急遽編成した、3つある海上護衛艦隊に所属していた艦のうち、6割程の艦が海中に沈んで行った。さらに、第2海上護衛艦隊は全滅。そのため、全ての物品が配給制へと変わりつつある。燃料不足のため、一般車用のガソリンスタンドは一部を除き閉鎖、公共交通機関の利用者が増加していった。
日本国民全員は、この国の最後が近づいていると、絶望し始めた。しかし、そのような人々に希望の光が差し込んできた。最初に、〝シーレーン破壊を恐れた政府が急遽編成した、3つある海上護衛艦隊に所属していた艦のうち、6割程の艦が海中に沈んで行った。さらに、第2海上護衛艦隊は全滅〟と言ったが、第3海上護衛艦隊の損害は護衛艦〝きさらぎ〟1隻のみであった。その理由は、艦娘の導入である。艦娘を導入した事によって、元々大きな目標を撃ち落とす事しか想定していない護衛艦のかわりに、攻撃するようになったのである。艦娘の姿は少女。その為、徴兵しているのではないか?との疑問が出て、国内で反対する人々が出てきたりした。そして、政府は、艦これのゲームの運営会社や、登録しているユーザーのメールアドレス、住所等を調べ、徹底的に艦娘のいる家を調べあげた。耀達は、政府との繋がりがあったため、直ぐに見つかり、徴兵された。神谷総理の文月、遊佐防衛大臣の電、田奈海上幕僚長の秋津島、檜山国土交通大臣の時雨も例外ではなかった。それと同時期に、各地では鎮守府が復活し始め、帝国海軍時代よりも多くの鎮守府が海岸沿いに建設され始めたのである。耀は、防衛省から横須賀鎮守府の司令官として任命された。7駆の4人や、自分の鎮守府から来た艦娘達は、同じ横須賀鎮守府所属艦となった。耀は、横須賀鎮守府司令官兼第1艦隊旗艦という扱いになっているが、搭載されている兵器が資源をぼったくりのように持っていくので、あまり出撃は出来なかった。
ある日の事だった。仕事を1通り終えた耀があけぼのになって曇り空の中、演習をした時だった。演習終了直後、曙に話しかけられたのだった。
「クソ提督・・・。
いや、お兄ちゃん・・・。」
曙の顔は、下を向いていた。
「何?」
「もしさ・・・、このままあたしたちが沈んじゃって、死んじゃったらどうするの?」
曙は泣きそうな声をしていた。
「・・・。何を言ってるんだ曙・・・。自分はみんなを沈めたりしない。いや、させない。いつ終わるかわからない戦争を7駆みんな、いや、横須賀鎮守府所属の全員で生き抜く。曙、戦場で死ぬんじゃなくて、寿命で死のうよ。ね!!!」
「うん・・・。」
耀がそれを言っても、曙は、ずっと下を向いていた。
しかし・・・
「ふふっ・・・。
お兄ちゃん、大好きぃー!!!」
「ガハッ!!!」
急に笑顔になって曙が抱きついてきた。あまりにも突然の事にビックリした耀は避けきれずに、曙が耀の身体にひっついた。
「あ!!!曙だけズルイ!!!」
「漣も!!!」
「私もお願いします!!!」
曙に抱きつかれた耀を見つけたほかの7駆達、漣、朧、潮も満面の笑みで耀に抱きついた。その時だけ、曇り空だった空は耀達の周りだけ、雲一つない晴天になっていた。
‐第七駆逐隊現代奮闘記END‐