「お兄ちゃーん!!!行ってきまーす!!!」
「行ってらっしゃい。気をつけてねー!!!」
執務室には、曙と
「曙元気だねぇ・・・。」
朧が出撃して行った曙を見て言った。
「あの時「大好き」って言ってから完全に吹っ切れたよね。」
「うん・・・。
あれで良かったのかな・・・。」
漣の言ったことに、潮は少し現状に不満そうに答えた。
「・・・。さあね。」
漣は潮の心情を理解したのか、それしか言わなかった。
「朧ー。漣ー。」
遠くから時雨の声が聞こえる。2人をどうやら呼んでいるようだ。
「
「うん。」
漣と朧が執務室を退室すると、そこには耀と潮しか残っていなかった。
「潮。」
「何ですか?」
「せっかくの休日なのにどこかに出かけるとかしなくていいの?」
「いいんです。私はここにいますから。」
潮はそう言うと顔を赤く染めた。
「えっ!?」
「「えっ!?」って言うなんて・・・、私と居るのが嫌なんですか?」
耀がそういった瞬間、潮は、しゅんとしながらもきっちりとぶどうだと巨峰並みである胸を強調していた。魔性の女である。
「いや、そうじゃないんだけど・・・、潮がこうしてくれるなんて何か新鮮で・・・。」
「ふふっ。曙ちゃんだけに提督を渡すなんてしたくないですからね。提督、いや、お兄ちゃん。膝に座ってもいい?」
上目遣いで潮が問いかけてきた。耀も妹の言う事を反対する気にはならなかったので、了承した。
「やった!!!」
耀は、潮に頼まれたので、膝を開けた。すると、膝には潮が座った。しかし、数分後には、まぶたが重くなってきて、そして、そのまま寝てしまった。
「ん・・・。ちゃん・・・。お兄ちゃん!!!」
耀は、誰かに呼ばれているような感覚になった。目を開けると目の前に不機嫌な顔をした曙が立っていた。
「曙か。どうした?」
「あたしがいない間に潮と一緒に寝ないでよ!!!私も一緒に寝るんだから!!!ほら、潮。お兄ちゃんの膝開けなさい!!!」
「ヤダ!!!」
おとなしい潮にしては珍しく強く反対した。
「何言ってるのよ!!!お兄ちゃんの膝はあたしの物よ!!!」
「お兄ちゃんの膝は私の物だもん!!!」
「わかったわかった。右膝が曙、左膝は潮が座りな。」
「「嫌だ!!!お兄ちゃんの膝は私(あたし)の物です(よ)!!!」」
「(コイツらメンドクセー!!!)」
耀は、2人について内心でそう思っていた。
「漣、どうしたの?」
「ケンカ?
廊下からは朧と漣の話し声が聞こえてきた。耀は、どうかそのまま通り過ぎるのを願っていたが、その願いも届かず、戸を開けられてしまった。
「あっ!!!朧、漣。助けて!!!2人が自分の膝を狙ってケンカしてる!!!」
見つかるとすぐ、漣がわざとらしく言い出した。
「なっ!?」
「ズルい!!!漣もお兄ちゃんと膝に座る!!!」
「あっ!?漣!!!アタシも!!!」
耀の良そうだと朧は助けてくれると思ったのだが、その予想も外れ、漣とケンカに参加してきた。
「えーっ!?」
執務室には、7駆の4人のケンカする声と耀の驚いた声のみが響いていた。
戦闘は、海域だけだけでなく、執務室でも起こっていた。