明日は休みだあ!嬉しい!
「お兄ちゃん、こんな朝早くから、どこに出かけるの?」
漣が聞きてきた。今、自分と7駆は母の運転する車に乗っている。
「今日は東京に行く。」
「「「「東京!?」」」」
7駆全員が反応した。
「そうだ。これから駅に行って列車に乗って行く。」
「東京か・・・。こっちの世界はどうなってるんだろう。」
潮が言った。
「見てのお楽しみ。そう言えば、向こうの世界はどんなだったの?」
耀が聞くと、漣が答えた。
「木造の住宅とレンガ造りの建物が主だった。」
「そうか・・・。」
母の運転する『セレナ』は駅のロータリーに滑り込んで行った。
耀と7駆全員は車を降りた。国鉄時代に作られたレトロな駅舎の中に入り、切符を買おうとした。
『ご希望のボタンを押してください。』
自動券売機が喋った。
「キャアアアアアアアアアア!!!シャァベッタァァァァァァァ!!!」
曙が叫んでしまった。
「曙!落ち着いて!ね!駅員さんこっち見てるから!」
耀が言った。我に返った曙は顔が真っ赤になっていた。
「お兄ちゃん、これどうするの?」
漣が自動券売機を指さした。
「買う切符は4枚だから、2分割するぞ。まず、大人の絵が3人描かれてるボタンを押す。次に運賃表を見る。山手線内までは片道、3,350円だ。3人分買うから合計10050円だ。」
耀は丁度の金額を券売機に入れて液晶ディスプレイのボタンを押した。
ピーッピーッ
電子音と共に切符が3枚出てくる。
「もう1枚買うぞ。」
切符をもう1枚買い、7駆全員に渡した。
7駆全員が改札を通ると駅員が、切符にスタンプを押した。
耀はSuicaを簡易改札機にタッチした。
ピピッ
「クソ兄貴、何それ。」
「これは『Suica』って言って、簡単に言うと、電子切符だよ。」
「「「「電子切符?」」」」
「このカード1枚で、鉄道やこのカードに対応している店で、この中に入ってる金額分で買い物や、列車に乗れるんだ。」
「「「「へー。」」」」
朱色でラッピングされた1両のステンレス製の気動車が橋の上で折り返してホームに滑り込んできた。
「列車が来たよ。」
「汽車じゃない!」
漣が言った。
朱きつ気動車は耀と7駆の前で止まった。
「乗るよ。」
耀はドア開ボタンを押した。
「自動ドア!?」
潮が驚いていた。
7駆の皆を4人がけのシートに座らせて、耀は立ち、黒い三角形の吊革を握った。
『この列車は、水郡線、水戸行きの、ワンマン列車です。終点の水戸まで、各駅に止まります。お待たせしました。間もなく、発車いたします。』
「ワンマンって何?」
「運転手しかいない営業方式の事。」
『プルルルルル・・・。扉が閉まります。ご注意ください。』
朱色の気動車はゆっくりと走り始めた。
授業中に少し寝てしまった。どーしよ。